|
電光表示もトンネルを抜けたことを表示。
知内駅が北海道側最初の駅ですが、ここは通過。
次の「木古内」に「スーパー白鳥」7号は停車します。
「木古内」では思っていたよりも多くの人が(それでも人数的には少数ですが)下り立ったので、ちょっと驚きました。
|
|
青函トンネルを抜けて、木古内を出るあたりまではグリーン車の自席でおとなしくしていましたが、
前展望の方へ行ってみると、トンネル突入前のひとだかりがウソのように誰もいなかったので、
函館までここで前展望を楽しむことに。
北海道らしい荒涼とした、人の手の入っていない大地が広がります。
ふと、以前の北海道旅行で目に焼きついた釧路湿原のあたりの風景を思い起こしました。
|
|
津軽海峡の海岸線に沿って、道路も線路も大きなカーブをいくつも描きながら進みます。
トンネル内での爆走がウソのように、「スーパー白鳥」はのんびりとした足取りです。
遥か向こうには、もう「函館山」が見えてきました。
|
|
流れて行く風景が、なんとなく鹿児島本線の薩摩大川あたりを行く「つばめ」から見た風景にダブって見えました。
|
|
途中ですれ違うのはほとんどが貨物列車です。
青函の主、ED79の姿はだいぶ減り、「金太郎(EH500)」の台頭が目立ちます。
|
|
すでに西日が傾き始めた「函館」駅ホームに進入。
右手では札幌行き特急「北斗」がこちらの到着をいまや遅しと待っています。
|
|
定刻:15時16分に函館駅到着。
八戸を出てからジャスト3時間の旅でした。
列車に乗ったまま、しかもたった3時間で到着してしまったので、「はるばるここまで来た」という実感があまり沸きません。
なんだか「青森のちょっと先に来た」ぐらいの距離感です。
|
|
先にも述べたとおり、「白鳥」の愛称は長い長い歴史を持って、惜しまれながら消えて行きました。
その愛称は、日本海縦貫特急として歴史を刻んできただけに、新幹線アクセス特急で愛称が復活した時は
多くの鉄道ファンが驚き、ある種「不安」に思ったのではないかと思います。
「あの『白鳥』が単なる東北新幹線のアクセス特急に…?」
でも、この789系で「白鳥」の名が語られるのなら、あの「つばめ」が復活した時と同じように、
きっと納得することができるはず。
それは、先代「白鳥」とは全く違った斬新なスタイルを持ち、先代を微塵も引きずっていないから。
それは、先代「白鳥」と同じく「特別急行」らしい、気品に満ちた雰囲気を秘めているから。
今、伝説の白い使者はついに海を超え、帰るべく北の大地へと羽根を下ろしました。
|