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やってきました、函館。この駅舎とも約1年半ぶりの再会です。

さて、さっそく今回の旅行の3つ目の目的地を目指しましょう。


で、やって来たのはこちら。

青森側では「八甲田丸」が記念館として保存されていますが、ここ函館側では「摩周丸」が同じく記念館として保存されています。


前回函館を訪れた時は真冬で、積もりに積もった大雪で「摩周丸」には近づくこともできませんでしたが、 今回はついに船首から摩周丸を見ることができました。

「八甲田丸」はイエローに塗られていて華やかな感じでしたが、こちら「摩周丸」はブルーに塗られていて、「海」らしい爽やかなイメージが漂います。 (ちなみに「八甲田丸」「摩周丸」とも、現在のカラーリングは現役引退時の姿をそのままに保存されています)


「摩周丸」は単独記念館ではなく、「クイーンズポートはこだて」という施設の一部となっています。 もちろん「摩周丸」見学のみの入館券も販売されています。

さっそく中へ進むと・・・2階のブリッジデッキから3階のプロムナードデッキへの階段には、 青函連絡船イメージキャラクターの「イルカ」君。連絡船共通シンボルマークの元気なポーズでお出迎えです。


「摩周丸」にも、展示室の入り口には現役時代の「客室案内図」が飾られていました。

「八甲田丸」のそれと見比べてみると・・・・双方でどこかに違いは見られるかな・・?


こちらも展示室入り口にあるロビーコーナー。

ズラリと並んだ赤いモケットの座席は、さっきの「八甲田丸」でも見たグリーン船席のシート。


ロビーコーナーには、こんな椅子もありました。

こちらは2等椅子席のシートでしょうか。腰掛の下は「救命胴衣収納箱」になっています。


展示室は、「八甲田丸」とは違った展示品がいっぱい。「摩周丸」「八甲田丸」の両方とも見れば、もっと青函連絡船の知識が深まります。

「摩周丸」の展示スペースは「八甲田丸」と比べて、現役時代の片鱗がほとんど残っていない大改造となっていました。 特に客室やアコモデーションに関する遺構が、見て触れられる部分に見受けられなかったのが残念。。。。


メインブリッジです。

真正面には「函館山」、左には函館のレンガ倉庫群、右には海向こうに函館港。「八甲田丸」のメインブリッジからの眺めとはまた一味違ったダイナミックなオーシャンビューが楽しめます。 個人的には「摩周丸」からの眺めのほうが味があってお気に入り。


展示室で最も目を惹いたのが、この「飾り毛布」。

「寝台室」の毛布はこのように季節折々のテーマで、ボーイさんの手によって美しく折り上げられ、乗り込んできた乗客を出迎えていたそうです。
その種類は10数種類にもなるそうですが、そのどれもが、とても「毛布」でできているとは思えない芸術作品。


こんな「富士山」と「日の出」なんて、どうやって折るんでしょうか!?

ちなみにこの「飾り毛布」は、1964年のダイヤ改正で青函双方での折り返し時間が短縮されたため、 毛布を折る作業時間が取れなくなってしまったので見られなくなってしまったそうです。


外周の展望プロムナードに出れば、かすかに潮の匂い。


この外周プロムナードからは窓越しに船内の様子が見られます。

中をよ〜く見てみると、かつての客船室が現役時代のままの姿で残っているようでしたが・・・・ 残念ながら中には照明がなく真っ暗なのと、窓が汚れとひどい水垢でまったく視界が利かないため、 中の様子がほとんど見えませんでした。


巨大な「摩周丸」ですが、公開されているのは3階と4階のそれぞれごく一部分なので、 じっくり見て回ったつもりでも、あっという間に見終わってしまいました。

この「摩周丸」、数年前に函館で大掛かりな補修工事を受けており、それは外装・内装にも及んでいるそうです。 となれば、非公開となっている部分が、実は往時の姿のままに整備されているのかもしれません。(さきほどの汚れた窓越しに見えた客室なんかもそうかも)
「八甲田丸」がたくさん見る部分があって、完全なる記念館としての存在なら、こちら「摩周丸」は後世に青函連絡船の姿を伝えるべく「保存船」としての 役割を分担しているのかのようです。












-SONIC RAIL GARDEN-

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