JR東日本 403系 常磐線電車 


  ■ クハ401-82 ■
        








  ■ クハ401-83 ■
        







        








  ■ クハ401-84 ■
        









        





  ■ モハ401-18 ■
        









        



        
片側3つドアを持ち、ドア間にボックスシートを配置。ドア付近にロングシートを組み合わせたスタイルは、数多くの国鉄型車両で見られますが、
これは401系・403系電車で確立されたもので、113系電車や115系電車などの“近郊型電車”の元祖とも言える系列です。

客室内は薄い緑色のメラミンプラスチックの化粧板で覆われていて、どことなくレトロな雰囲気が漂います。
そんな「レトロ感」を醸し出しているのは化粧板の色ばかりではなく、ボックス席の丸みを帯びた手すりだったり、
無骨な帽子掛けだったり、また金網状に組まれた荷物棚だったりと、視線を変えればそこかしこにそんな名役者たちが息衝いています。

ボックスピッチは1、420mm。乗客が足を付き合わせる、座席と座席の純粋な空間は450mmで、お世辞にも広いとは言えませんでした。
ただ、後年にロングシート車が出てくると着席定員の多さから、とりわけ常磐“北”線(取出さらに土浦以北)」から東京へ出る
遠距離通勤者には、この狭いボックス席でも歓迎される存在だったように感じます。
(しかし、それが「夕刻下り電車の“酒盛り常磐線”」を助長していたのもまた事実。)

ボックス席・ロング席ともクッション内のスプリングが効いていて、フカフカというよりは
ビョンビョン跳ねるような乗り心地だったように感じました。
ただ、後年登場するバケットタイプの座席よりは乗り心地に優れていて、毎日の通学では403系を好んで乗っていました。

403系の先頭車「クハ401」では、編成中の上り方・下り方ともトイレが設置されています。
トイレのドア上には「便所」と書かれた表示機が取り付けられています。
トイレのロックが内側から掛かるとランプが点灯して「使用中」の文字が浮かび上がります。
この表示機、丸みを帯びた物がおそらく登場当時からのもので、角ばった物は後年に故障などで取り替えられたものと思われます。

トイレ内の便器などは機能本位で飾り気のない、いわゆる「国鉄型」を感じさせる雰囲気。
しかし、淡緑色のカスリ柄の化粧板がどことなく、当時の国鉄が配慮した「最大限の化粧っ気」を思わせます。
開閉式の臭気抜き窓に固定明り取り窓がユニットになって、トイレ内の窓が大きく取られているのがこの系列の特徴です。





INDEX 

415 

415-1500 

455 

415-1901 

103 

E501 

E231 

E531 




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