早朝の高崎駅。ホームへ下りるともうすでに電車は入線していました。 前日の晩に「金沢」から出て、一晩中走ってきた急行「能登」号。 クリーム色に赤の国鉄色、ボンネット形が現役でここに健在! |
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まだ午前4時をまわったばかりで、ホームに人影はありません。 ちらほら見掛けるのは、この急行電車の乗客が自動販売機へと駆け寄る姿。 |
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出入り口には絶滅寸前の「急行」の種別板。 |
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車内は減灯されています。 ほぼ真っ暗に近いくらいまで室内灯が落とされているので 自分に指定された座席を探すのも一苦労。 車内では寝息をたてて眠る人の群れがあちこちに。 車内が明るくなってから分かったのですが、釣り道具の携えた人がかなり多いです。 |
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特急「白山」が置いていった、時代の忘れ物。 6号車には「ラウンジルーム」が今だ健在です。 ここだけは煌煌と明かりが灯っていました。 深夜でここを訪れる人影も無く、無人のスツールだけがズラリ 並んでいました。ソファーには横になって眠る人が一人。 もちろんカウンターでの軽食販売は行われていませんが、 飲料の自動販売機が2台、現在も稼動中です。 |
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【4:37】高崎駅を発車。 外はまだ暗く、車窓には点々と街の明かりが流れるのが 確認できる程度。 朝早かったので、私もこの暗さに乗じてしばしの惰眠をむさぼります。 |
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「大宮」の手前で車内は減灯が解除され、明るい車内が戻ってきました。 【6:05】定刻に上野駅に到着。乗客のほとんどが終点「上野」まで乗りとおしたようです。 それでもホームに下り立つ人はちらほら。 指定席には1車輌に数人、グリーン車はゼロ。自由席でも1車輌10人前後といった乗車率です。 |
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上野駅16番線。 かつては東北特急で賑わったここに、このボンネット特急が その栄華を覗かせるのは、この早朝のひとときだけ。 やがて太陽が高く上る頃には、最新鋭特急電車の天下に変わります。 |
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ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを 聴きにゆく 啄木 |
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