再び戻ってきました「新庄」駅。ここからは「つばさ」号に乗って一気に首都圏へ戻り、「あさまエリア」を目指します。
今回の旅の行程でこだわったのが、日の昇っているうちに山形新幹線「つばさ」号に乗るということ。
なぜかというと、過去の東日本エリアを駆け回る旅では「つばさ」に乗るのがなぜか毎回夜間で、
福島〜山形〜新庄の在来線区間の景色を眺めたことが無かったからです。
特に「板谷峠」の特異な区間は「どんな眺めだろう・・・」とずっと見てみたかったので、今回はついに板谷峠越えをこの目で眺められることに!

新庄駅の新幹線乗り場に来ると・・・停まっていたのはE3系の「つばさ」号。 その姿を見てかなり焦ってしまいました。
実は、これから乗る「つばさ」号は400系だと朝の新庄駅で確認して、山形までの1人掛けグリーン席を買っていたからです。
400系はJR東日本から近いうちの全廃・置き換えが発表になり、また昨日の「つばさ」号の車掌さんのお話も聞いて、
ぜひあの3列グリーン席に乗っておきたいと思ってのことでした。

すると「この新幹線は新庄止まり、東京行きの新幹線はとなりのホームからです」と放送が流れて一安心。
そのとなりのホームに入ってきたのは、車内の整備を終えた400系「つばさ」号。 E3系と400系の2タイプの「つばさ」の並びを見ることができました。

3列シートのグリーン席は、相変わらずドッシリとして重厚感たっぷりで、アッパークラスたる雰囲気に満ちています。
座席の横幅・間隔もゆったりしているし、肘掛もクッション厚めの革張りなのが嬉しい。
この充足感あふれるグリーン客室で、おしぼりやドリンクのサービスがないのが本当に残念です。

車内販売で、これまた過去の旅行では売切れで毎回食べる機会の無かった、ぜひ食べてみたかった駅弁「牛肉どまん中」を購入。
うわさや雑誌などの評判に違わぬ、美味しくボリュームのあるお弁当でした。

新庄から山形までは平坦な地形。車窓も移り変わりに乏しく、「山形から福島までをグリーン席にすればよかったかなぁ」とちょっと後悔。
山形からは快適なグリーン席を離れ、編成後方の自由席へと移動。山形までの各駅からはけっこうなお客さんが乗ってきていたので、
最悪「立席」も覚悟していたのですが、山形で下車する乗客がかなり多く、この区間は短距離移動にも新幹線を使う利用者が多いようです。
(「新幹線」とはいっても、愛称だけで実質「在来線特急」と変わらないのですが)

そして山形からは・・・指定席はかなりの混雑でしたが、自由席は拍子抜けするくらいガラガラでした。
米沢を発車すると、車窓には山々が一気に迫り来て・・・いよいよ「板谷峠」越えの始まりです。
急勾配と急カーブが連続する山道。生い茂った草木をかすめながら走るシーンは未来的なフォルムの400系が場違いに見えるほど。
そしてスノーシェルターをいくつもくぐり、渓谷の鉄橋を渡り、かつてのスイッチバックや信号所の遺構を見ながら、
右に左にと興味の尽きない車窓が次々と流れて、急な坂道を下ると、もうそこは福島市街。

そうそう、板谷峠越えといえば・・・・やっぱり「峠の力餅」ですよね。
「つばさ」号の車内販売でも販売しているので、もちろん1箱買って食べながら板谷峠を行く車窓を楽しみました。

福島では山形からの利用者が下車して、車内はさらに空席が目立つように。
一方、福島からの乗客はここからの併結パートナー「Maxやまびこ」にすでに乗り込んでいるようで、「つばさ」号には誰も乗ってきません。

福島駅を出ると、峠越えののんびりとした走りがウソのような爆走を開始。
(新在直通で体験できるこのギャップは、特に在来線区間から新幹線区間へと走る上り列車での体感がお勧めです。)

で、福島からは前方の「Maxやまびこ」号に引っ張られるスタイルとなる「つばさ」号。
最後尾の最後方に近い席に座っていたのですが、引っ張られる感覚が激しく体にも伝わってきます。
お客が少ない(=車両重量が軽い)のもあってか、特に横方向へブンブンと振られる感覚はものすごく、かなりスリリングな走りです。
よろけながら車内販売のおねいさん。ワゴンに「つばさグッズ」の特製400系マグネットを見つけたので、1枚記念に買ってきました。


400系山形新幹線「つばさ」号を「大宮」駅で下車。ここからは「あさま」号に乗り換えて、最後のスタンプの制覇を目指します。


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