「博多」駅から地下鉄に乗って、やって来ました「福岡空港」。 いつもは東京線に搭乗するばかりなので第2ターミナル入り口から中に入るのですが、 今日は初めて第1ターミナルからの出発です。 初めてやって来た「第1ターミナル」。まるで小規模地方空港のような佇まいです・・・。 |
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前回のYS-11搭乗時に、機内の荷棚にはカバンを置くことができず、 ハンドバッグ程度の大きさの荷物しか持ち込めないと分かったので、今日はカメラと手提げカバンだけを手元に残して、 旅行カバンをカウンターで預けておきました。 飛行機で旅行するときは、さほど荷物を持っているわけではないのでいつも機内持ち込みにしてしまいます。ですので、 こうして「バゲージクレイム・タグ」を手にするのは、中国留学からの帰国以来だったりします! |
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セキュリティゲートの前にある、デパーチャーズ・ボード。 パタパタ式が現役で頑張っていました。 と、ちょうどパタパタパタ・・・と表示切替が始まったので、思わず 最後まで見入ってしまいました(^_^ゞ 今日これから乗るのは、上から3番目の「日本エアコミューター3643便」。 |
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セキュリティゲートを抜けると、すぐ目の前が搭乗ロビー。 第2ターミナルのロビーはひっきりなしに人が行き交い、搭乗案内の放送と搭乗客の呼び出しが怒号のように飛び交う 慌しさがありますが、こちら第1ターミナルのロビーは「の〜んびり」していて、まさに「田舎空港」そのもの(笑) のんびりした雰囲気ではありますが、ロビーにいるのはスーツ姿のビジネスマンと観光ツアーのおじちゃん・おばちゃんの2タイプの乗客しか おらず、なんとなく不思議な感じです。 |
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3643便の搭乗手続きが始まりました。 搭乗口は16番。ゲートから一番遠い、最も奥のようです。 搭乗口へ通じる通路の窓越しに、スタンバイ中のYS-11が見えてきました! |
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通路を一番奥まで行くと・・1階部分に下りる階段になり、 建物の外へ出て、路面電車のプラットホームのような弱々しいゲートを延々と歩きます。 そこからさらに、行き交うリムジンバスの通行に気をつけながら広い広いエプロンへ。 前回の鹿児島空港からの搭乗の時とはまた一味違ったボーディング。 観光ツアーのおじさんが 「こうやって歩いて飛行機に乗るのは懐かしいねぇ」と、別のおじさんと話をしていました。 |
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ロールスロイス・ダートエンジンを目の前にして、順番に行列を作って搭乗を促されるまでのひとときを待ちます。 この4枚の羽根が「YS」のシンボルであり、彼のアイデンティティ。 「なんかカワイイ飛行機ね。まだプロペラ機ってあったのねぇ」 「“わいえす”っていうのよ。NHKの番組でやってるの見たんだけど」 「あ、私も見た見た。プロジェクトなんとかっていう、苦労話のやつでしょ?」 観光ツアーのおばちゃんに混じって列に並んでいたのですが、いつもはうるさくてかなわんなぁと思う「おばちゃんトーク」も 今日はなかなか微笑ましく感じられました。 |
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数分待って、すぐに搭乗が始まりました。 ビジネスマンの利用客の中でも、けっこう携帯電話のカメラ機能でYSの姿を撮ってから乗る人が多く、 ちょっとした「旅行」気分でしょうか? たくさんの人の携帯電話の中の画像と一緒に、ココロの中にも「YS」の思い出が刻まれるといいなぁ・・・ なんて思ったり。 この日「JAC 3642便」で乗ったのは、機体番号「JA8717」。 1969年2月に日本国内航空に登録・就航した、現役YSフリートの中では最古参の機体。世界一のフライトタイムと フライトサイクルを誇る、まさに古豪の中の古豪。 日本航空にウェットリースされた際に福岡-釜山間を飛び、数あるYS機の中で唯一国際線経験を持つ。 2004年8月に台風16号から避難するため伊丹にいたが、ここで強風直撃の被害を受け、垂直尾翼が脱落するという 致命的な被害を受ける。その後、奇跡的にフリート復帰し、現在まで最古参の現役機として活躍中。 |