ANAの74R、ファイナルアプローチ!
「きょう、スーパージャンボで。」の旅


Step04:ANA760/KMQ 1935→HND 2040




今日はただ「スーパージャンボに乗る」ためだけが目的ですので、空港から出ずにそのまま折り返しの便で 羽田へとトンボ帰りです。

到着ロビーからそのまま出発ロビーへ向かい搭乗手続き。
時間があるので、その足でそのまま屋上の展望迎デッキへやって来ました。

お世辞にも「広い」とは言えない展望デッキ。時間も時間ですので人影も無く閑散としています。


小松空港の展望デッキは、ほぼ全体にフェンスが張り巡らされています。

一部のフェンスに横長の穴が開けられています。
そこからはこのように飛行機を捉えることができますが・・・


ほとんどの場所でカメラを向けると、こんな状態です。

せっかく出会えたJTAのスカイマンタ(ボーイング737)も檻の向こう・・・。


そして、我らが「スーパージャンボ」もこんなもんで、残念無念・・。

ちなみにデッキから飛行機のまでの距離は非常に短く、羽田などの大ターミナルのデッキで見る よりも「飛行機の息遣い」までが感じられるような近さです。


展望デッキの片隅には、こんな遊具コーナーがあります。


結局、展望デッキには10分ほどいただけで、すぐにセキュリティチェックを受けて 搭乗ロビーでボーディングを待つことにしました。

帰りはエコノミークラス。(帰りもスーパーシートにしたかったけど、予算不足)

エコノミーでも、ただのエコノミーを選ばないのが「座席」マニア。
今回指定の「62A」席については、後ほどご紹介。


搭乗ゲートのボーディングボードは、いまや「レトロ〜!」となったパタパタ式。

「ANA」のあとに斜字体で「全日空」と書かれるカンパニータイトルも、最近は見なくなりましたね。


出発準備中の「スーパージャンボ」。 B747-400「テクノジャンボ」に比べてアッパーデッキが短いので、機種部分に“優美さ”が感じられますね。

ここでちょっと「小松空港」についてのお話を・・。  「小松空港」と「全日空」の関係は深く、元々軍用空港だった「小松空港」に民間機が初めて下り立ったのは 1955年。「全日空」の前身の「日ペリ航空」のデハビランド機が「民間空港・小松」の歴史に幕を切ったのでした。

その後は国際チャーター便も運行され(これも小松空港では全日空が初めて)、1980年以降は今回の「スーパージャンボ」 も小松空港にとって御馴染みの飛行機となりました。


出発の15分前、19:20にボーディングスタート。
ロビーにけっこうな人が集まっていたのですが、「優先搭乗」の案内の中、誰もゲートに近づきません。

結局、すぐに一般搭乗に切り替わったのですが、ここでもわずかな人しかゲートを通過しませんでした。 どうやらロビーに集まっていた人たちは、この後の「福岡行き」に乗る人たちだったんですね。

さて、さっそく機内に入り、事前指定した「62A」席へ。 位置的には機体後部「Eコンパート」の中でも最後尾になります。


「62A」席は、3列席から2列席に変わる、まさにその列になります。
前列「61A」と「61B」のシート背面にあるマガジンポケットが2つ占有でき、 さらに窓際ながら壁と座席の間に若干の余裕があるので、足をラクに組んだりすることができます。 (足元空間が広いことで心理的に開放感も感じます) でも窓との距離がそんなに離れているわけでもないので 外の景色を見るのにも問題なし!

もちろん、2列席なので通路への出入りも楽ですし、後部にラバトリが近いのでこの点でも おすすめです。


そこそこの搭乗客数はあったようなのですが、それでも「ジャンボ」のキャパシティにしてみれば 「ガラガラ」という表現になってしまいそうな・・・。

結局、定刻よりやや早めにドアクローズとなり、定刻ぴったりに「スーパージャンボ」は ボーディングブリッジを離して動き出しました。

タキシングから一気に滑走〜離陸へ。(もちろんタキシーウェイ上での離陸待ちなどない)


帰りも気流が荒れ気味のようで、けっこう大きく揺れるシーンもありました。 シートベルトサインがなかなか消えずに、座席に縛られたままで羽田まで行っちゃうのかと(笑)

1時間のフライトで、シートベルトサインが消えたのが離陸25分後。 スチュワーデスさんも大忙しでドリンクサービスに奮闘。ウーロン茶をもらいましたが、 よっぽど慌ててまわっていたせいでしょうか、コップに半分も入ってませんでした(涙)


トイレに立った際に撮影した機内の全景。

数えるほどしか乗客が乗ってな〜い! 前方がスッコン見渡せるほどしか乗ってな〜い!
これだと「B767」どころか「B737」でも乗りきれちゃうかも・・・。


またじきに揺れだして、シートベルト着用サインが点灯しました。

「ドリンクサービスの途中ですが、客室乗務員も着席させていただきます」とお詫びの 放送が流れるところをみると、どうやら全席にドリンクが行き渡っていない模様。
だだっ広い「ジャンボ」で、少ない乗客があっちこっちに散って座っているので、 スチュワーデスさんも機内を回るのが大変だったのかな?


外は真っ暗で何も見えないし、体は座席に縛られたまま。

こういうときは機内オーディオサービスを楽しみましょう。機内誌のチャンネルプログラムを見ると・・ 「お!「SINGER SONGER」の「初花凛々」がもうラインナップされてるじゃないですか!」

レトロなダイアル式オーディオパネルをいじってチャンネル合わせて・・・


結局、行きと同じくシートベルトサインが消えることはなく、そのまま着陸態勢に。

夕刻に雨足強くなるなか飛び立った「羽田」に戻ってきました。
相変わらずの雨降り。濡れたエプロンに照明灯の青白い強い光が反射して、スポットインする数々の機体を 艶かしく浮かび上がらせています。

青く光る「TOKYO」の文字に引き寄せられるように、ANA760便「スーパージャンボ」は58番ゲートにスポットイン。


最後尾のほうに座っていたので、流れ的に降機するのも最後のほうになってしまいました。

ブリッジから到着コンコースへ。
搭乗コンコースから見るのと、到着コンコースから見るのでは、まるでターミナルの印象が違います。
到着コンコースはまるで“光のトンネル”のよう。 凝ったイルミネーションとライティングからは、今までの「雑踏の空港に下り立った」という雰囲気は微塵もありません。


「光のトンネル」から見えたのは、雨に濡れた「スーパージャンボ」。

闇夜に浮かび上がる流麗なボディは、昼とは違うもう1つの「ジャンボの素顔」。
彼はあと、何度の夜と朝を繰り返すことができるのでしょうか。


到着コンコースからバゲージクレイムへと下りて行く「交差点」です。

特に意味は無いカットなのですが、あまりに美しい光景だったので思わず撮ってしまいました。


到着ロビーのセキュリティゲートを通過して、今回の「スーパージャンボ」の追っかけ旅行は終了。

航空券の予約から空港での搭乗口変更の連続、往復とも気流の悪い中でのフライトと、終始ハラハラドキドキでしたが 「スーパージャンボ」をキャッチして「スーパーシート・プレミアム」を体験することができました。

まだまだB747SR-100、B747-200B“クラシック・ジャンボ”に乗る機会は残されています!
大量輸送で日本人の移動手段を塗り変え、空への誘いを気軽なものにした「元祖ジャンボ機」は、 今、青い空に両手を広げて最後の輝きを放っています。






After all, I can say to you love without a false!



        







-SONIC RAIL GARDEN-

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