夜間の運転なので、全くといっていいほど外の景色は見えません。 ときおり窓に打ち付ける吹雪が、厳しい環境下での走行を感じさせます。 「振り子」車両のキハ283系は、小さなカーブから大きなカーブまで、そのハイスピードを落とさずに遠慮なく 曲線へと突っ込んでいきます。 ディーゼルエンジン全開の唸りを上げたままで車体が大きく傾いてカーブしていく光景は、 外の景色が見えなくてもダイナミック!! |
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全国的に流行して一気に廃れていった感のある車内オーディオサービスですが、JR北海道ではまだまだ健在です。 外の景色も見えないし、「HBCラジオ」チャンネルを聞きながら大きな座席に身を任せてゆったりと。 北海道のラジオチャンネルなだけあって、ローカルな話題やコマーシャルが面白かったです。 ちなみにグリーン席には、 チューブ式のイヤホンが セットされています。これが大変使いにくいもので「耳が痛くなった」という方も多いのでは? 実はこのパネルにはイヤホンの挿入口が2つあって、1つ口のほうには携帯音楽プレーヤーのイヤホンが入ります。 私は手持ちのiPodのイヤホンでラジオ放送を聴いてました。 |
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車内の電光情報表示板には、時折このような「走行位置表示」が出てきます。 真っ暗で外の景色が見えない夜間の乗車時などには、自分の位置が知ることができて、 ちょっとした配慮が嬉しく感じられます。(昼間の走行でも、初めて乗る路線だったら どこを走っているのか分からないでしょうから、やはり助かりますね。) 「池田」駅を出ると再びドリンクサービスのリクエストを伺いに「ツインクルレディ」が各席を廻ってきます。 そして「白糠」駅で少しの乗客を下ろすと、いよいよ「スーパーおおぞら」は終着「釧路」に向けてラストスパート。 |
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帯広駅で10分だった遅れをほぼ定刻まで取り戻す走りで「釧路」駅に到着。 乗客のほとんどが「釧路」指向だったようで、到着直後はホームは大変な賑わいでしたが、 「根室」行きと「摩周」行きの接続列車が相次いで出て行くと・・・・ 駅は深い雪に包まれて、闇に沈んだような静けさです。 |
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「くしろ」の文字に、「遠くまで来たー!」を実感が沸いてきます。 しかし、ステンレスボディの列車って駅の中だと風景と同化してしまって、 なんだか目立たず物寂しく、さらに冷たい感じですね。 |
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この日の「スーパーおおぞら」9号は、札幌方の先頭車にさらに3両をくっつけた9両編成。 時刻表では「スーパーおおぞら」は6両編成での運転が基本のようですが、今回の旅行中に数回見かけた 「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は、基本編成だけで走っているのを見たことがありません。 常に「基本、プラスアルファ」で走っているということは、一日を通して需要が旺盛、つまりそれだけ 鉄路が支持されているということでしょうね。なんとも頼もしい!! 流線型の先頭車に引っ付いている車両、よ〜く見るとライトと運転台があって、 ちょっと「四国のディーゼル特急」っぽい顔つきです。 |
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釧路駅のホームの隅っこにはこんなものが。 「SLイルミネーション」と題して、釧路湿原を走るSL列車の話題作りにしているようです。 いやはや、なんとも煌びやかでド派手な! |