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車窓には併走列車が増え、首都圏ターミナルへ一歩一歩近づいて来ました。
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上野駅到着直前で常磐線に僅かに生き残る103系電車とすれ違い。
むこうもこちらも、日本の高度経済成長を陰ながらに支えた立役者ですが、
両者とも今や貴重な「絶滅危惧種」となってしまいました。
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定時、9時21分に上野駅に到着〜。
ここでも多くの鉄道ファンが待ちうけていました。
583系には薄暗い上野駅地平ホームがよく似合います。
なんというか、情緒的な、ちょっと影のある「旅情」が、このホームの薄暗さと583系の深いブルーによくマッチしています。
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ライトがヘッドライトに変わるのを待って、もう一枚パチリ。
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あ〜、この電車を見ると「帰ってきた〜」っと実感しますね〜。
(まだこの先、旅行は続くんですけど)
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いつの間にか貴重なシーンとなってしまった583系と「うえの」の組み合わせ。
583系の定期寝台特急が「はくつる」1往復に「ゆうづる」2往復が
ガンガン走っていた頃に、上野駅での駅撮りで「鉄」デビューした私。
撮影で東京に出てきた日の一日の始まりは、いつも朝方に上野につく583系でした。
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今回お世話になった車輌。「クハネ583-20」
「クハネ583-20」
製造年月日:1971年6月29日 製造会社:川崎車輌
定員:寝台時…39名 座席時…52名
新製配置:国鉄 青森運転所 製造名目:昭和46-10改正 山陽特急「しおじ」増発用
(→盛アオ所属車を「しおじ」用に本ミフへ転出。クハネ583-20自体は盛アオへ新製配置。)
1993-12-13 青森運転所にて内装リニューアル
2001-7-29〜30 リバイバル特急として山陽特急「月光」「しおじ」へ会社間を越えての異例の登板
青森で実質の第一線を退くまでに、地球をおよそ160周にあたる距離を走行
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回送列車としてホームを離れるまで、583系の周りにはいつまでも多くのファンが集っていました。
昼夜兼用という稀有な目的で登場した貴重な存在。
いつまでも本線上を疾走する優美な姿で魅了し続けてほしいですね。
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