アーバンライナー、世代交代真っ只中!
2Days 近鉄特急三昧の旅
の続き



【京伊特急】 VISTA・EX ビスタ・エックス 賢島 13:22→京都 16:20

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「大和八木」を発車した列車は、大阪線から「京都」へと向うべく橿原線へ入線します。

大阪線から橿原線へは、これまた短絡線となる「新ノ口短絡線」を通過して方向転換や乗り換えの不便を 解消しています。

名古屋方向から「京都」へと向う列車の場合、大阪線の上下本線を平面交差してこの短絡線へと入っていくわけですが、 その間、列車の通過頻度の高い大阪線を上下線とも赤信号にしているわけで、その上このような平面交差を1時間に1回の割合で 繰り返しているわけですから、大阪線と短絡線のダイヤ組みはまさに“綱渡り的”!

そんななかを「ビスタEX」はゴトゴトゴト・・・と、のんびりとした足取りで短絡線へと入っていきます。


さて、ジャンクション「大和八木」駅を出た列車ですが・・・

名古屋発難波行きの列車からの乗り換え客などでけっこうな乗車があったようなのですが、 2階建て車両はご覧の通り、ガラガラです。

先に説明したコンピュータシステムになっているためだと思われますが、それにしても、 かつては「近鉄」のフラッグシップトレインであり、ステータスシンボルでもあった「ビスタカー」のダブルデッカー車。 せっかくの存在なのに、これではちょっと寂しすぎやしませんか・・?


「大和西大寺」駅に到着。
近鉄奈良線の奈良方面と生駒方面からの旅客が交わるジャンクション駅です。

向こうのホームに入っている「ビスタEX」は「橿原神宮前」行きの特急。2階建て車にもポツポツと 人影が見えますね。


拓けた平野部を突き進む「ビスタEX」。
悠久の歴史を積み重ねてきた“奈良”らしく、古墳と思われる小高い丘や小さな森があちこちに見られます。

紹介の順番が前後してしまいますが、さきほどの「大和西大寺」の手前にある「西ノ京」付近では、「薬師寺」の立派な寺院と塔が車窓のすぐそばに見られます。



列車は「近鉄丹波橋」駅に停車の後、終着「京都」に向けて最後のスパート。

東寺の五重塔が見えてくると、もうここは京都だと知らせてくれます。
それにしても住宅街の屋根が広がる向こうに見えるこの存在感。外国人ならずとも 日本人でも思わず心に沁み入るものがあります。



車窓に新幹線の高架が覆い被さるようなかたちで寄り添ってくると「京都」駅に到着。
ちょうど駅構内の3分の2が新幹線ホームに隠れるようになっているので、近鉄「京都」駅は半地下のような感じです。

列車を下りると、先頭車はすでに次への目的地「奈良」を表示していました。
京都と伊勢志摩を往復の後、さらに奈良へと向う「ビスタEX」。1日であっちへこっちへと奔走する、 かなりの働きモノです。


車体のサイドには「VISTA CAR」のシンボルでもある「V」の文字。

はたして近鉄特急の次の時代には、「V」の文字をボディに刻み込んだ車両は生まれるのでしょうか?!






京都駅での折り返しには時間の余裕があったので、お土産を購入したり (しかもその場で即“宅急便”にて自宅へ配送(笑))、JR京都駅で撮り鉄したりしてきました。

485系「雷鳥」と117系。どちらも国鉄時代のままの塗装を纏っている車両に出会えました。



京都駅のすみっこのほうに専用ホームを構えるのは、空港特急「はるか」。
インバースラインの先頭車は、いつ見ても「はんなり」とした雰囲気。 この曲線美と列車愛称の絶妙な組み合わせは、近年のJR新型特急ではピカイチのセンス。

国籍不明なスタイル(カッコイイと思うのも多いのですけどね)と、英語寄りの愛称名がいまだに 次々と生まれている中、きっと281系「はるか」は正統派の「日本美」を身に纏った 最初で最後の存在でしょう。





             




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