夜も更けた23:00。札幌駅は各方面への最終列車の時間を迎え、人々も足早に駅構内を行き来しています。 この時間、日本でも珍しい、ディーゼルカーの中間に寝台車を組み込んだ夜行特急の発車時間を迎えます。 網走へ向かう「オホーツク」号、釧路へ向かう「おおぞら」号、そして稚内へ向かう「利尻」号の3列車。 < |
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寝台車は、札幌発車時点で全寝台満席の状態。オフシーズンの平日なのに、寝台券売切れにはさすがに驚きました。 最後の最後まで寝台券の空席にアタックしましたが、寝台券は取れず・・・。 結局、座席車のほうで一夜を明かすこととなりました。 寝台車の出入り口には、写真のようなエンブレムが貼られていました。 |
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自由席車は、立ち客が出るほどに満席。帰宅路を急ぐスーツ姿の人ばかりです。 23:00キッカリに利尻号は、最果てへの旅人と自宅へ帰る通勤客を満載して札幌駅ホームを滑り出しました。 札幌を出てすぐにおやすみ放送。江別、岩見沢、美唄とこまめに停まり、自由席のお客を次々に吐き出して行きます。 途中、滝川で減灯となりました。減灯後は私のほうも早々に「おやすみなさ〜い」・・・ |
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隣りも前の座席も空席だったので、座席を向かい合わせにして座面に丸くなって眠りました。 網棚には毛布が用意されていたので遠慮なく・・・ ---------------------------- 目を覚ますと、「南稚内」に到着する寸前。車内には札幌発車時よりもさらに少ない数人の乗客しか残っていませんでした。 「南稚内」を出ると、すぐに終点・稚内到着の車内放送が流れます。 |
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「最果て」の稚内は、小雨の降る寒い朝でした。 寝台車からは次々と乗客が出てきました。どうやらツアーの団体さんのようです。 待合室の立ち食いそば屋では、温かげな湯気が濛々と立ちこめています。その光景に思わず「月見そば、下さい!」 |
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駅前広場も商店街も、朝早いためか人っ子ひとりいません。開いている店舗もなく、まるで廃墟のような佇まい… 駅のとなりにはこんな旅館がありました。その名もズバリの「旅館さいはて」! |
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駅の裏手にはこんな立て看板。北の終着に立つ「車止め」は、どことなく誇らしげに見えます。 ここ最北端から最南端へ向けて、いつしか旅に出たいですね。 折り返しの札幌行き特急の発車時間まで1時間半。 ノシャップ岬まで行って帰ってくるには、時間的にやや無理があります。バスもさほど多く走っていません。 稚内全日空ホテルに行ってみたり、バスターミナルを覗いてみたりと駅周辺を所在なさげにウロウロと…。 |
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