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旅立ちは上野駅から。 夜21時過ぎの駅構内は行き交う人が途切れることなく、まだまだ帰宅ラッシュの真っ只中。

中央改札口の列車発車案内板には・・・「高崎線は踏切事故の影響で上野−高崎間で遅れが出ています・・・」のスクロール案内。 これから乗る「あけぼの」号は高崎線経由の青森行き。

しょっぱなからアクシデント発生で、この後の旅の行程にも悪い予感。。。。


とりあえず「あけぼの」号の出る13番線ホームへ。

以前の上野発のブルトレは13番線以外にも、14番・15番線からも発車していましたが、 現在は「カシオペア」も含めてご覧の全てのブルトレが13番線発車に統一されています。

・・・というか、いよいよこれだけまでに減ってしまっていたのですね、北行きの夜行列車。


「あけぼの」号の入線は、21時20分頃。 定刻の発車時刻まで20分以上も余裕のある入線です。

上野名物の「推進回送」、客車の貫通扉を開け放ってのバック運転でホームに入ってきました。


この日の「あけぼの」号は8両編成。「北斗星」なんかに比べると、機関車もずっと手前寄りに停まります。
(夏・冬の繁忙期のごく一部の日だけ最大12両編成になります。)

「あけぼの」号の牽引機は、ヒサシの付いた厳つい顔つきのEF81型機関車。 さらに印象を厳ついものにしているのが、2種類をデュアル装備した重々しい連結器


上野駅で「青森」行きを表示する方向幕が見られるのは、いまやこの「あけぼの」号だけ。

かつては「ゆうづる」「はくつる」「十和田」「津軽」「八甲田」「鳥海」・・・と数え上げればキリがないほど 「上野発青森行き」の列車がありました。
そしてこの最後の1本となった「あけぼの」も羽越・奥羽線回りで、伝統の「東北本線」を経由して青森まで走る列車は もうありません。


編成の青森寄りには個室車両が連なっています。

屋根に届くほどにまで張り上げた2階建て構成の客車は、一人用B寝台個室の「ソロ」。 特徴的な外観は、ホームを行き交う乗客の視線を集め、窓から中を覗き込む人も少なくありません。


上野寄りと青森寄りのそれぞれの末端に連結されているのは「ゴロンとシート」カー。
(上野寄りは女性専用の「レディース・ゴロンとシート」)

寝台設備から毛布や枕・浴衣などのリネン類を取り払って、特急指定席料金だけで寝台を開放するサービス。
けっこう知名度も高いようで、夜間にちょっと覗いてみたところ、ほとんどの寝台が埋まっているほどの高稼働を誇っているようでした。


入線から発車まで時間があるので、先頭から最後尾までざっと見て回りましたが、 どの客車もピカピカなのには驚きました。

偶然、重整備明けの編成だったのかもしれませんが・・・・それにしてもひび割れや外板のウネリ、塗装剥げなんかはどこにもなく、 どの客車もまるで「新車」の如くに輝いていたのは、「あけぼの」号が多くの人に支持されてのことのようで嬉しくなってしまいました。


6月の中途半端な時期ですが、どの客車にもお客がけっこう乗り込んでいく様子が見られました。
古典的な開放型B寝台には、観光客・海外帰りのスーツケースを抱えた若者・ビジネス風な装いの男性・お年を召したグループなどなど・・・ 少なくとも下段寝台はほとんどが埋まっているようでした。

そして、開放B寝台と同じ料金で使えるB個室「ソロ」。こちらも上野発車時点で多くの個室のドアが堅く閉じられ、 利用者がいることがうかがえました。
秋田・青森方面と東京方面の企画切符には「あけぼのソロ」が使える設定のものが多いので、その点でも人気のある個室といえましょう。


さて、私のほうはというと・・・今晩のお宿は、A寝台個室「シングルデラックス」。

今回の旅は「青森・函館フリーきっぷ」を利用していて、この切符だと「あけぼのソロ」が無料で発券できるのですが、 「あけぼの」号に乗る機会もそうそう無いし、過去の旅行で「あけぼの」号の「ソロ」は2回乗ったことがあるので、 思い切ってA個室寝台料金をそっくりそのまま支払って「シングルデラックス」にしてみました。

定時運行なら、青森着は明日の9時55分。朝起きてから個室内で過ごす時間も長めなので、 こないだの「北陸」号の時よりも長い時間、豪華なA個室を堪能できそうです。


高崎線の普通電車は、踏切事故の影響で軒並み発車が遅れていましたが・・・「あけぼの」号はなんと定刻に上野駅を発車。 窓にはどんどんネオンで輝く東京の街並みが流れ去っていきます。

こちらから上野駅発車後の動画がダウンロードいただけます。(AVI形式/90.1MB/6分18秒/音声あり/車内放送収録)
サイズが大変大きいので、Windowsは右クリックの「対象をファイルに保存」、MacintoshはControlを押しながらクリックして「リンクをディスクにダウンロード」でダウンロード再生されることをお勧めします。











-SONIC RAIL GARDEN-

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