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食堂車へ向かう前に通り掛った時は賑わっていた「ロビーカー」。

夜23時を回るこの時間には、ご覧のようにすっかり静けさを取り戻しています。


食堂車から自室の3号車まで戻るには、編成のほぼ半分を延々と歩きます。
この時期の「北斗星」3・4号は、通常「開放型B寝台」が連結される2〜4号車に、 予備車となっている個室車輌が連結され、編成内の「ロイヤル」も4室から8室に倍増。 今回ゲットしたのも「3号車のロイヤル」という、この時期限りのレアな個室です。

「ソロ」「デュエット」といった人気のB個室もいつもの約2倍の数になりますが、6月の中途半端な時期なのに驚いたことにほとんどが満室。 「デュエット」の1室だけに空きが見られただけでした。


真っ暗な森の中を駆け抜ける「北斗星」。
タヌキか、はたまたシカか。時折車窓の草むらの中にギラリと光る2つの目玉が見えたり。

やがて遠くに街明かりが見えてくると、再び「函館」の町です。


「函館」着は定刻より20分遅れのままで、日付が変わった深夜0時ピッタリ。
北海道有数の観光地ということもあり、遅い時間でもここ「函館」から「北斗星」に乗ってくるお客さんも見受けられます。 私も当初は「函館」から「北斗星」に乗るつもりでしたが、フリーきっぷのエリア外である「洞爺」まで向かったのは、食堂車のパブタイムを楽しむためでした。(「函館」からの乗車だとパブタイムが終わったあとなんですね)

ここ「函館」では「北斗星」を牽引する機関車の交換が行われます。


さっそく最後部に青函専用機の「ED79型機関車」が連結され、先頭部のDD51型機関車が切り離されます。

通常は6分停車の「函館」ですが、この日は遅れを取り戻すためか、機関車交換が終わるとすぐに発車となりました。


ソファーに腰掛けて、BGMを掛けながらデスクにセットされたJR北海道の車内誌をパラパラとめくります。 そして片手にはウェルカムドリンク。
ふと視線を目の前の大きな窓の外にやると、江差線内ののんびりした走りに車窓は流れ、函館の街明かりがどんどん遠ざかっていきます。

う〜ん、この広い空間で開放感のある寛ぎ、これこそが「ロイヤル」の真骨頂です。


深夜・早朝問わずにいつでも好きな時に、部屋から出ることなくシャワーを浴びられるのも「ロイヤル」の特権。

メーンイベントの前に、先にシャワーを浴びてサッパリとしましょう。
ガタンゴトン・・・と揺れる列車内でのシャワーって、けっこう好きな瞬間です。 「“走る箱”の中で湯浴みしている」と考えると、なんか不思議な感じです。


シャワーを出ると、ちょうど「木古内」駅を通過しているところでした。 やがて津軽海峡線の高規格軌道に入り、スピードも若干アップ。

機関車が甲高く咆哮すると、一瞬で轟音に包まれる「北斗星」。定刻に約10分遅れて青函トンネルに突入です。








明けて、朝。目を覚ますと一面の田園風景の中を走っていました。

遠くには東北新幹線の高架線が平行しているのが見えます。
前回の「北斗星」4号では、朝目覚めるとすでに運転抑止状態でしたが、今日は順調に東北本線を上って行っているようです。


とりあえずシャワーでサッパリと。

昨日の晩に浴びた時に制限時間の「10分」を使い切りましたが、シャワー室のドアの脇にある「シャワーご利用ボタン」を押せば制限時間がリセットされ、 見事にシャワー室の「10分」の表示が復活。


シャワーから出ると、ちょうどいいタイミングでモーニングサービスの紅茶が届きました。
「北斗星」のロイヤルでは前日の晩に申し出れば朝食のルームサービスを頼むことができますが、 今日は食堂車「グランシャリオ」で朝食を摂りたかったので、朝食のルームサービスは頼みませんでした。

ちなみに・・・朝刊は仙台積み込みなので、仙台に着くより前の時間にモーニングサービスを頼むと コーヒー(紅茶)のみのデリバリー。あとで食堂車で申し出れば朝刊が貰えます。


車内放送が仙台到着を告げています。
「北斗星」4号は定刻どおりに快走中。今日はこのまま「上野」まで乗り通すことができそうです。

仙台駅の手前には広大な電車基地。車窓には、見慣れたタキシードボディの姿。


仙台駅では2分停車。ここでは機関車の運転士さんが交代です。
(この先、福島・郡山・宇都宮でも同様に運転士さんの交代があります)

外に出て機関車を見に行ってみると、いつもの赤に流星マークが入った機関車ではなく、 白にブロックカラーを施した「カシオペア専用機」が先頭に立っていました。












-SONIC RAIL GARDEN-

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