旅行記／2007 首都圏グリーン車制覇作戦 Page:09

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	ここ成田空港駅の主役といえば、やはり「成田エクスプレス」。新宿駅や横浜駅で見るN'EXと、やや薄暗い東京地下駅で見るN'EX、そして成田空港駅で見るN'EXは、同じ電車なのにどことなく違って見えます。ブロック調にペイントされた赤・黒・灰・白のコントラストに、今更ながら「カッコイイかも！」とホレ直してしまいました。
	ボディに描かれたシンボルマークは超音速旅客機・SSTをイメージ。鉄道会社が社会に普及させようとして失敗こいた愛称は数知れずほどあれど、この「N'EX（ネックス）」の呼び名はけっこう広まり、首都圏では認知度も高いです。
	さて、今回の「首都圏グリーン車制覇作戦」も、残すは宇都宮線方面だけ。 “普通グリーン車で旅する”というテーマからすると邪道な選択ですが、一気に宇都宮線方面と向かうため、この「成田エクスプレス」で大宮までワープします。
	とりあえず「グリーン車」という共通点を貫いておくため（？）に、こちらを選択。・・・というか、個人的に「成田エクスプレス」のグリーン席には全く魅力を感じないので普通車でもよかったのですが・・・成田空港駅の指定券販売機は、普通車の場合だとシートマップから席が選べないので困りました。（集団見合いタイプの席で逆向き席に当たる可能性大）グリーン席は一人掛け席が最後の1席空いていたのですかさずコチラを選んだというわけです。
	「成田空港駅」を発車。・・・・あれ？券売機のシートマップではほぼ満席状態だったのに、なぜに空席ばかり？
	と思ったら、次の「空港第2ビル」駅から一気に満席になりました。車内のほとんどが外国人客。日本に来ていきなりグリーン席（しかもN'EXはA特急料金）とは、まだ日本の物価に慣れていないからかな・・・・？　なんて思ったのですが、車内の様子を見てみると体の大きな外国の方々にはグリーン席の大きさでちょうどなんですね。 N'EXの普通席だと、外国人客にはかなり窮屈なようです。
	空港線は全線単線ですが、途中に待避線が1ヶ所設けてあって、ここで行き違いができるようになっています。こちらのN'EXは待避線に入って、空港へ向かうN'EXが通り過ぎるのを待ちます。
	行き違いの待ち合わせの間、着陸態勢の全日空のトリプルセブンが車窓間近に見えました。
	巨大なコンクリ橋を下りて、急カーブをゆっくり通過。そのまま成田線へとそろりそろりと合流していきます。途切れた橋の先が繋がる日は来るのでしょうか。
	グリーン客室とデッキの間にある、荷物置き場としてはずいぶん中途半端なこのスペース。実はN'EXがデビューしたての頃、ここにはグリーン客専用のミニバーコーナーがありました。 N'EXではグリーン車にサービスレディが乗務しない代わりに、セルフサービス用のミニバーが設けられ、冷蔵庫にはオリジナルパッケージの缶コーヒーや缶ジュースが置かれ、その脇にはおしぼりや車内誌がセットされていました。結局いろんな要因でこのミニバーは廃止され、今では料金がバカ高いだけのグリーン車となってしまいました。
	N'EXの窓ガラスはかなりスモークが濃いので、外が晴れてるのか曇ってるのか、日が落ちてかなり暗くなってきたのかまだそこそこ明るいのか、よく分かりません。街にネオンが灯り、ホームには蛍光灯が煌々と・・・確実に夕闇迫る中、千葉駅を低速で通過。
	満席だった車内は、東京駅が近づくと大きく動き始めます。ほとんどの乗客が立ち上がり、大きなカバンを荷物棚から降ろしたり、荷物スペースのス－ツケースを引っ張り出したり・・・・東京駅では3分停車ですが、みんな荷物が多くて大きいので下車に手間取り、グリーン車でも最後のほうの人が降りる頃には発車のチャイム。見ているこっちも、ドアが閉まっちゃうんじゃないかとハラハラしてしまいます。
	車内が一気に空いたところで、のんびり晩御飯でも食べましょうか。広げましたる駅弁は、さきほどの「エアポート成田」号で千葉駅での通過待ちの間に買って来た「菜の花弁当」。タマゴと鶏肉のそぼろごはんが「菜の花畑」と思わせ、野沢菜漬けのグリーンが春らしさをいっそう感じさせます。
	電車は山手線に沿ってグルッと半周して「新宿駅」。ここでほとんどの乗客が下車。新宿の大ガード橋には、象徴的なネオン街の風景が眩しい！
	新宿でほとんどの乗客を降ろした車内は完全に「回送電車」状態です。グリーン車は貸切状態。普通車も2号車に3人が乗っているだけでした。そういえば何年か前に東日本のフリー切符旅行で、東京駅から大宮駅までN'EXに乗った時も同じような感じだったような気が・・・
	高崎線や京浜東北線の電車と併走しながら、赤羽・浦和を通過。いよいよ終点「大宮」ですが・・・あれ？車内のナビゲーションマップ、「空港第2ビル」駅から動いてない？
	大宮駅に到着。電車が着いたばかりなのに閑散としたホームは大宮駅とは思えない静けさ。空港駅から宇都宮線方面へと繋げるための「ワープ」が目的とはいえ、他方向に走っているからこそ可能な「ワープ」であって、それを考えると各地から空港へ向かう利用者にとっても「成田エクスプレス」って便利なんだろうなぁと実感。

-SONIC RAIL GARDEN-

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	ここ成田空港駅の主役といえば、やはり「成田エクスプレス」。新宿駅や横浜駅で見るN'EXと、やや薄暗い東京地下駅で見るN'EX、そして成田空港駅で見るN'EXは、同じ電車なのにどことなく違って見えます。ブロック調にペイントされた赤・黒・灰・白のコントラストに、今更ながら「カッコイイかも！」とホレ直してしまいました。
	ボディに描かれたシンボルマークは超音速旅客機・SSTをイメージ。鉄道会社が社会に普及させようとして失敗こいた愛称は数知れずほどあれど、この「N'EX（ネックス）」の呼び名はけっこう広まり、首都圏では認知度も高いです。
	さて、今回の「首都圏グリーン車制覇作戦」も、残すは宇都宮線方面だけ。 “普通グリーン車で旅する”というテーマからすると邪道な選択ですが、一気に宇都宮線方面と向かうため、この「成田エクスプレス」で大宮までワープします。
	とりあえず「グリーン車」という共通点を貫いておくため（？）に、こちらを選択。・・・というか、個人的に「成田エクスプレス」のグリーン席には全く魅力を感じないので普通車でもよかったのですが・・・成田空港駅の指定券販売機は、普通車の場合だとシートマップから席が選べないので困りました。（集団見合いタイプの席で逆向き席に当たる可能性大）グリーン席は一人掛け席が最後の1席空いていたのですかさずコチラを選んだというわけです。
	「成田空港駅」を発車。・・・・あれ？券売機のシートマップではほぼ満席状態だったのに、なぜに空席ばかり？
	と思ったら、次の「空港第2ビル」駅から一気に満席になりました。車内のほとんどが外国人客。日本に来ていきなりグリーン席（しかもN'EXはA特急料金）とは、まだ日本の物価に慣れていないからかな・・・・？　なんて思ったのですが、車内の様子を見てみると体の大きな外国の方々にはグリーン席の大きさでちょうどなんですね。 N'EXの普通席だと、外国人客にはかなり窮屈なようです。
	空港線は全線単線ですが、途中に待避線が1ヶ所設けてあって、ここで行き違いができるようになっています。こちらのN'EXは待避線に入って、空港へ向かうN'EXが通り過ぎるのを待ちます。
	行き違いの待ち合わせの間、着陸態勢の全日空のトリプルセブンが車窓間近に見えました。
	巨大なコンクリ橋を下りて、急カーブをゆっくり通過。そのまま成田線へとそろりそろりと合流していきます。途切れた橋の先が繋がる日は来るのでしょうか。
	グリーン客室とデッキの間にある、荷物置き場としてはずいぶん中途半端なこのスペース。実はN'EXがデビューしたての頃、ここにはグリーン客専用のミニバーコーナーがありました。 N'EXではグリーン車にサービスレディが乗務しない代わりに、セルフサービス用のミニバーが設けられ、冷蔵庫にはオリジナルパッケージの缶コーヒーや缶ジュースが置かれ、その脇にはおしぼりや車内誌がセットされていました。結局いろんな要因でこのミニバーは廃止され、今では料金がバカ高いだけのグリーン車となってしまいました。
	N'EXの窓ガラスはかなりスモークが濃いので、外が晴れてるのか曇ってるのか、日が落ちてかなり暗くなってきたのかまだそこそこ明るいのか、よく分かりません。街にネオンが灯り、ホームには蛍光灯が煌々と・・・確実に夕闇迫る中、千葉駅を低速で通過。
	満席だった車内は、東京駅が近づくと大きく動き始めます。ほとんどの乗客が立ち上がり、大きなカバンを荷物棚から降ろしたり、荷物スペースのス－ツケースを引っ張り出したり・・・・東京駅では3分停車ですが、みんな荷物が多くて大きいので下車に手間取り、グリーン車でも最後のほうの人が降りる頃には発車のチャイム。見ているこっちも、ドアが閉まっちゃうんじゃないかとハラハラしてしまいます。
	車内が一気に空いたところで、のんびり晩御飯でも食べましょうか。広げましたる駅弁は、さきほどの「エアポート成田」号で千葉駅での通過待ちの間に買って来た「菜の花弁当」。タマゴと鶏肉のそぼろごはんが「菜の花畑」と思わせ、野沢菜漬けのグリーンが春らしさをいっそう感じさせます。
	電車は山手線に沿ってグルッと半周して「新宿駅」。ここでほとんどの乗客が下車。新宿の大ガード橋には、象徴的なネオン街の風景が眩しい！
	新宿でほとんどの乗客を降ろした車内は完全に「回送電車」状態です。グリーン車は貸切状態。普通車も2号車に3人が乗っているだけでした。そういえば何年か前に東日本のフリー切符旅行で、東京駅から大宮駅までN'EXに乗った時も同じような感じだったような気が・・・
	高崎線や京浜東北線の電車と併走しながら、赤羽・浦和を通過。いよいよ終点「大宮」ですが・・・あれ？車内のナビゲーションマップ、「空港第2ビル」駅から動いてない？
	大宮駅に到着。電車が着いたばかりなのに閑散としたホームは大宮駅とは思えない静けさ。空港駅から宇都宮線方面へと繋げるための「ワープ」が目的とはいえ、他方向に走っているからこそ可能な「ワープ」であって、それを考えると各地から空港へ向かう利用者にとっても「成田エクスプレス」って便利なんだろうなぁと実感。