SUPER STYLE in DOMESTIC FLIGHTS
国際線機で行く“異国・長崎”の旅


普段、国外から出る機会のないヒコーキファンにとって「国際線専用機」というのは一種の憧れです。
撮影派にとっては、成田・関空・セントレア・福岡などに行かなければ撮る機会はなかなかありませんし、
搭乗派にとってはそれこそ、ごくごく限られた(しかも乗りにくい)数便の国内線でしか確実に乗る機会はありません。

2005年の9月と10月、ANA時刻表に突然出現したのは羽田−長崎間の欄の機種「747」表示。
普通、時刻表上での国内線ジャンボは機種が「744」「74R」で表示され、「747」は伊丹−成田の国際線機でしか見られません。
・・・・つまり、この2ヶ月間は羽田−長崎間の国内線で国際線機の充当がほぼ確定している表記だったのです。

ごくたまに、事前の告知無しに突然国際線機が国内線でひょっこり現れることはありますが、
それとて「乗る」となるとまさに「運のよさ」での勝負になります。

こんな機会はそうそうない! と、国際線機材への搭乗を目当てに日帰り長崎旅行へ行ってきました。



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今回の旅立ちは、2ヶ月前に開業したばかりのコチラ。

開業直後のお祭りフィーバーもすっかり熱冷めて、夜明け前の駅は どこの駅と同じように静まり返っています。


「つくば」発の初電となる区間快速で出発!
昼間は「つくば」発でほとんどの席が埋まる光景も珍しくないのですが、 この時間だとさすがに人の姿はまばらです。

途中、「流山おおたかの森」でドドーッと乗り込んできて立ち客も出るほどだったのですが、 次の「南流山」でみんな降りていってしまい、また閑散とした車内に・・・。 もしかすると、鉄道空白地帯を貫く「つくばエクスプレス」が最も支持されている区間なのかもしれませんね。

秋葉原には定刻に到着。飛行機に乗るなど、時間の遅延が許されない時はやはりバスよりTXが有利です。


モノレールで羽田空港第2ターミナルへ。

時刻は、朝の7時をちょっと過ぎたところ。
画像のスーパーシートカウンターはそうでもないのですが、一般のチェックイン機、そしてセキュリティチェックゾーンは すでにラッシュアワーを迎えていました。


今日は普通席の「特割7」で予約しておいたのですが、国際線機のファーストクラスを楽しむために「スーパーシート・プレミアム」へ、 料金を払ってアップグレードしました。

スーパーシートカウンターで空席状況とシートコンフィグを訊いてみると、まず座席配置は国際線用の「スーパースタイル」、 そして空席は8席の空き。
「スーパースタイル」はこの旅行の時に乗った「ニュースタイル」とは違い2人掛けのシートなので、 隣の席も空いている区画の中から「5K」席を希望しました。


スーパーシート専用のセキュリティチェックゾーンを抜けてボーディングロビーへ。

長崎行き661便はバス搭乗なので、例のバスターミナルのようなロビーで搭乗を待つことになります。 薄暗い地下のようなロビーでじーっとしているのもつまらないので、北ピアでしばし飛行機を撮影。

窓ガラスの向こうに広がるオープンスポットに、ウィングレット(主翼の先端にある小さな翼)を付けたジャンボ機が1機・・・ 国内線用ジャンボのB747-400Dはウィングレットを装備していないので、おそらくこのシップが今日の661便でしょう。


駐機場からゆっくりトーイングされてきた真っ黄色の飛行機はポケモンジェット。

あまりにも目立ちすぎるそのハデな機体は、搭乗ロビーで飛行機を待つ人の全ての視線をさらいます。 これから出張へ行くビジネスマンや、ビシッとキメたスーツ姿のキャリアウーマンまでもが携帯電話の カメラ機能でこの飛行機を撮っているくらいですから、スペシャルマーキング機の存在ってスゴイ!


搭乗時間が迫ってきたのでボーディングロビーへと向かいましょう。

指定された109番搭乗口。天井から掲げられたボーディングボードはすでに「搭乗までしばらくお待ち下さい」の表示ではなく 「まもなく搭乗開始」の表示。

出発時間まであと30分もあるのに・・・と思っていると、なんとホントにすぐにボーディング手続きが始まりました! 普段は出発の10分前とか、もっと時間ギリギリの時もあるのに。


いつものように、お年を召された方・乳幼児連れのファミリーなどに混ざってスーパーシート利用者の優先搭乗手続きで ゲートをくぐって、バスに乗り込みます。

バスゲートの目の前には58番と59番のスポットが広がり、巨大なジェット機が目の前に!
バスから見える真正面には、さきほど目にしたポケモンジェットの姿。お母さんの膝の上に座っていた小さなお客さんは 目を輝かせながら「“ぴかちゅう”がいるよ!!」と大ハシャギでした。


今日の長崎行き661便はお客さんが少ないようで、ロビーで待っていたお客は最初の1回のバスで乗り切れてしまいました。

ターミナルとボーディングブリッジの下をスイスイ走っていくバス。
ピカチュウの飛行機の前を通り過ぎてしまうと・・・・さきほどのお子様は「“ぴかちゅう”に乗らないの〜!?」と、たいそう残念そうでした(笑)

タキシーウェイ脇の専用路に出ると、改めて空港のスケールのデカさに驚かされます。


さぁ、いよいよ今日の661便「スーパースタイル・ジャンボ」が見えてきました。
主翼の先端で「ANA」の文字がヒカるウィングレットの向こうには・・・青いポケモンジェットの姿。 朝からポケモン機が2つも見られるとは、幸先イイぞぅ(?)

「あっちの“ぴかちゅう”に乗るんだよね!」と嬉しそうなのは、黄色いピカチュウに前を通り過ぎてしまって残念そうだった お子様の声。  『残念だが“ぴかちゅう”には乗らないのだよ、ボウズ・・・』


バスはいつものように飛行機の先端を廻りこみ、巨大なエンジンを目の前にして停車。
すぐにボーディングOKのサインが掛かり、バスのドアが開きました。

バスを降りてエンジンのほうを見ると、その向こうにクラシック・ジャンボ「B747SR-100」のJA8157の姿。
同じくクラシック機として頑張ってきた「B747-200B」のJA8174がこの9月に退役してしまい、また僚友を失ってしまいました。 最後の仲間であるJA8175もこの12月をメドに引退となるそうで、この冬から最後の完全引退の時まで、一人ぼっちの寂しい日々になってしまいそうです。


さみしそうな後ろ姿のB74Rの姿を背に、いよいよ機内へ。

ボーディングブリッジからの搭乗もワクワクするものですが、オープンスポットでタラップカーを上って搭乗するほうが 数倍もワクワクしますね!















-SONIC RAIL GARDEN-

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