アーバンライナー、世代交代真っ只中!
2Days 近鉄特急三昧の旅
の続き



【名阪特急】アーバンライナーNext 近鉄難波 8:00 → 近鉄名古屋 10:05

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明けて翌朝。やってきたのは近鉄難波駅。これから2日間の「近鉄三昧」の旅の始まりです。

さすがは近鉄の大阪側の一大ターミナル駅だけあって、朝7:30前だというのに行き交う人でごったがえしています。


まず最初のランナーは、難波8:00発の名阪特急「アーバンライナー」で一気に名古屋まで抜けます。

近鉄難波駅は2面3線という、ターミナル駅にしてはコンパクトな造り。
1番ホームは特急専用ホーム。この1番線だけで特急全てをさばくので、 特急発車のピーク時には5分間隔で連続して特急が発車して行きます。

ホームの案内表示板は、ほとんどがご覧の「パタパタ」式。関東ではほとんど見かけることが無くなったので、 ちょっと懐かしさもあったりして・・。


発車の10分ほど前に列車が入線。最新型の「アーバンライナー・ネクスト」です。

思いきりアヒル顔です。個人的に、あまり好きになれない顔つき・・・。 こういう「シャープさはあるけれど、あまり生気のなさそうな顔」が最近のトレンドなんでしょうか。

ちなみに難波駅を発車する特急は、難波駅の奥にある下り返し用の留置線で車内整備を終えてから入線するので、 ホーム入線後にすぐドアが開いて乗車することができます。


車体側面の窓の無いところには、このようなシンボルロゴマーク。


「難波」を出ると「上本町(うえほんまち)」と「鶴橋」に停まって乗客を拾います。
「難波」発車直後は大した乗客数は乗っていなかったのですが、 JR大阪環状線と接続の「鶴橋」からはかなりの人数の乗客が乗り込んできました。

「鶴橋」を出ると次は「大和八木」、そして「名古屋」までノンストップです!

こちらから鶴橋駅発車直後のアーバンライナー・ネクスト前面展望の動画がご覧頂けます。


「アーバンライナー・ネクスト」といえば、「ゆりかご式シート」の採用が大きな話題を呼びました。
今日は、その摩訶不思議な機構の座席を存分に体験すべく「デラックスシート」を選択。 この座席についての“シートインプレッション”は、後日アップロードします「座席探訪」をお楽しみに!

「デラックスシート」の車内は、予想よりもあっさりしたデザイン。全体的に「ストン」と直線的に落ち着いていて、 初代「アーバンライナー」のデラックス席を雑誌で初めて見た時に感じたような“ゴージャス感”はあまりありません。

難波発8:00〜名古屋着10:00過ぎという時間帯の良さからか、デラックスシートは満席でした。


こちらはレギュラーシート。こちらにも「ゆりかご式シート」が搭載されています。

天井・照明・化粧板のカラーコードなど、全体的にデラックスシートと同じ。 デラックスシートのレベルが下がったというより、 レギュラーシートがどんどんデラックスシートへ近づいていっているというのが本当のところかもしれません。

こちらもほぼ満席。全席が禁煙なので「異常に匂う」車両はありません。 ただ、デッキの喫煙ブースは、どこもいつも満員御礼状態! 火事かと思うほどの煙が立ちこめていました。






今まで車内の案内表示板といえば、文字をLED表示する横スクロールのものが一般的でしたが、 この「アーバンライナー・ネクスト」ではご覧のような大きな画面を使った液晶ビジョンを搭載。

停車駅案内・文字ニュース・近鉄沿線やお得な切符の案内などが流れるほか、なんと運転席のカメラから中継される 前面展望が映し出されます。
ジョイフル列車やリゾート特急はともかく、ビジネス志向の定期特急でこのような展望走行シーンが車内へ中継されるのは 他に例を知りません。

ただ、この画面を見ている人がいるのかというと、実はそうでもなさそう。 同じような液晶画面を使っている山手線の新型車のように、 多様なニュースや英会話、映画・演劇のCMなどを流したほうが注目も集まると思いますが・・・。
このへんも関東と関西の文化の根付き方の違いなのかな??




ゆったりした座席に身を任せていると、ついぞ客室乗務員のドリンクサービスでも回ってきそうな 錯覚を覚えますが、残念ながらそのようなサービスは無く・・・。

近鉄では特急列車の車内販売も2002年に全廃。車内で小腹がすいてもスナック1つすらも手に入れることは出来ません。
もっとも、あらかじめコンビニや駅の売店で買い物を済ませてから乗っている人が多いようで、 車内でコンビニ弁当や、駅のコーヒースタンドで買ったと思われるサンドイッチとカップコーヒーを口にしている人が かなり見受けられました。

「おしぼり」はデッキの壁面に開けられた“穴”から取り出して、セルフサービスで各自座席へ。 この「おしぼり」ですが、「汗拭きシート」のような薬品臭さがちょっと気になります。


せっかくのデラックスシートなのですが、よく晴れた午前中の列車では「A席(1人掛け)」サイドに 容赦無く眩しい朝日が差しこみます。おかげでカーテンを閉めずには居られず、 かといって外が見えないのもつまらないし・・・・。  で、デッキに出て前からの展望を楽しむことにしました。

「展望席」のような設備ではなく、運転席直後がガラス張りになっているだけなので、 デッキで立ちんぼうなのですが、なかなか迫力のあるシーンが展開されます。

2編成しかない「アーバンライナー・ネクスト」同士のすれ違い。お互いが高速運転なので、 わずか数秒の、一瞬の出会いです。





             




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