「長野」にて全6エリアのスタンプを制覇。あとはそのまま東京へと戻ろうと、最初はその予定を組んでいました。

「長野といえば・・・小田急ロマンスカーが移籍した鉄道線があったっけなぁ?」と思い、調べてみると長野駅から出ている長野電鉄と判明。
しかも、ちょうどいい時間帯に元ロマンスカーの特急に乗れることが分かり、すぐに帰らずに長野でちょっと寄り道していくことにしました。

長野電鉄の長野駅は地下駅だったのは意外でしたが、その地下駅に出入りしている電車が、昔に日比谷線で乗ったことのある電車や、
東急電車のお下がりばかりで、まるで「擬似首都圏私鉄線状態」だったのはもっと意外なできごとでした。
そこへ入ってくるのは小田急時代のカラースキームのままを纏った「HiSEロマンスカー」・・・もとい「ゆけむり」号。
小さな地下駅で繰り広げられるシュールな展開。まるで東京の電車の同窓会の如くの光景です。

小田急ロマンスカー時代には予約も難しかった展望席。長野では展望席も含めて全席自由席で、展望最前列だって早い者勝ちです。
ちょうど日曜日の中途半端な時間だったためにお客も少なく、長い時間並んで待つことも無く展望最前列に座れました。
この座席の高さと、この眺め・・・・う〜ん、まるで「箱根湯本行き」に乗っているような感覚です。

「長野」から20分ほどで終点「須坂」に到着。この「ゆけむり」号はここが終点ですぐに車庫への入替が始まりました。
4両編成というコンパクトな長さになったロマンスカー。長大編成の頃を見慣れている目には、まるで模型電車みたいです。
元・日比谷線の電車がいっぱい並ぶ中、HiSE「ゆけむり」号は車庫の奥へと消えていきました。

そして、今回の寄り道のもうひとつのお楽しみ。それが、帰りの「B特急」と呼ばれる旧来からの特急車への乗車。
「湯田中」から来た特急は、まるで昭和30年代のままにタイムスリップしてきたかのようなレトロな電車。
湘南顔の象徴「2枚窓」に、随所に用いられている優美な曲線ライン。そして最近復刻されたという茶色に金太郎塗りのライン。
こんな電車がつい最近まで(今でも?)鉄道会社の看板特急として走っていたなんて、嬉しくなっちゃいます。

車内も、外観に劣らないほどのレトロさを醸し出しています。肘掛や荷物棚支えに施された曲線とラクダ色の座席。
広い車内空間に響く走行音と、古めかしい車内インテリアに、東武鉄道の5700系電車を思い出してしまいました。
この長電の「マスコット」電車は、まだしばらくは現役で頑張って走り続けるようです。 いつかは訪れる「引退」の前に、みなさんもぜひ!



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-SONIC RAIL GARDEN-

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