なんとなくJRのほうの名古屋駅にやってきました。 「しらさぎ」や「ひだ」など、まだ見たことの無い形式の特急がいるかとおもったのですが 残念ながら優等列車の姿はまったくありません。 すると、青白いボディの客車がやってきて・・・ 思いかけず「ユーロライナー」に会うことができました。 |
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14系客車をベースに、両端を展望仕様に改造したお座敷列車や欧風列車は、 国鉄末期からJR発足後の数年に渡って日本全国で大流行しました。 しかし、しだいに「団体宴会旅行」という旅行スタイルは廃れる傾向になり、 一方で客車自体も余剰車を元に改造を施したものがほとんどで、経年劣化により 本線から離脱していくものも少なくありませんでした。 実はこの「ユーロライナー」も数年前から「今年いっぱいで引退」と囁かれたり、 しばらく運用が無い時期が続くと「すでに休車扱いに」などとウワサが上ったりしていました。 |
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「ユーロライナー」を引っ張ってきたのは、DD51型ディーゼルカー。 青と白の専用塗装に身を纏った機関車が多く存在する「ユーロライナー」ですが、 今日は赤いボディのDD51オリジナルカラー。 |
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この日は前日に日本シリーズ「中日×西武」の、まさに日本一が決まる最終戦だったのですが・・・ 日本一は「西武ライオンズ」となり、残念ながら「中日ドラゴンズ」は日本シリーズ制覇の栄冠に輝くことはできませんでした。 それでも「名古屋の街は賑わっているのだろうな」と思ったら、思ったほど人の往来や賑わいはありませんでした。 「せっかくお膝元まで来たのだから」と、名鉄系のデパートでドラゴンズグッズをいくつか買って 行くことに。 |
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デパートのなかは「ドラゴンズ応援ありがとう」セール中で、あっちこっちにブルーのハッピを着た 売り子さんが。 特設のドラゴンズグッズコーナーの近くには、リーグ優勝までの奇跡を写真で紹介したコーナー。 思わず見入ってしまいました。 |
さてさて、近鉄名古屋駅に戻ってきました。 大阪・難波までの戻りも「アーバンライナー」。もちろん「クラシック」編成が充当される便で 帰路へとつきます。 ホームには「アーバンライナー」が入っていましたが、表示は「回送」。 一度名古屋駅を離れ、車内を整備してから再びの入線となるようです。 |
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となりのホームには「鳥羽」行きの「ビスタ・EX」。 現在までに2階建車両は数多く生み出され、新幹線ですら「オールダブルデッカー」なんて 珍しくもなくなりましたが、この「ビスタカー」のようなデッキ構造は珍しいでしょう。 |
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「ビスタEX」の前に連結されていたのは「ACE」。 「アドバンス コモン エクスプレス」の頭文字を取って「ACE」の愛称を付けているだけあって、 既存の貫通型特急車の全てと貫通路を繋げることができ、さらに全線に入線可能というフレキシビリィ さを兼ね備えています。 近鉄特急を使った旅行に出かけた場合、必ず出会い、そして一度はお世話になるのではないでしょうか? そのくらいあっちこっちの路線で活躍しています。 |
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さあ、13:50発「鳥羽行き」がホームを離れると、 デパーチャーボードがパタパタパタ・・・と動き、「14:00 特急 大阪/難波」に変わりました。 帰りの「アーバンライナー」は、まさに名阪特急の最優等列車。「大和八木」にも停まらない、 「名古屋」の次は一気に「鶴橋」という「名阪ノンストップ特急」です。 さりげなく小さく書かれた「NON-STOP NAMBA」の文字がやけに大きく見えてきます。 |
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さきほどの「アーバンライナー」が整備を終え入線してきました。 シャークノーズの鋭い先頭部は、まさに「風を切る」という表現が似合う走りです。 |
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今日の分の特急券は、難波駅の特急窓口でまとめて買っておいたのですが・・・ 行きは「デラックスシート」、帰りは「レギュラーシート」で頼んだはずが、行きかえりとも 「デラックスシート」のチケットを渡されました。 その場でちゃんとチケットを確認しておけばよかったのですが、いざ乗るときにチケットを見て 「デラックスシート?!」と気がつくあたり、昔からの「見なおし」「確認」を怠る性格が 出てしまう結果となってしまいました。 もうホームに入ってしまったので「レギュラーシート」への変更も面倒ですし、 きっとこれが最後の「クラシック」編成乗車となるでしょうから、 「デラックスシート」で「初代アーバンライナー」の最後の旅路を飾ることにしました。 |
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「名古屋」を発車。 「セントラルタワー」のツイン高層ビルがどんどん後方へと見えなくなり、 「アーバンライナー」はどんどんスピードを上げて行きます。 |
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昨日も「名古屋」名物の駅弁でお昼ご飯でしたが、今日も「名古屋」の味でランチをいただきます。 今日買ったのは「コーチンわっぱめし」。デッカいエビフライが入った「しゃちほこ弁当」とどっちにしようかな・・と 売店でさんざん迷ったのですが、鶏肉大好きな私はこっちを選びました。 名古屋コーチンの煮付け肉のそぼろは美味しかったのですが、それ以外の食材がいたって普通の「釜飯駅弁」と同じで ちょっと残念でした。 |
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「デラックスシート」はバックレストが高いので、このアングルで客室全体を見渡しても 座っている人の姿がバックレストに隠れてしまって、混んでいるのか空いているのか一見して分からないのですが、 今日のこの便はかなり空いていました。喫煙車に至ってはたったの3人。 私は元々「アーバンライナー」に馴染みがあるわけではないので、この「デラックスシート」にしても ほとんど「初めて見る」ような感覚なのですが、初日に乗った「ネクスト」のデラックスシートに 比べても、こっちの「クラシック」のデラックスシートほうが上品さと 落ち着きがあって好きです。 感覚の異なる「関西」の人からすると、「ネクスト(プラス)」と「クラシック」のアレンジメントは、 果たしてどちらのほうが好まれるのでしょうか?! |
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今回の旅行では何度と無く渡った木曽川・長良川・揖斐川の長大鉄橋。 「アーバンライナー」はガラガラガラガラ・・・と鉄橋独特の走行音を響かせて、ハイスピードで 愛知県から三重県へ。 |
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運転席内の天井近くには「ブルーリボン賞」の受賞プレートが掲げられています。 1989年の「ブルーリボン賞」争奪戦には、「ハイパーサルーン」「北斗星用豪華客車」「ニセコエクスプレス」などの 強敵揃いだったのですが、「アーバンライナー」はブッチギリの第1位でした。 「アーバンライナー」はエクステリア・カラーリング・インテリア・・・すべてが 「革命的」なものを感じさせ、登場当時まだ中学生のガキンチョで関西の電車に興味がなかった 私ですらも「スゴイものが出てきた」と思ったものです。 前の年には小田急が「HiSEロマンスカー」を登場させていましたが、今までのロマンスカーの流れを汲んだ ものであったのに対して、この「アーバンライナー」は今までの近鉄特急はおろか、どの時代のどの特急車を 取っても「似た存在が全くない」というものでした。 |
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しばらく最後尾の運転席越しに流れ去る後方展望を楽しんでいました。 「クラシック(プラス)」の運転席は「ネクスト」に比べて、センターピラーがあるので 真ん中の視界が若干うるさいのですが、左右の視界は「ネクスト」の絞られた形状とは 比べ物にならないほどワイドになっています。 名阪特急・名伊特急が行き交う「名古屋線」内では10〜15分おきぐらいに特急とすれ違います。 こちらから「アーバンライナー」の後方展望の動画がご覧頂けます。 |