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「青森」駅を発車する「スーパー白鳥」7号。
さきほど走ってきた東北本線を左手に見ながら、奥羽本線へと歩みを進めます。
さらに485系や701系電車が昼寝中の青森運転所を通過して津軽海峡線へと入って行きます。
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津軽海峡線は青函トンネルとその接続部分以外は本州側、北海道側とも単線。
俊足自慢の「スーパー白鳥」もこのあたりはあまりスピードが上がりません。
荒涼とした風景が広がり、徐々に人家も風景から少なくなっていきます。
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本州側最後の停車駅は「蟹田」。
ここで上り列車と行き違うと同時に、乗務員さんもJR東日本からJR北海道へとバトンタッチ。
ちなみに駅周辺はな〜んにもありません。「え?特急なのに停まるの?」といった風情です。
快速「海峡」を全て特急「白鳥」系統で置き換えてしまったので、このようなかつての快速が停車した小駅に
停車せざるを得ないようです。
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突然車窓に線路が増え、本線を渡るように横道にそれると線路は複線に、そして列車は近代的な高架線へ入っていきます。
そして「スーパー白鳥」、「待ってました!」と言わんばかりに一気にスピードを上げて高架線を駆け上がります!!
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津軽今別駅を一瞬で通過。このあたりまで来ると、もう「スーパー白鳥」の独擅場。
ほとんどスピードを緩める事はありません。
車内放送や電光掲示板でも青函トンネルの案内が始まり、観光客の多い号車では「トンネル」ムード一色です(ホントに)
津軽今別から7つ目が青函トンネル。
「ピョーー〜」とちょっと頼りなさげなホイッスルと共に、一瞬で暗闇へ…!
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14時01分。「スーパー白鳥」7号、青函トンネルに突入。
窓ガラスは外の湿気であっという間に曇り、雨の中を行くように水雫が幾重にも流れます。
トンネルに突入すると、電光表示板もご覧のようにビジュアル的に盛り上げてくれます。
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1号車の前方展望スペースは、青函トンネル突入前から人だかり状態だったので、8号車の後ろ展望へ行ってみる事にしました。
最後尾への移動途中で見つけたスゴイ光景。
基本編成と増結編成との渡りデッキ部分はホロが剥き出しなのですが、このホロが風圧でパンパンに膨れあがっていました。
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8号車の後ろ展望はラッキーなことに誰もいませんでした。
時折、トンネル内壁面の蛍光灯が「パパパッッッ…」と流れて行くほかは真っ暗。
複線構造ながら、すれ違う列車もほとんどありません。
「トンネル最深部ではグリーンの照明が目印です」と案内が流れましたが、あまりに一瞬で通りすぎてしまうので
カメラに収められませんでした。
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急にスピードが下がり、スルスルスル…とトンネル内でストップ。
北海道側の海底駅、「吉岡海底」に停車です。
ここから海底トンネル見学ツアーの乗客が乗り込んできます。
ちなみに見学ツアーの乗客が乗る号車以外のドアは開きません。
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1分ほどの停車で「吉岡海底」駅を発車。
このあと、海底駅見学ツアーの方が何人か後ろ展望を見に来ましたが、「なんだ、何にも見えないのか」と早々に引き上げて行きました。
(そりゃそうだ、トンネルだもの…)
海底から地上へ向かうので、上り勾配がかなりあるはずですが、スペック上では「スーパー白鳥」はこの登り勾配も時速140kmという猛スピードでかっ飛ばすそうです。
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14時31分。 車内放送の案内通り、定刻にトンネルを抜けました。
そしてそこはもう、北の大地「北海道」…!
この「スーパー白鳥」7号は海底トンネル停車の列車なので、トンネル通過にジャスト30分かかりますが、
最速達列車は20分台前半でこの53.9Kmの青函トンネルを走りぬけるそうです。
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