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南の国で“のりもの三昧”の旅 の続き



【特急】はやとの風2号 鹿児島中央 9:27 → 隼人 10:02

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新幹線ホームから在来線ホームへと下りてきました。

前の旅行の時にみかけた自動販売機の広告スペースですが… やはり787系「つばめ」から新幹線「つばめ」のものに変わっていました。
(ちなみに前回の時に見たPOPはこんなでした。)


鹿児島中央駅在来線ホーム。
当然ながら、そこにはもう787系「つばめ」の姿はありません。

何度となく下り立ち、そしてここからまた次の目的地へ向けて通りすぎてきた、見なれたはずのこのホーム。
なのに、あのシルバーメタリックの輝きがないだけで「カラッポ」を感じてしまうのはなぜだろう。


フッと顔を上げれば、緑色の短い編成の特急電車と赤い観覧車。
その上のガラスの向こうには真っ白なボディの新幹線。

きっと“時代”が、次の時間の流れへと変わったからだろう。
この線路の遥か彼方で歩みを止めてしまった「銀つばめ」が、南風の吹くこの地に「白つばめ」を呼んできたからに違いない。


何の前触れもなく、真っ黒いディーゼルカーがこちらに迫ってきました!

特急「はやとの風」。「ゆふいんの森」など、奇抜だけどセンスのいいネーミングを生み出してきた JR九州らしい列車名です。


黒い特急と緑色の特急。

どちらも新幹線開業と同時に、ここ「鹿児島中央」に誕生したニューフェイス。


車内に足を踏み入れると、木目基調のインテリアに包まれて、まるで木の香りが漂ってきそうな…そんな雰囲気です。

デッキや窓割りなどの車内のレイアウトに、改造元のクルマが通勤型車両であったことを感じてしまいますが、 一般のお客さんからすればこんなことは微塵も感じさせない、いや、元が通勤車両だったとは思いもしない 立派な観光特急に映っているはず。
でなきゃ、観光中と思われるおばさんグループがこんなにもキャッキャッとはしゃがないわけがないですもの(笑)


車両の真ん中にはベンチとカウンターテーブルを備えたフリースペース。

改造車両なので定員がかなり限られているのですが、定員を一人でも増やすための座席よりも、 指定券を入手できた限られた乗客のために、あえてこのようなスペースを設けるあたりはさすがJR九州です。


指定席、自由席とも着座率100%になったところで、はやとの風2号は「鹿児島中央」駅を発車。

鉄道ファンとおぼしき乗客はいないようで、先頭と最後尾のかぶりつきには終始誰もいませんでした。
後ろ展望から「鹿児島中央」駅がどんどん遠ざかって行く様子をしばらく見ていました。


すぐに次の停車駅「鹿児島」駅に到着。
自由席のほうに都市間利用の一般客が乗ってきました。
一方の指定席は完全に観光モード。車内ではお弁当やお菓子を広げ、談笑の笑い声が響いています。

「鹿児島」駅停車中に車内から見つけた「400キロ」ポスト。
「門司港」駅を基点とする、まさに鹿児島本線の終わりを告げるポストですが、 新幹線開業後の「おれんじ鉄道」転換で鹿児島本線は北半九と南半九に分断されてしまいました。


鹿児島のシンボル「桜島」

鹿児島に来るときは、いっつもガスがかっていて勇壮な姿を拝むことができずにいたのですが、 今回、初めて頂上から裾野まできれいに見渡せることができました。

こんなにキレイな「桜島」を拝見できるとは… 今回の旅行、幸先いいぞぅ!!


客室のインテリアは大改造が施されて「新車」と見間違ってしまうほどですが、 運転席回りは昔からの佇まいです。

メガネをかけたおじいちゃん運転手さんがガチャガチャとマスコンを動かして、 「はやとの風」を本当の「風」のごとく走らせていきます。


錦江湾沿いに敷かれた単線。
山と海に挟まれた狭い鉄路は、右に左にカーブを繰り返して進みます。

レトロなパノラミックウィンドウから見る展望風景は、ディーゼルカー特有の振動と相俟って 迫力あるものに映ります。





             




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