さよなら ―サハシ787 BUFFET CAR―
787系「つばめ」号ビュッフェ車輌 最終運転の続き


車窓に一瞬、九州新幹線「新八代」駅の工事現場が広がる頃。 相変わらずビュッフェは大混雑のまま。

熊本から乗ってきた人も大挙してビュッフェに押し寄せ、 その人の数はまったく減ることがありません。
途中お手洗いへと席を立った時に、各所に表示された「ビュッフェ」の 案内を画像に収めておきました。

こちらはビュッフェで1台稼動中の自動販売機。
座席改造後はこの場所からこの自動販売機も撤去されてしまうので、 「BUFFET RED EGG」も見られなくなります。
「RED EGG」って愛称はあんまり広まりませんでしたね…。
ビュッフェと同じ車輌にあるセミコンパートメントの乗降口。
ドアの内側には、ここにもビュッフェの案内が。

ビュッフェって、「BUFEET」ではなく「BUFFET」 ですよね。
結局、最後までほとんどの車輌がこの綴りのままだったみたいです。
ビュッフェ車の端っこに、ひっそりと佇む形式表示板。

この「サハシ787-7」は、平成5年「日立製作所」生まれ。
平成5年3月のダイヤ改正で登場した日豊線特急「にちりんシーガイア」投入用に 製作されました。
こちらは2号車デッキの女性用大型サニタリー脇、通路がカギ型に入り組む ところにあるビュッフェの案内。

「← BUFFET」だなんて、まるで街のストリートか建物の中のようです。
そういえば「つばめ」は1本の編成を「ホテル」に見立てて演出していたんでしたね。
座席に戻って、なおも食します。
Kazuoさんのお酒がすすむ中、遠森さんと私は「焼きビーフン」を注文。 実はビュッフェの「焼きビーフン」を食べるのは、今回が初めて。

遠森さんとKazuoさんが乗車記念証にレディさんのサインを頂いている中、 やってきました「焼きビーフン」!!

一口ズズッと口にして… 「ヒーッッ!! 辛い!」
ビュッフェでの最後の食事はこれでシメると決めていたので、お腹いっぱいになる前にさっそくオーダー。

ビュッフェメニューの中でも、私のイチバンのお気に入り「ホットケーキ」です。
この日の「つばめ」19号、サイバーステーションの空席情報によれば、 「出水」からは指定席の空席に「○」が点灯していたのですが…

「出水」からはビュッフェの混雑も幾分緩和されるだろうと思っていたら、 「阿久根」「川内」「串木野」と停車する度に、
ビュッフェに最後の別れを告げに来た 人達が乗りこんできて、ビュッフェの混雑は益々ひどくなるばかり。

ちなみに画像は、最後の停車駅「伊集院」を出た直後ですが、 すでにビュッフェの営業が終了しても、なおもこの混雑!
夜間の走行が、ビュッフェの雰囲気を最も盛り上げる頃でしょう。
独特な照明が、アルミパネルの車内を妖しく美しく浮かび上がらせます。

照明に照らされた花は、最後の営業となるこの空間への「はなむけ」。
レディさんが「つばめ」オリジナルグッズのバンダナに一生懸命サインをしています。
乗客からのリクエストに応えてですが、終点到着間際まで、片付けをしながらもこのような 要望に笑顔で応えて下さっていました。
もう間もなく、この空間に「終わり」の時が…




             






            
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