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洞爺温泉郷の玄関口「洞爺駅」ですが、夜ともなると大変ひっそりとしています。

駅舎の外に出てみようと改札口に向かうと・・・なんと夕方からは無人駅となってしまうこの駅。 「サミット」の会期中はさすがに無人駅にはならないとは思いますが・・・・ それでも特急停車駅、しかも有名な温泉観光地の最寄り駅が夜は無人になってしまうことに驚きでした。


ここからは「北斗星」4号で東京へと戻ります。
そろそろ来るなぁ・・・と思っていると、遠くに青白いヘッドライト。 ・・・おや?やって来たのは・・「スーパー北斗」??

なぜか30分以上前に「洞爺」を出たはずの「スーパー北斗」22号がやって来ました。  列車が遅れているのか、いったいどうなっているのか?・・・なんせ無人駅なんで駅員さんに状況を聞くこともできません。


颯爽と、何事も無かったかのように走り去る「スーパー北斗」。そのあとに構内放送で、乗務員向けと思われる指令放送が流れました。
「5022D状況、室蘭本線内、濃霧の影響で30分遅延。後続4列車は25分遅延」 ・・・・う〜ん、どこから流れてきてるのか分かりませんが・・・一般客だったらなんのことやらチンプンカンプンな遅れの放送ですな。

放送の25分遅れよりちょっと早く、約20分ほどの遅れでDD51の重連に牽かれて「北斗星」4号が到着しました。


深い闇に沈む青いボディは、上野駅などの明るいターミナル駅で見るそれとはまた一味違った味わい深さ。 重厚さの中にも“色気”のような艶やかさが光るようです。

ロビーカーの窓の無い部分には、「北斗七星」をモチーフにしたカッコいいシンボルマーク。
「北斗星・JR東日本編成」の象徴です。


蒸し暑かったホームから車内に入ると、適度にクーラーが効いていてヒンヤリ気持ちいい。

客室通路に足を踏み入れると、木目調のインテリアが「北斗星」らしい高級感とレトロチックな雰囲気を醸し出していて、 思わずテンションが上がってきます。


今日のお宿、そして今回の旅は・・・A寝台個室「ロイヤル」にてシメることとしました。
前回利用した「ロイヤル」はJR北海道編成の「ロイヤル」でしたので、JR東日本編成の「ロイヤル」は初乗車です。

ドキドキしながら「個室 2」のプレートが掲げられたドアを開けると・・・客室通路と同様に、室内全体が木目柄そしてシックなブラウンを基調としていて、とても落ち着いた空間。 JR北海道タイプとはまるで雰囲気が異なっていて、思わず感嘆のため息が洩れてしまいそうです。


室内には、ソファーに小さなテーブル・液晶ビデオモニター。そしてなんといっても利用時間に制限のないプライベートシャワーが「ロイヤル」の最大の特徴です。

基本的に室内のレイアウトJR北海道タイプのロイヤルと違いは無いのですが、室内色調からくる雰囲気が全く異なるので、まるで別タイプの個室のように感じられます。


列車が「洞爺」駅を走り出したことにも気が付かないくらい、部屋のあちこちをいじったり観察したり・・。

すると、車掌さんがやって来て車内改札。切符を見せてカードキーを受け取ります。
続けて「ロイヤル」の乗客へのウェルカムドリンクが届きました。 このウェルカムドリンクを受け取る瞬間に、「あぁ〜、今晩の自分はロイヤルの住人なんだなぁ〜」としみじみ感じます(笑)


さて、ロイヤルの住人気分に浸るのもそこそこに、さっそく食堂車へ。

食堂車「グランシャリオ」。クリスタル調のインテリアはJR東日本編成の食堂車の大きな特徴です。 予約無しで誰でも気軽に使えるパブタイムは人気の的ですが、すでに時間も遅いこともあって、先客はわずか。


さっそくテーブルに着いてメニューを見ると、食事モノはビーフシチューにイタリアンハンバーグとクリームパスタの3種類。

どれにしようかなぁと迷いに迷って、クリームパスタとケーキセットをオーダーしました。
クリームパスタは海産物がいっぱい入っていて、味もとても濃厚。量も見た目以上にあって、これで車内価格1,200円はけっこう安いと思います。


ケーキセットの「本日のケーキ」は、チョコレートをふんだんに使ったティラミス。

ご覧のように、ケーキと同じお皿にはアイスクリームとフルーツも盛り付けられていて、 流れる夜景を眺めながらデザートを口に運べば、セレブな旅気分。


のんびり食事を頂いたので、食べ終わって会計を済ます頃には食堂車のホールは無人に。

ガタンガタン・・・と音を立てながら走る列車、それに合わせて小刻みに揺れるテーブルの紅茶とクリスタルランプ。 食堂車には、旅の思い出をより深いものにしてくれる魔力があります。












-SONIC RAIL GARDEN-

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