さよなら ―サハシ787 BUFFET CAR―
787系「つばめ」号ビュッフェ車輌 最終運転の続き


旅行2日目の朝。

厚く閉じたカーテンを開けると目の前には西鹿児島駅。

博多へ戻る「つばめ」号の発車までかなりの時間があるので、 軽く市内観光をすることになりました。

遠森さんとKazuoさんの調べで「Gk-5」なる電車にちょうど乗れることが 分かったので乗る事に。 ・・・・・「Gk-5」ってナニ?!

西鹿児島駅のホームに入るとちょうど博多行きの「つばめ」号がいました。
ビュッフェ改造の座席車についつい目を向けてしまいます。
特急電車の並び。 赤い「きりしま」と銀の「つばめ」。
特急「きりしま」号のシンボルマーク。
と、思いかけず隣りのホームに寝台特急「なは」号が入ってきました。
ヘッドマークがピッカピカです。

一般の寝台車、座席車「レガートシート」にも結構な人数の乗客が乗っていました。

遠森さんに「意外と乗ってるもんなんですね〜。」と言うと、「ヒルネ乗車が多いからね」とのこと。
なるほど。「なは」号は熊本から寝台料金不用で乗れ、
特急「つばめ」1号よりも早く西鹿児島に到着するダイヤになっていました。
遠森さんとKazuoさんの「Gk-5が来た!」の声でふりかえると、 懐かしい急行電車が入ってきました。

国鉄時代にはこの色の急行電車が九州各地を走っていましたが、 私の地元「常磐線」の急行電車もこの色でした。
3人とも育った場所は遠く離れているのに、この色が共通で「懐かしい…」に 当てはまるのは、なんとも不思議な感じです。
一点、九州仕様なのがスソ部の細いクリーム色のライン。
この元「急行電車」に乗って、隣りの鹿児島駅まで行く事になりました。
車内は、一部分がロングシートに改造されていましたが、 往年の急行電車の雰囲気たっぷりです。
ボックス席のテーブル。一部のテーブル下にはまだ「栓抜き」が残っていました。
旅行中に調達する飲料も、缶からペットボトルへ。もはやこの小さな「サービス」の恩恵を 受けることはなさそうです。
電車は高架線を走って、トンネル抜けて、大きな踏切を越えて…。
鹿児島駅までたった5分ほどですが、なかなか「旅行」らしい行程でした。

こうしてみると、ホントに国鉄時代の光景のように見えますね。
鹿児島駅の隅っこには余命いくばくもない電車たち。

真っ白になったディーゼルカーはお祭りの時の「落書き電車」にでも使われるのでしょうか。
新幹線開業に向けて大改装がなされた「西鹿児島」駅に比べて、 こちらは静寂そのもの。

思えば「鹿児島」駅に下り立つのは、今日が初めてです。 いつも特急「きりしま」号で通りすぎていました。




             






            
-SONIC RAIL GARDEN-
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