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本日搭乗予定の全員が乗り込むと、入り口のステアウェイが今度はスルスル〜…と機内側へと折り込まれて、ドアクローズ。
いよいよ回転数を上げるエンジン。 「キーン」と耳をつんざくような甲高い悲鳴にも似た音が機内を包みます。
そして滑走路へ向けてタキシングを開始。このタキシングの、タイヤから伝わる振動がスゴくて「ガッタン、ゴットン」と、
今までに乗ったことのあるエアライナーでは経験したことのない揺れです。
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さきほどの3機並びで、一番奥で終日駐機となっていたYS機の脇を通りぬけます。
見る角度によって、険しい表情だったりにこやかな表情だったり… この角度ではどんな顔に見えますか?
変わらず「ゴトンガタンゴトン…」と大きく揺れながら自走して、
いよいよ滑走路が近づいてくると、エンジンの回転数がさらに上がり、キーンという音もいっそう激しくなります。
音と振動と、窓の外を見ればいっそう回転数を上げるプロペラ…
新世代型の旅客機ではおよそ感じることのない「素朴」な全てこそが、
YS機の息遣いと鼓動。
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滑走路に進入と同時に、立ち止まることなく一気にスピードアップ!
その“助走”のスピードもジェット機に比べたらゆっくりしたものですが、
とにかくエンジンの甲高い悲鳴から「もう、いっぱいいっぱいですぅ〜」というのが感じられます。
思わず「ガ、ガンバレ〜、YS!」と心のなかで声援を贈ってしまった瞬間!
「フワッ」というより、「ドッコイショ」と下から持ち上げられるような感じで機体が浮かび、ついにエアボーン!!
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一生懸命の踏ん張りで、霧島山地が雲の下になる高さまで飛んできました。
しかし時折、風のチカラに負けて、フワリフワリとその老いたカラダが大きく揺れます!
またもや「ガンバレ、YS〜!」と声援を贈ってしまう私。 いや、私だけじゃなくて機内のみんながそう思っていたはず…!?
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…みんなの声が届いたのか(?)、その後のYSは非常に安定した飛行を続けました。
シートベルトサインが消えたので、さっそくお手洗いへ。
(上空になると、なぜかトイレが近くなる私(笑))
最後部に1ヶ所だけあるトイレは、これまた「レトロ〜」な逸品でした。
トイレからの帰りに、機内の様子を1枚。 どうです?500系新幹線も真っ青の丸断面でしょ?!
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座席はこんな感じです。 実は座ってみると、見た目ほどシートピッチは狭く感じないのですよ。
(もっとも「この小さな旅客機の座席」というのがアタマにあっての話で、スーパーシートなどと比べてはYSが可哀想!)
YS-11は、同時期に海外で生産された同じ大きさの旅客機と比べると10〜12席ほど座席数が多かったので、キャパを確保したい
エアラインから人気が高かったそうです。
ビミョ〜なのが窓の位置。一般的な成人男性がこの座席に座った時、窓は肩から二の腕のあたりとなります。
ですので、窓の外の景色の見難さといったら、それはもう…!
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座席のアームレストに収納されている「コップ受け」。
いやあ、古めかしい! おそらく登場して以来、このデザインを守りつづけているのではないでしょうか?
この受け皿のサイズですが、何を基準としているのかいまいち不明…
まさか機内でサービスされるドリンクのカップの大きさとは合うと思うのですが、鹿児島-福岡を40分ほどで飛んでしまう
3652便ではドリンクサービスも無かったので、結局分からず仕舞いでした。
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天井に目をやれば、読書灯とエアコン吹き出し口。
そして、スチュワーデスの呼び出しボタンのデザインがこれまた…!
そういえば、旅客機や新幹線などの列車に装備されている読書灯とエアコン吹き出し口って、
今時の最新鋭型でもこのようなセットでの据え付けが一般的ですね。
どうやら40年前からこの配置というのは、一種「普遍」的なモノであったようです。
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座席備えつけのインストラクションカード。
一応「YS-11に乗ってきましたよ〜」というアリバイ画像ということで(笑)
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厚い雲がフッと切れると、真下には平野が広がっていました。
まるで「空」と「天」の境目を飛行しているかのような感じです。
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