近畿日本鉄道 22000系ACE −Advanced Common Express−

  

近畿圏に巨大ネットワークを広げる近鉄特急の次世代型汎用タイプ特急車両が、この22000系“ACE”。
ビジネスタイプの「アーバンライナー」や、観光志向に特化した「伊勢志摩ライナー」を引き立てる「縁の下のチカラ持ち」
網の目のように張り巡らされた近鉄特急網の中で、彼こそが真の「エース」なのかもしれません。









レギュラーシート


奇抜さはないけれど、特急車らしい上品さが漂う雰囲気はさすが近鉄のデザインワーク。
ビジネスにもレジャーにも対応する汎用タイプの車両は、どこか“軽さ(軽快とは違う)”が目立つ例が多いのですが、
このACEではそんなネガティブな印象がありません。

シート自体は23000系「伊勢志摩ライナー」と同じタイプのものを装備しています。
(登場の順から言えば、このACEが先で伊勢志摩ライナーがそれに準じて搭載したと言うほうが正解)
「伊勢志摩ライナー」のページでも指摘している通り、この座席はあまり座り心地がよくありません。
バックレストが硬く、腰の部分から首の部分にかけてのフィットラインがギクシャクしています。
座面もバックレスト同様に硬く、座った状態で同じ姿勢をずっと取り続けるのが苦痛になってきます。
故に「ACEの利用は短距離が無難」 これ、鉄則です。

フットレストはバネの力で勝手に持ち上がって収納されるタイプ。下がった状態での固定はできません。
荷物棚下には関西圏の特急車お約束の補助照明。そこにスポット空調をセットして、ちょっとデザインしてるのがポイントです。

車椅子対応席は仕切り用のボックスに隔てられていて、通常2脚4席設ける部分を1脚1席として空間を大きく取っています。
車椅子席側のデッキ仕切りドアは、観音開きで大きく間口が開きます。











洗面台・トイレ


サニタリーコーナーは各箇所とも、洗面台・洋式個室・男性用個室で構成されています。
このACEでは、最初から和式個室は設けられていません。
車椅子対応席に隣接しているサニタリーは、もちろん車椅子対応式になっています。

全体的に1988年登場の「アーバンライナー」に準じた雰囲気は、今見るとやや時代がかった印象を受けますね。
洗面台の、サークル状の照明に中にカガミがセットされている「遊びゴコロ」は、近鉄らしさを感じます。






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