今日はただ「スーパージャンボに乗る」ためだけが目的ですので、空港から出ずにそのまま折り返しの便で 羽田へとトンボ帰りです。 到着ロビーからそのまま出発ロビーへ向かい搭乗手続き。 時間があるので、その足でそのまま屋上の展望迎デッキへやって来ました。 お世辞にも「広い」とは言えない展望デッキ。時間も時間ですので人影も無く閑散としています。 |
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小松空港の展望デッキは、ほぼ全体にフェンスが張り巡らされています。 一部のフェンスに横長の穴が開けられています。 そこからはこのように飛行機を捉えることができますが・・・ |
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ほとんどの場所でカメラを向けると、こんな状態です。 せっかく出会えたJTAのスカイマンタ(ボーイング737)も檻の向こう・・・。 |
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そして、我らが「スーパージャンボ」もこんなもんで、残念無念・・。 ちなみにデッキから飛行機のまでの距離は非常に短く、羽田などの大ターミナルのデッキで見る よりも「飛行機の息遣い」までが感じられるような近さです。 |
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展望デッキの片隅には、こんな遊具コーナーがあります。 |
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結局、展望デッキには10分ほどいただけで、すぐにセキュリティチェックを受けて 搭乗ロビーでボーディングを待つことにしました。 帰りはエコノミークラス。(帰りもスーパーシートにしたかったけど、予算不足) エコノミーでも、ただのエコノミーを選ばないのが「座席」マニア。 今回指定の「62A」席については、後ほどご紹介。 |
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搭乗ゲートのボーディングボードは、いまや「レトロ〜!」となったパタパタ式。 「ANA」のあとに斜字体で「全日空」と書かれるカンパニータイトルも、最近は見なくなりましたね。 |
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出発準備中の「スーパージャンボ」。 B747-400「テクノジャンボ」に比べてアッパーデッキが短いので、機種部分に“優美さ”が感じられますね。 ここでちょっと「小松空港」についてのお話を・・。 「小松空港」と「全日空」の関係は深く、元々軍用空港だった「小松空港」に民間機が初めて下り立ったのは 1955年。「全日空」の前身の「日ペリ航空」のデハビランド機が「民間空港・小松」の歴史に幕を切ったのでした。 その後は国際チャーター便も運行され(これも小松空港では全日空が初めて)、1980年以降は今回の「スーパージャンボ」 も小松空港にとって御馴染みの飛行機となりました。 |
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出発の15分前、19:20にボーディングスタート。 ロビーにけっこうな人が集まっていたのですが、「優先搭乗」の案内の中、誰もゲートに近づきません。 結局、すぐに一般搭乗に切り替わったのですが、ここでもわずかな人しかゲートを通過しませんでした。 どうやらロビーに集まっていた人たちは、この後の「福岡行き」に乗る人たちだったんですね。 さて、さっそく機内に入り、事前指定した「62A」席へ。 位置的には機体後部「Eコンパート」の中でも最後尾になります。 |
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「62A」席は、3列席から2列席に変わる、まさにその列になります。 前列「61A」と「61B」のシート背面にあるマガジンポケットが2つ占有でき、 さらに窓際ながら壁と座席の間に若干の余裕があるので、足をラクに組んだりすることができます。 (足元空間が広いことで心理的に開放感も感じます) でも窓との距離がそんなに離れているわけでもないので 外の景色を見るのにも問題なし! もちろん、2列席なので通路への出入りも楽ですし、後部にラバトリが近いのでこの点でも おすすめです。 |
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そこそこの搭乗客数はあったようなのですが、それでも「ジャンボ」のキャパシティにしてみれば 「ガラガラ」という表現になってしまいそうな・・・。 結局、定刻よりやや早めにドアクローズとなり、定刻ぴったりに「スーパージャンボ」は ボーディングブリッジを離して動き出しました。 タキシングから一気に滑走〜離陸へ。(もちろんタキシーウェイ上での離陸待ちなどない) |
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帰りも気流が荒れ気味のようで、けっこう大きく揺れるシーンもありました。 シートベルトサインがなかなか消えずに、座席に縛られたままで羽田まで行っちゃうのかと(笑) 1時間のフライトで、シートベルトサインが消えたのが離陸25分後。 スチュワーデスさんも大忙しでドリンクサービスに奮闘。ウーロン茶をもらいましたが、 よっぽど慌ててまわっていたせいでしょうか、コップに半分も入ってませんでした(涙) |
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トイレに立った際に撮影した機内の全景。 数えるほどしか乗客が乗ってな〜い! 前方がスッコン見渡せるほどしか乗ってな〜い! これだと「B767」どころか「B737」でも乗りきれちゃうかも・・・。 |
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またじきに揺れだして、シートベルト着用サインが点灯しました。 「ドリンクサービスの途中ですが、客室乗務員も着席させていただきます」とお詫びの 放送が流れるところをみると、どうやら全席にドリンクが行き渡っていない模様。 だだっ広い「ジャンボ」で、少ない乗客があっちこっちに散って座っているので、 スチュワーデスさんも機内を回るのが大変だったのかな? |
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外は真っ暗で何も見えないし、体は座席に縛られたまま。 こういうときは機内オーディオサービスを楽しみましょう。機内誌のチャンネルプログラムを見ると・・ 「お!「SINGER SONGER」の「初花凛々」がもうラインナップされてるじゃないですか!」 レトロなダイアル式オーディオパネルをいじってチャンネル合わせて・・・ |
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結局、行きと同じくシートベルトサインが消えることはなく、そのまま着陸態勢に。 夕刻に雨足強くなるなか飛び立った「羽田」に戻ってきました。 相変わらずの雨降り。濡れたエプロンに照明灯の青白い強い光が反射して、スポットインする数々の機体を 艶かしく浮かび上がらせています。 青く光る「TOKYO」の文字に引き寄せられるように、ANA760便「スーパージャンボ」は58番ゲートにスポットイン。 |
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最後尾のほうに座っていたので、流れ的に降機するのも最後のほうになってしまいました。 ブリッジから到着コンコースへ。 搭乗コンコースから見るのと、到着コンコースから見るのでは、まるでターミナルの印象が違います。 到着コンコースはまるで“光のトンネル”のよう。 凝ったイルミネーションとライティングからは、今までの「雑踏の空港に下り立った」という雰囲気は微塵もありません。 |
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「光のトンネル」から見えたのは、雨に濡れた「スーパージャンボ」。 闇夜に浮かび上がる流麗なボディは、昼とは違うもう1つの「ジャンボの素顔」。 彼はあと、何度の夜と朝を繰り返すことができるのでしょうか。 |
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到着コンコースからバゲージクレイムへと下りて行く「交差点」です。 特に意味は無いカットなのですが、あまりに美しい光景だったので思わず撮ってしまいました。 |
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到着ロビーのセキュリティゲートを通過して、今回の「スーパージャンボ」の追っかけ旅行は終了。 航空券の予約から空港での搭乗口変更の連続、往復とも気流の悪い中でのフライトと、終始ハラハラドキドキでしたが 「スーパージャンボ」をキャッチして「スーパーシート・プレミアム」を体験することができました。 まだまだB747SR-100、B747-200B“クラシック・ジャンボ”に乗る機会は残されています! 大量輸送で日本人の移動手段を塗り変え、空への誘いを気軽なものにした「元祖ジャンボ機」は、 今、青い空に両手を広げて最後の輝きを放っています。 |