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列車は高速のまま、なんと「長万部」駅を轟音を立てて通過!
「長万部」を通過するのは速達型の「スーパー北斗」上下1本ずつだけで、「北斗」号ではこの4号だけ。
「洞爺」駅を出ると次の「大沼公園」駅までの約130Km・1時間30分を無停車という、
大昔の「特急が特急であった時代」を彷彿させます。
ちなみに特急「北斗」系統で一番スゴイのは、下り「スーパー北斗」17号。
どうスゴイのか、気になる方は時刻表でお確かめあれ。(2006年1月時点の情報とします)
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「長万部」から「森」をすぎる辺りまで、函館本線は噴火湾の波間がギリギリに迫る海沿いを駆け抜けます。
車窓左手には海の水面がまるで窓に填め込まれた画のように、手が届きそうなほど間近に!
一面の雪原風景とはまた一味も二味も違う、癒されるような北海の風景。
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「森」駅を通過した列車は、海沿いから一気に離れて山の奥深くへ。
そこはもう「大沼国定公園」の中。勇壮な駒ケ岳を車窓に見ながら、列車は森林の中を縫うように、
右へ左へと大きくカーブを繰り返して進んでいきます。
窓から見える荒れた森林は、まさに手付かずの原野。
季節の移ろいにその身を任せる木々は、もうそろそろ芽吹き、夏には青い森を見せてくれるのでしょう。
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久々の停車駅にして「北斗」4号最後の停車駅「大沼公園」駅に到着。
1面1線の小さな駅は森の中に佇み、駅を出ると目の前は「大沼」というなんともメルヘンチックな
シチュエーションです。
爽やかな風が吹くであろう夏の頃には賑わいを見せそうですが・・・・雪と氷に閉ざされるこの時期に
訪れる人は少ないのか、列車が到着した駅とは思えない静けさです。
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「大沼」に対して「小沼」もあります。「大沼公園」駅を出てすぐ右手に見えてくるのが「小沼」。
なんと湖一面が氷結して、その上に雪が積もっています。人間の足跡どころか、動物がそこを通った跡すらなく、
まさに穢れ無き純白世界!
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山間部を抜け、はるか遠くに「函館山」が見えてくると線路は延々と下り坂。
「北斗」号は流すようにしてラストスパートに入ります。
ED79型機関車とDF200型機関車が入れ替えをしている「五稜郭」駅を颯爽と通過。
さぁ、終点「函館」はもう目の前です。
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函館運転所には3重連になったDD51型機関車の姿がありました。
そしてその背後にはるかそびえるのは函館山。
さぁ、「はるばる来たゼェ〜、はこだてぇ!」
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特急「北斗」4号は定刻に「函館」駅に到着。
「函館」駅に降り立った人影は・・・ビックリするほどわずかでした。
冬季の厳しい環境下での運転に手馴れているであろうJR北海道でしょうが、やはりこの雪の中を長距離走って
定刻に終着駅に着く、というのには驚かされます。
たくさんの人たちの努力に支えられての定時運転には感謝、感謝。
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「北斗」4号から本州アクセス・「はやて」直結を担う特急「白鳥」号。
同一ホームでの対面乗換えで利便が図られていますが、「北斗」〜「白鳥」を乗り継ぐ人の姿は
ほとんど見られませんでした。
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今日の「北斗」4号は、3号車グリーン車と4号車の間に回送用のグリーン車が1両連結されての運転でした。
(さらに増4号車指定席を連結した、見た目は7両編成)
ハイデッカーグリーン車は外観も特徴的で、普通の車両より窓が大きくて位置が高いので
一目で「特別な車両だな」というのが分かります。
そんなハイデッカー車が2両も連なっている光景は、とってもダイナミック!
思わず反対側のホームに廻って撮ってきちゃいました。
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