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時間よりやや遅れて、11時25分過ぎ。
薄い雲の向こうに自身の存在を示すライトが光り、徐々に姿を見せるシルエットは
すぐに「ジャンボ」だとわかる圧倒的なボリューム感!
大先輩「YS-11」が見守る中、「スーパージャンボ」が舞い降りてきました!
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白煙を上げてのランディング、ロビーの窓ガラスすらも突き破って響いてくる豪快な逆噴射の轟音!
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SRが入る5番ゲートへ向かうと、ちょうどSRがスポットインして来るところでした。
となりの6番ゲートに入っている飛行機の出発準備をしていた空港スタッフさんも、
その手を止めて今日の主役の到着を見守っています。
鹿児島は、SRにとって通い慣れた空港のひとつ。そこで幾度と離発着の整備に当たってきたスタッフさんにも、
「最後の姿」は感慨深いものでしょう。
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屋上の展望デッキでSRの到着を見守っていたファンが多かったのでしょうか、
搭乗ロビーはまだ、さほどの混雑でもありません。
人の少ないうちに出来る限り、撮れるところから最後の姿を収めておきましょう。
5番スポットは搭乗ロビーの隅っこに近いため、全景を撮れる場所が限られてしまいます。
4番ゲートぎりぎりの場所から、なんとかSRの全景をパチリ。
・・・おや、面長のフェイスにはなにやらペイントが・・・?!
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なんと、コックピットウィンドウの真下には、大きく「ありがとうSR」の文字と彼に捧げる赤い花束の
ペイントが施されています。
てっきり普段どおりの姿・ノーペイントで最終運行を行うのかと思っていたので、
最後のこのスペシャルペイントにはビックリ!!
(ちなみにこのさよならペイント、最終運行の数日前から施されていたようです。)
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PBBがSRに横付けされると、羽田からのお客さんが続々と降機してきました。
さすが455席を誇るJA8157なだけあって、満席のこの便から降りてくる人の行列は途切れることがありません。
ゲートには同じANAのクラシックジャンボファミリーであった「B747-200B」の模型と、SR就航当時の
ANAのシンボルマークであった懐かしのダヴィンチマークを描いた「ありがとうスーパージャンボ」の横断幕。
この鹿児島空港5番ゲート、実は1995年11月30日に全日空のエルテンこと「L-1011・トライスター」もラストフライトとして
最後の出発をしたゲートだったりします。
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降機が終わる頃には、展望デッキで構えていたと見られる最終便搭乗客も集結してきて、
降機客と交じり合って5番ゲート周辺は大混乱! (とはいえ、さすがに限られた人しか入ってこられない場所なだけあって、
某ブルトレの最終列車が出て行く東京駅に比べれば穏やかなもんです)
ファンに交じって、たまたまこの便に乗り合わせた一般の人も、携帯電話のカメラモードで
SRの姿を撮っていました。機内でこのジャンボ機が今日で引退という放送があったのでしょうね。
中には鹿児島旅行に行く途中なのか、おばあちゃん3人組が携帯で代わる代わるにSRと
記念撮影している光景も(^-^)
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最終フライトとはいえ、通常便のダイヤにのったフライトなので、
貨物の積み下ろしがいつもどおりに行われます。
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グランドスタッフさんの制服に注目!
なんとSR就航当時の1979年に実際に使われていたコスチュームだそうです!
今日の624便は特別なフライトなので、スタアラ・ゴールドメンバーとSSPの優先搭乗は行われない旨の
放送が流れました。それに続いて流れた放送にビックリ!
「本日の624便をもってスーパージャンボは最終運行となります。
ジャンボの迫力をみなさまに味わっていただくため、本日は特別に地上からのタラップ搭乗も行います。」
全日空さんの心意気とスペシャリティマインドには、ただただ感服です!!
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