YSじいちゃんに会いに行く夏
こだわりの乗り物で南国紀行
の続き



【全日空】ANA2179便 成田空港 17:55 → 伊丹空港 19:10

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これが今日乗る「スーパーシート・プレミアム」です。

「え?『この画像は国際線のファーストクラスじゃないか!』って?」
そうなんです!成田−伊丹の2179便と2176便は、国際線仕様の機材が使われている、 知る人ぞ知る「オイシイ国内路線」なんです。
なんたって、何十万も出さないと乗れない「ファーストクラス」に、 SSP料金5,000円で乗れてしまうっていうんだから、こりゃアップグレードしない手はありませんよね!?


どうです?この貫禄のシート! 1席1席が独立していて、まるで「個室」感覚です。

のちほどご紹介しますが「フルフラット」にすることもでき、シート自体の機能にロックが掛けられていないので 国際線使用時とまったく同じ状態で使うことができます。

ちなみにこの「ファーストクラス」より後ろ、Bコンパート区画から始まるビジネスクラス「CLUB・ANA」「プレミアムエコノミー」は なんとエコノミー料金で使えるという爆裂サービスっぷりです。


羽田発のジャンボ機よりもキャパが大幅に小さい(国内線型B744の定員が569人に対して、このジャンボは定員287人)ので、 搭乗にもさほど手間取らず、ほぼ定刻にドアクローズとなりました。

プッシュバックが終わってトーイングカーが切り離されるといよいよ出発です。
エプロン上で整備員さんの「いってらっしゃ〜い」に見送られて、タキシング・スタート!


広い広い成田空港。行けども行けども、まだタキシング。

窓に見える旅客機は、もちろん国際線機材や外国籍の旅客機ばかり。 スタアラカラーのエア・カナダ機や、国際線でしか見られないJALのDC-10などなど・・・ いつもの見慣れた「羽田」では見られない光景が、ゆっくりと流れていきます。


地上走行をすること約15分。辿り着いたのはランウェイ34L。
ちょうど離陸ラッシュのようで、順番待ちの飛行機の行列(!)ができていました。

この2179便の前はアメリカン航空のボーイング777。これも国際線が発着する空港でしか見られない 光景ですね。


前のアメリカン航空機が飛び立って、雲の彼方に姿を消すと・・・いよいよ離陸です。

「ファーストクラス」キャビンは先頭部Aコンパートにあるので、ちょうど機首を転回させる時に ランウェイ上に灯る滑走路灯がズラリと見え、テイクオフへの緊張感が否が応にも高まります!


強烈な“G”が体に掛かり、下方向からの振動が一瞬で途切れると、機体が浮かび上がったサイン。

厚い雲を抜けると、下界の雨降りがウソのように雲の上には美しい夕焼けが広がっていました。

やがて巡航に入ってベルトサインが消えると、機内サービスが始まります。


座席は「ファーストクラス」ですが、サービス内容は国内線「スーパーシート・プレムアム」。
まず乗客一人一人に担当乗務員が、挨拶がてらホカホカのおしぼりを配ってまわります。 そのあとにドリンクサービスと軽食サービス。

このANA2179便は軽食提供時間帯に当たるので、ファーストクラスのシートで寛ぎながら機内食を 楽しむことができます。(ちなみに伊丹→成田の2176便も軽食提供便になります)

今日の軽食メニューはこんな内容で 、サンドイッチやシーフードマリネ・チョコレートケーキといった洋風モノでした。


サンドイッチをパクついていると、もう富士山が見えてきました。
ちょうど夕焼けの陰になってシルエット状態なのですが・・それでも一目で「富士山」と分かるのは、 やっぱり日本のシンボルですね。

ちなみに東京から西へ向かう便では路線によって富士山の見える位置が違います。
羽田発やこの成田発で伊丹(関空)へ向かう便では右側K席で富士山が見えるのですが、中国・四国・福岡へ向かう便では 左側A席で富士山が見えます。(この旅行の時も、航空会社こそ違えど、やはりA席側に富士山でしたね)


食事も終わって、リクライニングをいじっていると・・どこまでも倒れることに気が付きました。
「あれ、もしかして・・?」と思い、通りかかったスチュワーデスさんに 「この座席って国内線の時でもフルフラットになるんですか?」と訊いてみると、やはりなるそうでロックなどはかけていない んだそうです。

「どうぞ全部倒した状態を試してみて下さい」と言われては、やってみるほかあるまい(^o^)V
「フルフラット」状態で寝っころがっていると、さっきからしきりにシートの画像を撮っていたからでしょうか、 「よかったら寝ているところをお写真に撮りましょうか?」と言われました。さすがに恥ずかしいのでそれは遠慮しましたが・・・ やっぱり撮ってもらえばよかったかなぁ(笑) それにしてもその声掛けは面白すぎるぞ、全日空のCAさん!


さらにスチュワーデスさん、「この飛行機には後ろのほうにバーコーナーがあるんですよ。見に行きますか?」と 誘ってくれたので、ひょこひょこ付いて行って見せてもらうことにしました。

アッパーデッキへの階段とギャレーブースに囲まれたバーカウンターには、パープルとピンクの妖しげな照明が灯っていました。 このフライトは国内線ということでカウンターはカラッポでしたが、国際線で飛ぶ時にはここにアルコールからソフトドリンク、軽食類が ズラリと並んで、ビジネスクラスの乗客がセルフサービスで楽しめるようにセットされるそうです。

・・・・いつかはこのバーコーナーを楽しめる旅行者になってやるゾ!


ちなみに引き出し式のテーブルは、機内でフルコースの機内食を提供するのが前提となっているためか、 かなり大型のものが装備されています。

12インチのiBookを載っけても、なおこの余裕! もちろんPC用の電源もシート内に確保されています。
国際線用B777-300で始まった機内インターネット接続サービス「コネクション・バイ・ボーイング」は、 まだ未搭載のようでした。


天井のベルトサインが灯りました。機内放送でも「着陸態勢に入ります」と流れて、いよいよ2179便は伊丹へのランディング準備に入りました。
いつものことながら、東京−伊丹線はあっという間に着いてしまう感があります。
今日は機内やシートをいろいろ見せてもらった上に食事までしたもんだから、ホントにあっという間のフライトでした。

座席の前に鎮座している大型モニターからは、前方カメラからの中継映像で着陸の瞬間を見ることができます。  さぁ「テクノジャンボ」、いよいよファイナルアプローチです!!


伊丹空港には、ほぼ定刻にランディング。

東京−大阪の「シャトル便」では、新幹線への対抗サービスとしてセキュリティエリアに近い搭乗/降機ゲートがアサインされますが、 この成田便は「シャトル便」対象ではないのと、ウィングレットを装備している関係からか、一番隅っこのゲートにスポットインしました。

ゆったりとした国際線機材での旅は、クセになりそうな魔力と魅力があります。 現在の国内線機材の「スーパーシート・プレミアム」も、ここまでのゆとりはなくてもいいから、 独立シートの設置がなされれば「プレミアム」って感じで嬉しいですね。


全日空の国際線用ジャンボには、現在3種類のコンフィギュレーションが存在しますが、 今回搭乗したのは「ロンドン線」や「フランクフルト線」で就航しているタイプ。
3タイプのジャンボの中で唯一、定員が300人を切り、 1階席は半分以上がファーストクラス・ビジネスクラス「CLUB ANA」・プレミアムエコノミーで占められる 超・豪華版コンフィギュレーションとなっています。

ちなみにこのANA2179・2176便のほかでは、ANA141・150便(羽田−関空)、 JAL3057・3052便(成田−福岡)、JAL3007・3002便(成田−伊丹)で国際線機材が国内線で定期的に使われていることが 良く知られています。





             




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