04:-Landing on the runway- ANA624 KOJ→HND/B74R Last Flight
ANA624便 鹿児島空港→羽田空港  −Boeing747SR-100 Last Flight−

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行きに乗ったトリプルセブンに比べると、機内は直線的で無機質な感じ。 今となっては、やや時代がかった雰囲気ですね。
モニターなどもなく、フラットな天井も古めかしさを感じさせます。

もはやイベントフライトも同様のこの便、機内は大変にぎやかです。 機内をウロウロするファン(中にはテレビ局のクルーとおぼしき人の姿も!)もいっぱいいて、機長さんはさぞかし機体のバランスを取るのが 大変だったろうなぁ〜。


以前の搭乗の時に機内の様子の取材や撮影は済んでいるのですが、 せっかくの(?)「通路側席」なので、一度だけ席を立って機内をざっと見て来ました。

R4ドアから見た右側主翼。翼の上に大書きされた「JA8157」のレジと“B4クラシックの象徴”ともいえるHFアンテナが撮れる この場所は記念撮影の人気スポットになってました。


同じくR4ドアの上部にある機内モニター。なんだかとってもレトロ〜なテレビモニターですね。

実は今ではごくフツーのように機内で放映されている離着陸シーンの実況放映は、このSRから行われるようになったのでした。


ギャレイは使い込まれた形跡がそこかしこにあり、なんともこの機体の「歴史」のようなものを感じさせます。

国内線専用の短距離航行機として生まれたSRファミリーにあって、一時期「国際線専任時代」をも経験したJA8157は、 このギャレイで国際線ミールサービスを提供していたわけです。

今日はこのギャレイを巣に、CAさんたちはてんてこ舞いの様子でした。


同じくギャレイの画像ですが、こちらは「国際線専用機」として生まれ変わる時に増設されたもの。

再び「国内線専用機」にカムバックしてからはあまり使われた様子はなく、カートやコンテナボックスが 抜かれたスカスカの状態。とはいえ、輝かしい過去の実績を知る「証人」のような存在です。


時代の生き証人はここにも・・・・真っ赤なモケットが古めかしさ全開のCAさん用のジャンプシート。

画像はL5ドア付近のものですが・・・迫り出したドアで足元が狭そう!!


フライト途中でこんなチケットが希望者に配られました。

「ありがとう“スーパージャンボ”セレモニー in HANEDA」の参加券。 なんと羽田到着後に行われる公式セレモニーの後で、機体に最終便搭乗記念に名前書き込みができるというイベントが 用意されているとのこと!!

全日空の最終フライトイベントに賭ける「意気込み」と、スーパージャンボへの「愛」を感じさせます!  もちろん私もこの参加券、頂いてきました。


羽田が近くなるにつれて眼下に広がる雲海は厚くなり、雲の下の風景は完全に閉ざされてしまいました。
途中、気流に煽られるような大きな揺れが数回続くと、スーパージャンボはいよいよ着陸態勢!

残念ながら羽田の天気は雨模様とのこと。
厚い雲海の中にスーッと沈んでいくと、外の景色は真っ白に。そして・・・・最後のランディングに向けて、 雲の中を泳ぐように「巨大なクジラ」は突き進んでいきます。


雲が途切れて窓の外が拓けると、灰色の空と降り注ぐ涙雨。

いつものように、まるでまだこの後にもフライトレグが待っているかのような、 恐ろしく「普段どおり」のランディング。でもこのジャンボの背に乗った455人全員が、緊張と感動で手に汗握ったランディング。

唸るエンジン。轟音の逆噴射。引きちぎれそうな翼の鳴き声。揺れる空間。  「ショートレンジ・ドメスティック・ジャンボ」にしてイギリスにまで飛び舞い降りたJA8157とSRファミリー27年間の締め括りのランディング。

機体が完全に地上自走に移行する頃には、機内は拍手喝采で包まれました。


雨に濡れる羽田空港。ランウェイ34Rに着陸したのは、定刻より5分ほどの遅れ。
鹿児島出発時での大幅な遅れがウソのような追い上げ(追い風だったのかな?)が、 これまた「スーパージャンボ」の底ヂカラのようで感動的ですらあります。

忙しそうに行き交うB767やトリプルセブンの中を、ゆっくりと向かうのはオープンスポット408番。


窓の外には、今までの到着には見たことのないほどのリムジンバスが待機しています。
「たまたま最終フライトに乗り合わせただけ」という一般の搭乗客もいて、この後のセレモニーに参加しない人は 次々と降機していきます。

全日空による公式セレモニーが終了してから、機体への寄せ書きイベントが行われるようで、 機内に残った人はしばらく機内で待機するように放送が流れました。

この最後列の席からは、機体前方でどんなセレモニーが行われているか全然見えませんでした。


撮り収めていなかった角度からの普通席の画像を撮っていると、 「よかったらコップを置いて雰囲気出しましょうか?」と、CAさんが紙コップを持ってきてくれました。 小さな心遣いに感謝感謝! ラストフライトってことでテンション高いのに乗じた悪ノリで、 CAさんの写真も撮らせて貰っちゃいました(^_^ゞ

「今回のラストフライトのCAさんは、志願した人が乗っているんですか?」と訊いてみたら、 「私は2ヶ月ほど前に『こういうフライトに乗務してもらうから』っていわれたんです」 「この古い制服と靴のサイズが合う者を選んだみたいですよ」とのこと。 1979年復刻フライトの演出の影には、こんなエピソードが隠れてるんですねぇ。





     








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