東日本の特急を乗り歩いてきましたの続き

上越国境を越えた「とき」号。新潟県最初の停車駅「越後湯沢」へと滑りこみました。


【11:10】国境を越えて最初の停車駅、「越後湯沢」駅。

ここでは10分停車。往年の「とき」号では絶対ありえない停車時間ですが…。 ま、イベント列車ということで。
越後湯沢では、ホームの先端まで屋根があったので雪に濡れることなく先頭車で 写真が撮れました。
おとなりは特急「はくたか」号。
「はくたか」号も「とき」号と同じ時代を駆けぬけた僚友ですが、そのスタイルと 使命はすっかり変わってしまいました。

久々に会った旧友の変わりように「とき」号もさぞかしビックリでしょうね。
越後湯沢を出ると、雪景色はますます深くなります。
窓際の席なので、外の冷気が窓や外板を伝ってこの体を包みます。

こんな景色の中で、時折見える人影は撮影組の姿だけ。極寒の中での撮影、おつかれさまです!

時間はお昼の12時。今日のランチはご覧の特製弁当。

「どうせただの幕の内だろ。このパッケージに釣られて買っちゃうんだよな」・・そう言う貴方は正しい!(笑)
しかし、中身に関しては、ちょっと工夫が凝らしてありました。
新潟特産のおかずが数点入っていて、特に「笹だんご」が入っていたのには思わず笑みがこぼれてしまいました。
(笹には包まれていなかったけど)

「お弁当」の中身の画像はこちらから。
一部の車内の愛称差しにはこんな特製プレートが入っていました。
全部の車輌ではなかったので、どなたかが持ちこんで差してくださったのでしょうか?
【12:12】長岡駅に到着。
ここでは6分の停車時間。外に出るとピッと冷気が肌に刺さるようです。
反対側のホームからいわゆる「編成写真」をパチリ。

下り「想い出のとき」号では、到着ホームの関係から このようなカットが撮れる駅がここ「長岡」だけでした。
新幹線コンコースの真下で、全体がきれいに写りこまないのが残念。
長岡を発車後も、車窓には深く積もった雪景色が延々と続きます。

画像では一見、吹雪いているように見えます。
これは、線路上の雪を台車が巻き上げていて、パウダースノーが飛び散っているから。
この走行シーンをぜひ外から見てみたいものです。
【12:58】新津駅に8分停車。
外に積もった雪の量には目を疑うばかりで、思わず外に出て撮ってしまったのがこのカット。
なんと膝より上、場所によっては太ももくらいまで雪が積もっています!
撮影の露出数値もかなりキビシィー!

関東でこんなに降ったらどうなっちゃうんでしょう。
【13:19】終点「新潟」、定刻に到着。

5時間20分も昼行の在来線特急に乗ったは、今までで初めてのこと。
終点に着いた時の、この開放感と達成感は「新幹線」にはないものですねえ。

ホームでは新潟放送や新聞社の記者さんがいっぱい待ち受けてました。
反対側のホームには特急「いなほ」号。
こちらも「はくたか」号と同じく、「とき」号とともに上越線を駆けぬけた僚友。
久々の再会に「ずいぶん変わった色になっちゃったねえ。あれ?食堂車は?」なんて問いかけてるかも…?
「新潟」の行先表示には、「とき」の愛称が一番似合います。
床下に目をやると、びっしりと雪が…。
機器類の故障で、冬季は間引き運転がされたこともある「とき」号ですが、
なるほど、この凍てつきようではその事実も仕方ないなぁと思ってしまいます。
先頭車では、いつまでも記念撮影する人の影が途絶える事はありませんでした。
次の乗り継ぎ列車の時間もあるので「とき」号とお別れ。
また何かの機会に「とき」号と再会できる日を信じて…。

エスカレーターでふと振りかえって見えたのは、 左右に国鉄時代の花形特急車が並ぶ光景。




             






            
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