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南の国で“のりもの三昧”の旅 の続き



【超特急】KTX14号 釜山 12:00 → 密陽 12:35

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発車時刻ギリギリに乗りこんだので、席に着いてホッと一息つくとすぐに列車は発車となりました。

「釜山」駅を発車してしばらくはのんびりとしたペースで「KTX」は走ります。
「釜山」駅の次の駅、「釜山鎮」駅を通過すると徐々にスピードは上がり始めました。

韓国は日本と比べると、在来線も「広軌」でホームも非常に低いので、通過駅の風景は日本のそれとは 全く印象を異としています。


京釜線と東海南部線が分岐するまでは、複々線が続きます。

向こうはディーゼル機関車が牽引する貨物列車。この貨物列車も(ディーゼル機関車にしては)かなりのスピードが出ているようでしたが、 「KTX」はラクラク追い抜いて行きます。


こちらから「KTX」車内から撮影した釜山市街の走行シーンが動画でご覧頂けます。

「KTX」は「セマウル」号や「ムグンファ」号と比べると運賃が数割高く、 そのくせ車内は激狭なので、営業初日からずいぶんと空席が目立ち、 本数が少なくなった「セマウル」「ムグンファ」に乗客が殺到しているそうですが・・・

今日の「KTX」14号は、昼ちょうどに釜山を出る時間帯ながら、そこそこの乗車率でした。

客室内には天井にテレビが装備されていますが、こちらは日本での「案内用」といった使い方ではなく、 ごく普通のテレビ放映がなされていました。
(ちなみに、なぜか「ボディービルダーになるための努力と苦労」みたいなドキュメンタリーが流れていました)


国内外から叩かれまくりの「普通車」座席です。

シートピッチは推定890mm。あの「フレッシュひたち」に乗りなれたこの身体をもってしても 「うッ、狭いッッ!!」と思わずにいられないほどですから、「セマウル」号の広さになれた韓国の人からしたら とんでもない狭さでしょう。

ちなみにリクライニングは、純粋な「倒れる」式ではなく、座面スライドと同時にバックレスト下方を前へずらすという 日本における「簡易リクライニング」式を搭載しています。


足元には「Tバー」式のフットレストが装備されていますが、このシートピッチの狭さでは無用の長物。

もっと座席背面の足元をえぐって、足を前に伸ばせるようにしてくれたほうが親切ってもんです。


窓の框部分にはエアコンの吹き出し口。

窓ガラスの結露防止が目的?!


座席背面にはマガジンポケットがあり、その中には「KTX」というタイトルの車内誌が全席に備えつけられています。

この「車内誌」、全てハングルなので内容は全くわかりませんでしたが、航空各社の機内誌のようにかなりのボリュームがあります。
フルカラーで写真も多いので、ハングル文字が読めなくても、そこそこ楽しめます。


テーブルは上にひっぱりだして、手前に倒します。

このテーブル、日本ではおよそ例のないデカさで、15インチ液晶のノートPCがラクラク乗せられる大きさです。
(普通、日本の特急・新幹線が装備している背面テーブルは、12インチ液晶ノートPCがギリギリ乗る大きさ。)


バタバタと釜山駅で乗り込んだので、のどが乾いてしまいました。
デッキに出ると飲み物の自販機があったのですが・・・

「コーラ」と「ポカリスエット」以外はなにやら得体の知れないラインナップ。
とりあえず、無難に「ポカリ」を購入。

韓国の「セマウル」号といえば食堂車の存在が有名ですが、この「KTX」には食堂車・ビュッフェといった共食スペースは一切ありません。 (「KTX」には編成中3ヶ所に、お菓子などを販売する自販機があります。)


自席で飲み物を飲みながら景色を眺めていると、車内改札のお姉さんが来ました。

「KTX」の停車駅では1個所のドアに1名の案内員(お姉さん以外にお兄さんもいる)が立っていますが、 どうやら駅で案内するだけでなく、そのまま列車に乗りこんで車内改札などもするようです。

日本の「“つばめレディー”の乗務でコスト云々」なんていう議論などまるで意味無し。
だってもし、1両に1人の乗務員がいたら、1列車に18人も客室乗務員が乗っている計算ですよ?!


「釜山」駅で購入した「KTX」の切符です。

日本の定期券と同じくらいの大きさですが、紙質はペラペラです。
車内改札では、特にハンコを押したりすることはありませんでした。

画像の切符の青いボールペン文字は、窓口のお姉さんが書いたもの。
何を書かれたのかは全くの不明(笑)

「KTX」の座席番号は日本と同じく「11A(11列A席)」という表記。
普通車の窓際席はA席(ソウル行きで進行方向右側)とD席(同じく左側)になります。





             




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