北の大地、ぐるり旅 北海道に初上陸してきましたの続き



【特急】スーパーホワイトアロー12号 旭川12:00→札幌13:20

次に乗るのは日本でも指折りの俊足ランナー、785系「スーパーホワイトアロー」号。

乗車口脇には「SWA」のシンボルマーク。
高速で飛ぶ「白い矢」をイメージしたスピード感のあるマークが、ステンレスの車体をキリリと引き締めています。
先頭車は増解結を容易にできるようにと「貫通型」になっています。

随所にカーブデザインを用いて「特急車」を思わせる仕上げになってはいますが・・・
「どことなく近郊路線の私鉄特急みたい・・」
乗車口が開いて車内に乗り込みます。全車普通車のモノクラスで、グリーン車はありません。

座面はやや固めですが、始発から終点まで乗っても乗車時間は1時間ちょっと程度なので、 このくらいのほうが疲れないはず。
座席のアイスブルーの配色も、この列車のクールなイメージにぴったりです。

たいして乗客も増えないままで旭川を発車。さきほどの「スーパー宗谷」の混雑ぶりがウソのようです。
旭川を離れると鉄道唱歌のオルゴールで車内放送。途中停車駅は深川、滝川、岩見沢のたった3駅。
あっというまに車内放送は終了です。

この「スーパーホワイトアロー」号には車内販売やツインクルレディの乗車がありません。
お昼ごはんには、事前に先ほどの「スーパー宗谷」号でお弁当を買っておきました。
「いくら」「数の子」と敷き詰められたたまごの下はちらし寿しという、見た目にも豪華なお弁当です。
圧倒的な速さを誇る「スーパーホワイトアロー」号。発車からものの数十秒で100km/hを越えるスピードに到達。

すぐにカムイ山地のトンネル区間に突入です。いくつかの長大トンネルを抜けると車窓は平原に。

途中2回、下り「スーパーホワイトアロー」号とすれ違います。
そのすれ違いに要する時間は、およそ2秒!! 130km/hで4両編成同士のすれ違いは一瞬です。
列車は全くスピードを落とすことなく、常に120〜130km/hをキープ。
途中の小さな通過駅に侵入〜通過の時も、足を緩めることなく、そのままのスピードで突き進んで行きます。

先頭の貫通路は大型窓で、前面展望が思いのまま。
「スーパー宗谷」も前展望が可能でしたが、スピードからいって、こちらの方が迫力満点です。
走行中、次々と雪虫が窓に叩き付けられます。その死骸が油を大量に含んでいるものだから、窓はベットリと汚れ・・・。
運転士さんも頻繁にウォッシャーとワイパーで虫の死骸を落としています。
稚内行き「サロベツ」号とすれ違い。
徐々に近郊電車とのすれ違いも増え、札幌のベッドタウンに足を踏み入れて行きます。
夜行特急の停まる「江別」を通過。通過駅で列車を待つ人の数も増えてきて、都会が近いことを感じさせます。

左から千歳線が飛びこんでくると、もうまもなく札幌。
鉄道唱歌のメロディーが流れ、車内放送が流れると少ない乗客は、立ちあがり下車支度に慌しくなります。
旭川からきっかり1時間20分で、札幌に到着。
先発の「ライラック」号とのタイムラグを30分差を20分差に縮める俊足ぶりです。

「スーパーホワイトアロー」の速さは、愛称に「スーパー」を冠するにふさわしい列車の一つでしょう。
札幌駅では「トワイライトエクスプレス」と初対面しました。

ブルーのDD51に掲げられたピンク色のヘッドマークがよい色の対比となっています。






             






            
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