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南の国で“のりもの三昧”の旅 の続き



【九州新幹線】つばめ33号 新八代 8:18 → 鹿児島中央 9:05

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進めど進めど、九州新幹線は長いトンネルと短いトンネルの連続です。

一瞬、車内に差し込む光がまるでフラッシュのよう。


進行方向向きに座ると、乗客の目に映る車内の光景というのはおおよそこんな感じではないでしょうか。

圧倒的に木目部分が目立ちます。床面がタイルのような模様になっているのと一面の白で、 日本の列車という感じがほとんどしません。


テーブルはセンターアームレストから引き出す半円形のものを装備しています。
このテーブルももちろん木製。

金属のアーム支え部分には「800」を模ったシンボルマークが刻印されています。


列車は最後の停車駅「川内」に到着。
終点を目前にして、なんとここで3号車ではほとんどの乗客が下車して行ってしまいました!

最後の区間で車内に残ったのは、私も含めてたったの3人…。

「川内」駅を発車すると右手には新幹線の車両基地が見えてきます。
予備編成が1編成、基地に常駐しているはずですが、基地の中は空っぽ。
連休中ということで予備編成も駆り出され、フル運用に就いているようです。


車内のあちこちに自然素材を使っている800系新幹線ですが、ブラインドも桜材を編みこんだものを使っています。

このブラインド、工業製品とはおよそ懸け離れたもので、1窓1窓の仕上がりが全く違う表情を持っています。
また、画像をご覧頂いた通り、外の風景が透ける部分があって、眩しい光を遮りながらも外の風景が見えるようにと心憎い演出となっています。
(もっとも、トンネルが多くて外の風景がほとんど見えない…という事実は別として。)


一瞬の光の向こうには、夏本番を迎える山村ののどかな日常が映りました。

車内と窓の外の風景では、まるで流れる時間の速ささえも違っているような…
そんな「日本」の景色が流れては、また闇に閉ざされました。


「新八代」を出て47分で終点「鹿児島中央」駅に到着。

各駅に停車してきたので、最速35分には及びませんが、 それでもやはり「あっという間に着いてしまったなぁ」と思ってしまうのは私だけではないはず。



前回の「試乗会」の時は一番隅っこのホームに列車が到着してしまったので、満足に新幹線の外観を撮影できませんでしたが、 今日は真ん中のホームに列車が到着したので、おとなりのホームからゆっくり新幹線を撮りつつ眺めることができました。

スラッと伸びる流線型。あのカモノハシフェイスの700系新幹線がベースになっているとは、到底思えませんね。


開業から4ヶ月。まだまだ新幹線「つばめ」の先頭車から記念撮影の人だかりが消えることはありません。

携帯電話のカメラ機能で記念撮影をする光景も、もう見なれたものになりましたね。
おおよそ日常の中で「新幹線」には興味のなさそうな若いお姉さんが何人も「つばめ」に向ってケイタイを構えてしまうあたり、 それだけ「つばめ」が人を惹きつけて止まないオーラを持っているということでしょう。


ホームから新幹線コンコースに下りてくると、こんなタペストリーが飾られていました。


そのタペストリーの中に「Making of TSUBAME」と題したものが一枚。

構体の状態で鈍い光を放つ800系新幹線。
まだ何の機器も据え付けられていない、素の状態の先頭部分。

なかなかドギモを抜かれる、迫力のタペストリーです。





             




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