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名古屋−伊勢中川間は「名阪特急」「名伊特急」が行き交う特急街道。
数分おきに特急電車とすれ違います。
画像はまだリニューアル更新を受けていない初代「アーバンライナー」。
全編成の「アーバンライナー・プラス」への改造がまさに最終局面を迎えていて、
初代「アーバン」スタイルはもうそろそろ見納めの時。
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さきほどの「アーバンライナー・ネクスト」で通った「中川短絡線」。
右に大きくカーブしていく単線が短絡線で、その先で画像の奥に見える近鉄大阪線と合流。難波・京都方面へと
抜けることができます。
伊勢志摩ライナーは近鉄名古屋線をそのまま直進。「伊勢中川」駅へと進入して行きます。
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午後の日差しはゆっくり車内に光を落として、陰と陽の境目を作り上げます。
自分以外に誰もいないこの車内に響くのは、レールの継ぎ目が奏でるメロディ。
大柄のシートに身を任せればいつのまにやらウトウトウト・・・。
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「宇治山田」駅では「津」駅からの研修運転士さんと教官運転士さんが乗務終了。
別の運転士さんと交代です。
ここから先は短めのトンネルがいくつか続き・・・平野部から徐々に山の中へと足を踏み入れます。
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「鳥羽」駅に到着。この先、まだ線路は続くのですが、名古屋から乗ってきたこの「伊勢志摩ライナー」は
「鳥羽」が終点なのでここでいったん下車します。
ホームに降り立つと、同じ列車から下車してくる乗客の数はほんとにわずか。
名古屋で(レギュラーシートは)ほぼ満席だったのがウソのようです。
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ここから先、志摩線の終点「賢島」までは、後続の京都始発の「伊勢志摩ライナー」に乗り換えです。
ホームで待つこと3分。太陽を燦燦と浴びて眩しそうな顔をした黄色と白とツートンの列車が入ってきました。
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京都からの「伊勢志摩ライナー」は、名古屋からの列車の乗り換えを考慮して6分停車。
向いのホームからは、見事に2本のライナーが顔を合わせるシーンが見られました。
(手前が京都始発の列車、奥が名古屋始発の列車)
さっそく乗り継ぎの京都発「伊勢志摩ライナー」へと乗り込んだのですが、さっきの列車とは何かが違う・・・?
と、いうのは名古屋発のライナーはデラックス車(6号車)が賢島向きなのですが、京都発の列車はデラックス車(6号車)が
京都向き。同じ線を走る同じ列車なのに、編成の向きがまるっきし逆向きになっています。
こうなると、京都→賢島(鳥羽)→名古屋といった流れで車両運用ができないので、京都線と名古屋線の「伊勢志摩ライナー」は
完全に運用が別になっているのでしょうね。
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「鳥羽」から「賢島」まではレギュラーシートに乗車。
さきほどの名古屋発の列車とは比べ物にならないほどたくさんの観光客で賑わっています。
(もしかすると、京都観光のあとに志摩観光へと向う人も多いのかな?)
4号車には「シーサイド・カフェ」のロゴシンボルが掲げられたプチカフェテリアがありますが、
こちらも車内販売全廃に伴って使われなくなってしまいました。
カウンター内には電子レンジやアイスストッカーなどが装備されていて、まだまだピカピカの状態なのに
実に勿体無いこと・・・。
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レギュラーシートのリネンです。最近流行りの「使い捨て」タイプですが、なにやらイラストがプリントされています。
よく見ると近鉄特急のイラスト。「アーバンライナー」「伊勢志摩ライナー」「ACE」「ビスタカー」から「さくらライナー」まで。
鉄道ファンには目にも楽しいイラストですが、このリネンならこれらの列車全てに使いまわしが効くし、
さりげなく近鉄特急の宣伝にもなりますね。
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「鳥羽」から志摩線を行く「伊勢志摩ライナー」。
区間によっては急カーブの連続。
「鳥羽」までの高速運転から一転、ゆっくりのんびり走るローカルリゾート列車に変身です。
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「志摩磯部」駅に到着。そのお堅い駅名称からはすぐに判断できないのですが、
「志摩スペイン村」への最寄駅です。
やはり乗客の大半の目的地がこのテーマパークのようで、ここで多くの乗客が下車。
終点「賢島」を目前にして「伊勢志摩ライナー」は回送列車同然となってしまいました。
同じホームには次の充当列車までお昼寝中の「伊勢志摩ライナー」。
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「鳥羽」付近でしばし海が近づきますが、「賢島」到着目前で再び車窓に海を見ることができます。
さすがは真珠の産地で有名なエリア。車窓には真珠の養殖場や工場などが数多く見られます。
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終点「賢島」駅に到着。
行き止まり式の駅構内には特急車が居並び、観光地の終着駅らしい雰囲気が漂いますが、
「伊勢志摩ライナー」から下り立った乗客の数はごくわずか。
しかも、さすがは平日ということもあって、真珠を生業とする業者さんでしょうか、スーツ姿の方のほうが
目立ちました。
おそらく週末や連休には観光客が多く下り立ち、華やかな雰囲気の駅なのでしょうね。
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