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海岸線スレスレに走る「つばめ」号。単線で急カーブが多いので思うように自慢の俊足が活かせません。
時折、霧雨が舞ったりして、やっぱり天気が崩れてしまいました。
このあたりまでくると、博多→西鹿児島の旅もだいぶ佳境に入ります。
グリーン車の車内も居眠り組とオーディオ/雑誌組に分かれ、かなり静かになりました。
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ワゴンサービスの再びやってきたので、なにか甘いものはないか尋ねると
「お菓子のほかに、特製シャーベットを積んでいますがいかがですか?」とつばめレディさん。
二種類ある中から「日向夏シャーベット」を持ってきてもらいました。
かな〜り濃厚な味で、シャーベットといえどもノドが渇くほどです(^_^;)
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このあたりからは乗りこんでくる人もなく、下車する乗客が目立ち始めます。
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内海の向こうには「天草諸島」。
ここでも天草の観光案内が車内放送で流れますが、残念ながら今日は霞んではっきり見えませんでした。
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建設工事も佳境の「九州新幹線」。架線も張られ、今にも新幹線がシューッと走ってきそうな…。
こちらが急カーブでスピードを落としながらあえぎ走るのを横目に、新幹線軌道は山も川も一直線に突き刺して伸びています。
現在の「つばめ」号が八代−西鹿児島を2時間かかって走破するところを、
新幹線「つばめ」号はなんと、たったの35分で駆け抜けてしまいます。
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こちらも建設が急ピッチで進む新幹線の「出水」駅。
各駅とも、独特な外観の駅舎がどんどん姿を現し始めています。
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海と山に挟まれた狭い鉄路を、身をくねらせながら進みますが、川内駅を過ぎると山間の風景に変わりました。
「鹿児島本線」と“幹線”のランクされるこの路も、熊本/鹿児島県境では細く頼りない風情を見せています。
その分スピードも抑え気味ですが、次々と変化する風景を愛でるには厭きず、
また心地よい走りを「つばめ」が味合わせてくれます。
主を失ったセミコンパートに夏を燃やす緑が次々と流れ・・・。終着・南国「西鹿児島」駅は、もうすぐそこ。
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終着「西鹿児島」駅、定時到着。
「『ビュッフェを失った“つばめ”号』、果たしてそれに耐えられるだろうか」
正直以前ほどの充実した4時間という乗車時間は楽しめないだろうと思っていましたが・・・
それがどうして、まだまだ4時間の乗車を楽しませてくれるチカラに充ちていました。
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「TSUBAME」 ボディに大きく書かれた堂々の“アイデンティティ”。
このロゴは未来へと繋がる「新幹線」へ受け継がれ、過去の「つばめ」との融合が待っています。
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