05:-After Spot in, he became a legend- Farewell!! “Super Jumbo”
雨の中の、晴れ姿  サヨナラ、スーパージャンボ!

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機内で待機すること30分。ここまで待たされるとは思っていなかった方も多かったようで、 中には「乗り継ぎ便に間に合わない」と、寄せ書きイベントが始まる前に仕方なく降機する人も けっこういらっしゃいました。

そしてついに機内放送で、外に待機しているバスに順次乗り込むように案内が流れました。
L1ドアから出ると・・・機体に据え付けられたタラップカーには、昨日の講演会でお世話になったフライトクルーの みなさんが勢ぞろいでお出迎え!!
ランディングの瞬間に込み上げてきていたモノをグッと抑えていたのが、 この瞬間に堪え切れずに感極まってしまいました。


目の前に待機していたバスに乗り込むと、すぐ目の前には全日空による公式セレモニーが行われた跡と思われる クス球とたくさんの報道陣の姿。

(在京テレビ各局のクルーが勢ぞろいのようだったので晩のニュースを楽しみにしていたのですが、 この日の晩はほかに大きなニュースがあったためか、このセレモニーの様子を流したニュース番組は ほとんどありませんでした・・・残念。)


イベント参加希望者を乗せたバスは4台ほどにもなり、最後のほうに降機した私(というか最後列の席でしたし。。)は一番最後のバスでした。

バスはスーパージャンボの後方をグルッと回って、準備と順番待ちのためにこの位置で待機。 巨大な翼は見る位置によって全然印象が違いますね。デッキから見るそれは「フリーバード」のような大らかさなのに、 ここから見るとまるで「怪鳥」の如くです。


レジナンバー「JA8157」と「BOEING747」のタイトルを絡めて、ワンショット。

今後、全日空のジャンボ機は全て「BOEING747-400」のタイトル機ばかりとなり、 単純な「BOEING747」タイトルは見られなくなります。


今日の主役は「スーパージャンボ」のハズなのに・・・・密かにその主役を食っていたのがこのナゾのヒコーキ。

車内で待機中の(たぶん私以外の)ファンの視線は、みんなこっちに集まっていた感じでした。 近くの席の人に聞いてみると「アゼルバイジャン共和国」の飛行機だそうで、かなり珍しいレアなシーンのようです。 「ふ〜ん・・・」と、私も1ショット撮っておきました。


再びスーパージャンボのほうへ目を向けます。
いろんな角度からファインダー越しに見つめてみると、ハッとさせられるような造形美がそこかしこに隠されています。 例えばこの、エンジンカウルの向こうに望む「ショート・アッパーデッキ」

どうです、このボリューム感!! 改めて「スーパージャンボ」の造形の美しさと圧倒されんばかりの大きさに 気が付かされ、ホレボレしてしまいます。


機体に沿ってバスはちょっと前進。エンジンの目の前で再び停止・待機となりました。

ポートサイド機首部での集合記念撮影が終わったと思われるフライトクルーさんたちが、続々とエンジン周りに 集まってきては思い思いに「スーパージャンボ」とお別れのあいさつ。
みんな名残惜しそうに、エンジンに手を添えては「ご苦労さん」とねぎらうように、叩いたり撫でたりしていました。


タラップカーを据え付けるために、ちょっと機体から離れて再び待機。
車中では全日空のスタッフさんからイベント説明がありました。 「R1ドアに寄せ書き」「時間があまり無いので、機体に書くのは名前だけでお願いします」とのこと。

一番最後のバスなので、なかなか順番が回ってこないのですが、 その分「スーパージャンボ」の近くに長くいられるようで、待ち時間も全然苦になりません。 むしろ「最後のお別れ」の瞬間が刻々と近づいてくるようで・・・いつまでもこのままで、なんて思ってみたり。


ついに最後のバスの順番が来ました。
一度にタラップカーに入っていけるのは5人ずつくらいということで、 最後の最後を狙ってしばらく席についていることにしました(^_^ゞ

窓の外を見ると、マスコミ各社とも取材に余念がありません。
海を越えて遠くの国に足跡を残したJA8157のノーズギア。 きっとテレビカメラには「今日引退するジャンボの前足」ってだけの映像になるんでしょうが、 SRファミリー異端児のこのノーズギアが残した功績は、カメラには映らない「偉大な」ものです。


いよいよ最後の班の順番となりました。

バスから降りて、見上げる「スーパージャンボ」。 その横顔はあまりにも美しく、あまりにも優しく、私にとってあまりにも「全て」でありすぎたような感じです。
こんなにも胸がつぶれそうなくらいの思いは久々で、タラップに掛ける足が苦しい・・・。


タラップを登りきると、一面にビッシリと寄せ書きがなされていました。

ほとんどの方が名前だけのようでしたが、ホントにSRが好き好きでという方が 短い時間で書かれたと思われる走り書きのSRへのメッセージが泣かせます。

最後の最後ということで、ちょっとせっつかれるようでしたので、私は簡単に 名前を書くだけに留めておきました。 本音を言えば「ありがとう」の一言だけでも書きたかったな。。。。


バスに乗り込むと、名残惜しむ間もなくすぐにドアが閉まって発車です。

スーパージャンボの機首部分を見ながら、ターミナルへと向かうバス。 涙雨に濡れて艶やかなジャンボのボディがどんどん後方へと遠ざかっていきます・・・・


望遠レンズを使って、ずっとずっとその姿を追い続けますが・・・


もうここまでが限界。そしてこれが私が撮った「スーパージャンボ」の最後の画像となりました。

バスはターミナルビルに沿うように向きを変え、その脇のエアバス機の陰に隠れて 「スーパージャンボ」の姿は見えなくなりました。


フウゥ〜・・・と、高まっていた気分が少しずつ平穏を取り戻していきますが、 スタンバイ中のB747-400「テクノジャンボ」が「スーパージャンボ」にダブってみえてしまう今は、 まだダメですね。。。。


到着バスゲートに到着。これにて全てのツアー行程が終了。

1泊2日の内容でしたが、なんだかそれ以上にいろんなことがあって、それ以上に短くてあっという間に 終わってしまった・・・・そんな感想の充実したボリュームたっぷりなツアーでした。


全日空さんの「ヒコーキを愛する社風」すらも感じさせるラストフライトでした。 こんな風に旅客機人生を終われた「JA8157」と、コードナンバー“SR-81”を附された「スーパージャンボ・ファミリー」は、 ホントに幸せな一族でしたね。

引退はやっぱり寂しくて悲しい・・・・・けど、こんなにも華を持たせる幕引きなら、少し素直になって 「さようなら」を受け入れられそうです。








スーパージャンボとお別れのあと、また再び忙しい日常へ。

そんな、あの情熱が少し冷めかけた頃に、1通の郵便が届きました。 「ん?なんだ?」と封を切ると、中にはツアー参加者の特典であった「最終便搭乗証明書」が。

ツアー行程中では配布する機会がなかったこの「搭乗証明書」。こうしてちょっと時間をおいて 手元に届けられることに疑問を感じる人もいたかもしれませんが、私は日常に戻ってしまった中で、 またSRと再会できたような「嬉しさ」と「興奮」を覚えました。

偶然とはいえ、全日空さんのちょっと小粋な演出に、「ありがとう!」





    






-SONIC RAIL GARDEN-

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