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「シングルデラックス」の室内構成は、「北陸」号のそれとほぼ同じ。
「あけぼの」では「北陸」のをベースに、収納式のエキストラ2段ベッドが装備されています。
「あけぼの」号でももちろんベッドをソファーに転換することができ、夜早い時間に出発して午前中遅い時間に終点に着く下り「あけぼの」では
ソファーモードはかなり重宝します。
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「シングルデラックス」では、オーディオビジュアルサービスも備えています。
映画プログラムは2チャンネルが用意され、この日はどちらのチャンネルも邦画でした。
プログラムの1つは「県庁の星」が放映されていて、途中から思わず見入ってしまい、
車窓の夜景そっちのけで最後まで見ちゃいました。
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そしてもちろん室内には収納式の洗面台も完備。
驚いたのが、湯温の設定つまみに蛇口から出てくるお湯がすぐに反応すること。
普段デッキの洗面台でもそうなのですが、お湯の温度を高めに設定しても、ひたすら冷水が出続けて数分後にやっとお湯が出るなんてことも珍しくないのですが、
すぐにホカホカのお湯が出てくるのには、ちょっと感動を覚えてしまいました。
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「シングルデラックス」などのA個室でのお楽しみ、「アメニティキット」ももちろん準備されています。
「あけぼの」のヘッドマークが入ったポーチには、ハブラシ・クシ・シェーバー・アフターシェーブローション・石鹸・ウェットティシュが入っています。
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列車は遅れの出ている高崎線を、ダイヤに遅れることなくひた走り「高崎」駅に到着。
首都圏側最後の、そしてこの日の最後の停車駅。すでに夜遅いこともあり誰も乗ってこないだろうと思っていたら、
「ゴロンとシート」車を中心にB寝台にもけっこう人が乗り込んできたのは驚きでした。
ここ「高崎」駅では5分停車。すでにホーム上の売店は閉まっていますが、自販機で飲み物を買うことができるので、
車内に自販機の無い「あけぼの」号では飲み物を調達する最後のチャンスです。
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列車は「高崎」から上越線へ。心持ち高崎線の時よりも走る速度が上がったような・・・。
夜も更けてきて、そろそろ「シャワー」でも・・・・なんて思ってしまうのですが、「あけぼの」号にはシャワー設備が無いのが残念。
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真っ暗な夜でも、上越線の車窓を眺めるのが私の楽しみ。
八木原の大カーブ、大正橋、敷島駅、津久田の鉄橋、岩本の利根川沿い・・・まだ幼い私に鉄道の心象風景として強く焼き付けたのが上越線でした。
食い入るように外を見つめ、ついに「水上」駅まで来ちゃいました。
ここ「水上」駅でも数分停車。ただしドアは開かず、運転士さんの交替のための「運転停車」。
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「水上」駅を出ると、鉄橋を渡ってじきにトンネルへ突入。これがもうあの「新清水トンネル」。
トンネルに入ってすぐに蛍光灯の明かりが流れると「湯檜曽」駅通過です。
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轟音を立てて長大トンネルを駆け抜ける「あけぼの」号。
「湯檜曽」駅を通過して、さらにその数分後にも現れるトンネル駅はモグラ駅として名高い(?)「土合」駅。
延々と続くトンネルの暗闇と響き渡る轟音、そしてトンネル駅・・・・ちょっと一足先に「青函トンネル」体験?
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