【寝台特急】北斗星1号 上野 16:50 → 札幌 9:18

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今回の旅立ちは、北の玄関口−上野駅。

ここ最近の旅行だと、まず山手線に乗って浜松町へ行き、そこからモノレールで羽田空港へ・・・ というパターンが多いのですが、さてさて今回は・・・・?


やって来たのは上野駅13番線ホーム。 今回は珍しく寝台特急での旅立ちです。(去年の夏の九州行きの「なは」は、まず飛行機で伊丹へ・・・でしたからね。)

13番線ホームには寝台特急で旅立つ人のために、このようなスペースが設けられています。 雰囲気的に「カシオペア」「北斗星」の利用者専用のような感じですが、「あけぼの」「北陸」発車時間まで利用できるようになっているんですね。

学生の冬休みシーズンも終わったので、これから北へ向かおうという人の姿もまばらかと思ったら・・・ 意外にも多くの人がこのホームに集まってきました。


今日の北行き寝台列車の一番手は、未だに人気衰えない「カシオペア」。

入線後にホームからこの列車へと吸い込まれていく旅客の多さもさることながら、 ホームでこの列車を見たり撮ったりするギャラリーも多く、未来に暗雲立ち込める「寝台特急」とは まるで『別格』のようです。

今回の旅では「カシオペア・シングルユースチケット」を使って「カシオペア」に乗ってみようかと思っていたのですが、 シーズンオフの時期の販売もいつの間にか止めてしまったようで残念・・。


「カシオペア」は入線から発車まで30分以上もホームに停留しているので、私もグルッと一通り見てきました。 オール2階建て寝台客車は圧倒的な存在感ですが、ステンレス製のボディはどことなく重厚さが薄いですね。

いよいよ発車の時刻となり・・・レインボーラインのボディがゆっくり走り出していきます。 ダイニングカーではウェイトレスさんがホームに向かって一礼のポーズのまま、列車はホームから消えていきました。


「カシオペア」がホームから出て行くと、「待ってました!」とばかりにすかさず入線してくるのが 元祖・北海道直通特急「北斗星」です。今回の旅はこの「北斗星1号」で北海道を目指します。

「ブルートレイン」の愛称そのままの青い鋼製車両は、今となってはノスタルジックな雰囲気と、「カシオペア」には 到底マネできない重厚さがあります。  「どこかちょっと暗く侘しげで、でもなぜか心が躍る・・・」 そんな旅立ちは「ブルートレイン」だけが魅せてくれる 不思議な魔法。


先頭の機関車で撮影する人がやけに多いので、カシオペア指定機かレインボー塗装機でも充当されているのかと思ったら・・・ 普段どおりの真っ赤な北斗星用「流星カラー」のEF81でした。

真っ赤なボディに、真っ青なヘッドマークがキマッてます!


さてさて、機関車の見物もそこそこに車内に入って旅立ちの心の準備をするとしましょう。

今晩のお宿は・・・・こちら「12番個室」です。


木目調のドアを開けると・・・・ジャジャーン! どうです、この余裕の空間と調度品!

今でも多くの旅行者の羨望の存在である「A寝台1人用個室・ロイヤル」です! 幾度の旅行を重ねてきた私ですが、ついにこの空間に辿り着くことができましたぁ!

あのソファーが、あのベッドが、個室内にビルトインされたプライベートシャワーに、専用のテレビと電話が今、現実に目の前にッ! 「もう今回の旅行は、これに乗って札幌に着いた時点で終わってもいいぃ〜」というほどにテンションとボルテージが上がりまくりです!





今回の旅行では、東京から北海道までの往復の寝台特急(または新幹線+特急)料金と北海道内の特急指定席乗り放題がセットになった 「ぐるり北海道フリーきっぷ」を購入しました。
このフリーきっぷだと、「北斗星」利用の場合は「B個室ソロ」が無料発券できるのですが、今回は別料金で「A個室ロイヤル」をゲッツしました。 

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この先の行程で乗る飛行機の「特割料金」の関係から、今回は珍しく1ヶ月以上前から旅の計画が出来上がっていました。
もちろんここで「ロイヤル」を取るのも計算の上だったのですが・・・・ 「冬休みシーズンも終わってるし!」と、余裕ブッこいて1ヶ月前の昼過ぎ(夜勤明け)にみどりの窓口へ行ったら、 「よかったですね。最後の1部屋ですよ」と言われてチケットを発券され、目が覚めました(笑)

ホントは室内に「ステラリウム機能」が装備されている9号車の「ロイヤル」を「指名発券してもらおうっと!」などと思っていたのですが、 「最後の1部屋」と言われてしまっては選べるわけもなく。 改めて「ロイヤル」の衰えない人気を実感しました。


まるで子供のように、あっちこっちを珍しげにいじりまくり、室内をソワソワ、ウロウロ(笑)
出発の時を静かに迎えるどころじゃありません。(>落ち着け、自分)

そんなこんなで、バスルームの収納式トイレを開けたり閉めたりしているうちに「ガクンッ!」と列車は動き出して、上野駅を発車。 なんともマヌケな瞬間に旅立ちの時を迎えてしまいました。

列車は暮れなずんでいく東京の街をあとに、一路北海道へと向けて徐々にスピードを上げていきます。


じきに車内放送が流れます。停車駅の案内で「函館、長万部、伊達紋別・・・・」と、聞き慣れない北の駅名が続くと いよいよ北海道へ行くんだなぁと実感が沸いてきたり。

車内放送が終わると、車掌さんが切符拝見かたがた、ルームキーを配りに来ます。
JR北海道が担当する「北斗星」1・2号の6号車から10号車の個室車がルームキーはご覧のようなカギ式となっています。 (その他の号車は電子ロック式。JR東日本担当の3・4号はカードキー。)

ズシリと重くて、ルームナンバーが刻印された革製のキーホルダー共々、大変な重厚感!!


車掌さんが去っていくと、続けてドアをノックする人が。

誰だろうとドアを開けると、タキシードに身を包んだスチュワードさんが立っていました。  「ロイヤルのお客様へのドリンクサービスです」と差し出してきたシルバーのトレイには、グラスや飲み物が満載!
「ロイヤル」でウェルカムドリンクのサービスが行われているのは知っていましたが、 実際にサービスを受けてみると、想像以上にカンドーです!

ちなみに私はアルコール類を一切やらないので、ウイスキーの小瓶とワインはお土産にお持ち帰りさせてもらいました。 (食堂車「グランシャリオ」でこの旨を申し出ると、お土産用の紙袋を頂けました)


窓の外を平行して走る、「一日の疲れ」を満載した通勤電車。
こちらよりも速いスピードで、こちらを徐々に追い上げて追い抜かしていきます。

1本の線路を隔てて展開する、現実を走る列車と夢世界の中の列車の併走劇。 向こうの窓から浴びせられるたくさんの「視線」が、面映くもちょっと痛く感じられました。





      








-SONIC RAIL GARDEN-

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