アーバンライナー、世代交代真っ只中!
2Days 近鉄特急三昧の旅
の続き



【名伊特急】伊勢志摩ライナー 近鉄名古屋10:50 → 鳥羽 → 賢島13:00

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名古屋からは、志摩線の一番奥「賢島」へ。

名古屋駅は大阪方面と伊勢・志摩方面への特急ターミナル。 ご覧の通り、次々と特急が発車して行きます。


近鉄沿線随一の観光地である伊勢・志摩。
そしてそこへ向う近鉄特急といえば、やっぱり「伊勢志摩ライナー」ですね。

「アーバンライナー」譲りのシャープな先頭形状、大きな窓、そしてホワイトとイエローを組み合わせた 明るく華やかなカラーリング。

「アーバンライナー」がホームに入っている時とはまた違った雰囲気が、 「伊勢志摩ライナー」には漂っています。




観光仕様に特化した近鉄特急の最上級クラスを体験!というわけで「デラックスシート」を買ってみました。

真っ赤なシートは明らかに「アーバン」とは違う、いわばリゾートな装い。
デッキ仕切り壁のウエイブ・グラデーションも、海の近いトコロへと向う雰囲気があります。

ただ、乗車率はというと・・・。今日が平日というのもありますが、私を除くとビジネスマンが2人 乗っているだけ。こちらのビジネスマンも途中の「津」で下車していってしまいました。

かといって、観光客が少ないのかというと、4両のレギュラーシートには用務客よりも観光利用と思われる “よそ行き”の恰好をした乗客が多く、しかもどの全号車ともほぼ満席状態。

よほどのことがない限り、利用者からは「デラックスシート」を指名されることは無いようです。 このゆとりでプラス410円は、近場までの乗車ならともかく、1時間を越える「宇治山田」「鳥羽」までの 乗車では“お買い得”ではないかと思いますが・・・・。





こちらは「伊勢志摩ライナー」の最大の特徴ともいえる「サロンシート」

ご覧の通り、各区画を仕切るような造りになっていて、異質な雰囲気が漂います。
「デラックスシート」よりもカジュアルでポップな装いで女性ウケしそうですが、 こちらも利用者は4人ボックスが1区画埋まっているだけで、あとは全て空席・・・。

ボックス単位での販売なので2人ないし4人で集まって利用すれば、人数分の特急料金だけで利用できるので お得なのですが、レギュラーシートで4人組みグループが多く収まっているのを見ると、もっと窓口で こういう設備の宣伝をしてもいいのにねぇと思ってしまいます。


さて、列車は定刻に近鉄名古屋駅を発車。
さきほど「アーバンライナー・ネクスト」で来た道をどんどん戻ります。

運転席の直後の仕切り壁は、腰部を除いて総ガラス張り。 さらに前面ガラスが天井に届くほどの大きさで「アーバンライナー」よりもグンと開放感があります。

パイプ椅子も置かれ、さながら「展望サロン」のよう。人気のスペースのようですが、 今日の「デラックスシート」の乗車率からいっておよそ私以外がここに姿を現すことはなさそうで・・・。


「伊勢志摩ライナー」の登場した1994年度は「ブルーリボン賞」に輝いた車両はなく、 1975年以来約20年ぶりに「ブルーリボン賞受賞車なし」の年でした。

が、「伊勢志摩ライナー」はしっかりと別の鉄道賞を獲得していました。
それがこの「ブルネル賞」。世界的に権威のある鉄道賞で「ブルネル奨励賞」を1994年度に受賞しました。


このあたりまで来ると、「伊勢志摩ライナー」も特急らしい高速運転に。
先頭から見る鉄橋走行シーンは、両脇のトラス柱が次々と迫り来るようでダイナミックです。


木曽川〜長良川〜揖斐川と、長大トラス鉄橋で木曽三川を跨ぎきると三重県へ。



ここらでちょっと早めの昼ご飯に。

名古屋駅ではそれこそ選ぶのに迷ってしまうほどの駅弁が売られていますが、 やはりここは「名物」を盛りこんだお弁当を選んでこそ旅が盛り上がるというもの。

本日のランチは「名古屋名物・みそかつ弁当」で。
カツのコロモはサクッと香ばしく、かといって油っこさが全く無くて大変食べやすく、食が進みます。 みそかつのタレはかなり甘めですが、これがご飯との相性がバッチリで、あっという間に食べきってしまいました。


「名阪特急」は対抗馬が「新幹線」ということでスピードと時短重視のノンストップ便がほとんどですが、 こちら「名伊特急」はJR関西・紀勢本線がライバル。 JR側では特急「南紀」のほか、料金不要の快速「みえ」を投入しています。 そのため、「名伊特急」は主要駅にこまめに停車して、沿線利用者の利便性を図り、乗客獲得に努めています。

三重県の県庁所在地である「津」に到着した伊勢志摩ライナー。 ここでかなりの下車があり、利用者の半分が近距離利用の用務客であることが伺えます。

ちなみに名古屋−津ですと、JR特急「南紀」・JR快速「みえ」・近鉄特急とも約50分。 ライバル意識は相当強いでしょうから、お互い一歩も譲らない最大限のスピードを出してのこの所要時間でしょう。


「津」からは研修中と思われる運転士さんと教官運転士の2人が乗務されていました。

メーターやパネルを指差しながら、あれやこれやと教官運転士さんが指導。
「この区間では地形と線形がこうだから、こういう運転をするといいぞ」とか長年ハンドルを握ってきた 先輩らしいアドバイスなんかもしていらっしゃいました。

ちなみに左側のオレンジのラインの列車は、JRの快速「みえ」号。
ディーゼル気動車の「みえ」号ですが、こちらの近鉄特急にも劣らない高速運転です!





             




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