「新幹線スタンプラリー」から外れての会津小旅行も終盤。(小旅行といっても、会津若松であかべぇグッズ買って、喜多方でラーメン食べただけですが)
会津若松から郡山への戻り道は、往年の名車「583系」を利用した快速「あいづライナー」号に乗車です。
それにしても・・・・特急「あいづ」で会津入り、「AIZUマウントエクスプレス」「SLばんえつ物語号」、そして583系の快速電車と立て続けにいろんな電車が目白押し。
市内をじっくり観光する時間が取れないものの、エリア内で効率よくこれだけ多種多様な列車に乗継ができるというのも、そうそうないですね。

まだSLの到着の興奮冷めやらぬ会津若松駅で、この583系ももちろんたくさんの人の注目の的。
昼夜、日本中を駆け巡った「主役」の頃がすっかり遠い過去になったためか、この電車を知っている人は少ないようで(もちろんファン以外の一般観光客)、
懐かしさよりも、「なんだこの古そうな電車は?」と物珍しさから車内を覗き込んだり・記念撮影をしたりする人が大半のよう。

車内は寝台・座席兼用のギミックがまだ活用されているので、高い天井と無骨でメカメカしい空間が特徴的。
そしてなんといってもこの電車の黄金時代を髣髴させるブルーモケット!
2003年の大掛かりな復活改修工事で復刻されたもので、外観の国鉄色とも相まって、その存在はまさに最後の“オリジナル583”。

6両編成中、3両が指定席でもう3両が自由席。「快速」電車なので指定席料金はたったの510円!
会津若松を発車した電車は指定席がそこそこ埋まっているものの、自由席はガラガラ。
自由席に乗っていたのですが、終点の郡山まで1ボックスをのんびり貸切できました。

かつては「特急」として、昼夜分けずにハイスピードでガツガツ走り抜けた583系ですが、現在は“ご隠居さん”らしくのんびりとした走り。
小雨の止まない中を峠越え。かつてはスイッチバックもあった山深い景色には霧と靄が立ち込めています。
ふと、思い出したのは、かつてこの583系の寝台特急「はくつる」号の座席車で上野から青森まで乗りとおした日のこと。
朝を迎えた列車は、朝霧立ち込める東北本線の山中を北へとひた走り、
その幻想的でどこか寂寞とした雰囲気は、いまだに夜行列車に乗ると思い出される旅の心象風景です。

「会津若松」から「郡山」までは1時間弱。下車後にホームで彼を被写体に撮影するファンの姿がそう多くなかったことから、
意外にも乗車していた大半の人は普通の観光客や地元沿線の利用者だったようです。



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-SONIC RAIL GARDEN-

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