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    翌朝、新八代駅の新幹線ホームから出発。
乗るのは新幹線ではなく「リレーつばめ」号。昨日来た道をこれから「熊本」まで戻ります。
   
やって来たのは、昨晩故障した「リレーつばめ」に替わって、熊本→新八代の最終行程に登板した787系のファースト編成。
今日は新八代から熊本のまでの短い距離なので、自由席に乗車します。

    昨日は夜間走行だったため車窓がほとんど見えなかったため気が付きませんでしたが、新幹線の高架がかなり出来上がっています。
途中、新幹線の新しい基地になると思われる、大掛かりな工事現場も車窓に見えました。
2年後の「博多開業・九州新幹線全線開通」は、もうすぐそこまで来ているのことを実感させます。
    熊本駅に到着。 新幹線駅の工事の関係でか、ホームの配置が実に不思議な位置関係になっています。
このホーム形態になってからは、初めてこの駅で乗換えをしましたが、案内図を見ないと乗り換え先のホームがどこにあるのか全然分かりません。
    ちょうど11両編成の「リレーつばめ」号が到着しました。
メカニカルな表情の787系同士が顔を合わせる連結部分は、なんともユーモラスな雰囲気。
後ろの4両は「熊本」止まりでしたので、前編成と後編成の開放作業が見られました。
    次に乗り換える列車が入線するホームへと向かうと、こんな自動販売機がドドーン!と。
「SL人吉」号が発車するホームでもあるので、乗る前から旅気分を盛り上げる演出?
けっこう大きな自動販売機なので、かなり迫力があります。
    熊本から乗車するのは「あそ1962」号。 あそ高原線から「SLあそBOY」が引退した後に、その後釜に据えられた観光向け列車です。
黒に近いほど濃い色のこげ茶色に、メタリックゴールドのラインやロゴマークを配した外観は、特別な列車という雰囲気満点。
    車内は、一昔前の急行電車を思わせるボックスシートを主体にしたインテリア。
しかし「古さ」だけの演出ではなく、ドーンデザインお得意のリニューアルによって、「懐かしいけど、新しい」を感じさせます。
    空調はクーラーが効いていますが、補助的な役割でか天井には扇風機が。よく見ると国鉄時代の「JNR」マーク入り。
この日、1号車はクーラーがガンガンに効いていましたが、2号車はクーラーが弱めで扇風機を併用していました。
    車内には自転車が積み込めるスペースがあります。
愛車とともに阿蘇へ列車で向かい、現地に着いたら阿蘇の自然の中をサイクリング・・・というコンセプトだそうです。
スペース中央のスタンドカウンターには自転車を固定して置けるワイヤーなどが装備されています。
    この「あそ1962」という列車の愛称は、1962年に誕生した車両が使われていることから付けられました。
2号車の「キハ58-139」が1962年(昭和37年)生まれで、YS-11の初号機と同い年。先に引退した0系新幹線より2年先輩という、何気に超「古豪」。
    「キハ58-139」とペアを組む、1号車の「キハ28-2401」は3年後輩の1965年(昭和40年)生まれ。
    熊本駅を発車した「あそ1962」号。 しかし観光向けに誂えられた列車にしては、車内は閑散としていてなんとも寂しい旅立ち。
加速も精一杯という走り出しで、ディーゼルエンジンを力強く唸らせながらものんびりしたスピード。
ダダン、ダダン、とレールの継ぎ目を豪快に拾いながら、椅子に腰掛けた乗客をも大きく揺らしてどんどん進みます。
    2号車には車内販売カウンターがあり、準備が整い次第、車内販売が始まります。
阿蘇の地ビールや、阿蘇の手作りジャーキー・サラミなど、車内から阿蘇気分が楽しめそう。もちろん「あそ1962」グッズも揃ってます。
(車内販売のメニューはコチラ。)
    1962年の気分をもっと楽しむならこちら。 懐かしい(というより私も知らないような)駄菓子がいっぱい詰まった、駄菓子セット。
    車内の一部の壁面には液晶テレビが設置されていて、阿蘇の観光地ガイドや、火口や高原の美しい自然の映像が流されています。
そんな中で、昔の古いテレビコマーシャルが流れるコーナーも。
こちらは「江戸むらさき」のコマーシャル。もちろん白黒映像です。
    「でんわは ヨイフロ」・・・・といえば、有名なあのホテルのコマーシャルです。
    車内では、「あそ1962」を紹介する冊子が配布されています。
立野や宮地の見どころや、阿蘇山火口やカルデラについての説明も載っていて、これから阿蘇へ向かう乗客にはこの冊子で予習ができます。
    「あそ1962」号を肥後大津駅にて下車。
「あそ1962」の旅は、この肥後大津から先がいよいよクライマックスなのですが、今回は本行程からちょっと外れた「寄り道」での体験乗車なので、
先へと急ぐために、肥後大津駅で再び熊本方向へと折り返すことに。
    肥後大津駅からは、「九州横断特急」で熊本駅へと今来た道をトンボ帰り。
    大分からあそ高原線をずーっと走ってきた特急列車なので、自由席はいっぱいかなと思い、立ち席も覚悟していましたが・・。
車内はご覧のとおりのガラガラ。
床のフローリングや、車内の随所に使われる木素材が、高原を行く列車のイメージによく似合います。
    熊本からは再び「リレーつばめ」に乗車して新八代駅へ。今度は新幹線に乗り継ぐ「正統派ルート」で鹿児島を目指します。
    新八代駅で「リレーつばめ」の到着を待ち構えていた新幹線「つばめ」には、大きなピカチュウのラッピング。
ボディのいたるところにポケモンのステッカーが貼られていて、3分の乗り換え時間の間に子供連れの乗客は記念撮影に大忙し。
    車内は普段どおりの新幹線「つばめ」号のままでした。相変わらず、和風で古風な独特の雰囲気を醸し出している客室です。
つばめレディが車内を回って、子供にはポケモン新幹線乗車記念のカードを配って歩いていました。
    新幹線「つばめ」号では、お弁当や飲み物の車内販売がありません(最近はグッズの車内販売はやっているようです)。
ちょうどお昼時に掛かる時間なので、さきほどの「リレーつばめ」号の車内販売でお弁当を買っておきました。

九州に来た時には一度は食べておきたい、鹿児島本線沿線の名物がいっぱい詰まった「つばめ弁当」。
今回、目を引いたのがお弁当の掛け紙。水戸岡先生の手による787系のラフ画が掛け紙いっぱいに使われています。
水戸岡ファンには、ぜひコレクションにしたい一枚です。
    九州新幹線は、新八代と鹿児島中央間全線の約8割方がトンネルの中。山の中をまっすぐに突っ切って走るからこそ早く目的地に着けるのですが・・
外がほとんど見えないとやっぱりちょっとつまらないですね。
ほんの一瞬、海が見えるところもあります。 南に向かうに連れて・・・天気もグズつき気味の様子。
    乗車した新幹線「つばめ」号は、途中「川内」駅だけに停まる速達タイプの列車でした。
川内駅の次は終点の鹿児島中央駅。この間わずか13分。
    鹿児島中央駅に到着。
ついさっきまで熊本にいたような感覚のほうが強いので、もう鹿児島まで来たという実感がほとんどありません。
    ボディのあちこちにポケモンキャラクターのラッピングが施されています。
現在6編成あるうちの1本「U004」編成のみがポケモン新幹線となっていて、当たる確率は1/6。もし当たったらけっこうラッキーかも。
(この新幹線は2009年8月31日まで。JR九州のホームページではどの「つばめ」号がポケモン新幹線かの情報も公開されているようです)
    となりのホームにはもう1本、新幹線が停まっていました。
夏の繁忙期などは6本全ての800系新幹線がフル回転で走っていると聞いたことがあったので、「なんでこんなところに?」と思って見てみると・・・
正面のライトがぷっくり丸く、サイドの「TSUBAME」ロゴは金色で縁取りされていて、赤いラインは所々で回転の円を描いています。

なんと、800系新幹線のニューバージョン「新800系」の試運転列車でした。
ほぼ全ての窓のブラインドが下ろされていたので、客室壁に施されたという金箔などは見えませんでしたが、
数枚だけ開放された窓からは、新しい座席が見えました。
   
    鹿児島の空は、ドンヨリとした曇り空ながらも風が全く無くて、南国らしいムア〜ンとした蒸し暑さ。
いったん外に出ましたが、あまりのムンムンとした暑さで、いったん駅ビルの中へ避難。
鹿児島名物の「白熊」でちょっと涼んでから行くことにしました。 Sサイズながら、相変わらずこのボリュームはすごい。
    さて、鹿児島中央駅から離れて、次なる目的地へ。









            
-SONIC RAIL GARDEN-
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