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途中、どっかの小さな駅に「オホーツク」3号は停まりました。
車内放送で「停止信号です。しばらくお待ち下さい」と流れたのですが、
10分経ってもなかなか動き出す気配はありません。
「対向列車の通過待ちなら「列車の通過待ちです」って放送が流れるだろうし・・・
もしかして信号トラブル?・・それともこの先で雪崩でも発生して動けなくなってるとか?!」と、
だんだん不安になってきました。
と、思った次の瞬間、札幌行きの「オホーツク」号が轟音を立ててすれ違っていきました。
「対向列車が通過しましたのでまもなく発車します」と車内放送。
車掌さん、それならそうと言ってくれぃ〜!
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「オホーツク」号には半室構造のグリーン室が設けられています。
7列・全21席の構成ですが、なんと驚いたことに全席満席! まだ指定席には空席が見られ余裕がある中で
グリーン席が満席ということは、最初から「グリーン席志向」の利用者がかなり多いのでしょう。
「簡リク」が入るほど、どうしようもないヘッポコぶりの普通車シートに対して、
グリーン席は「スーパー北斗」タイプのデラックス仕様!
使い慣れた人ほどこの格差の大きさを身を持って知っているのでしょうね。
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雪に埋もれた「丸瀬布」駅。まさに一面、雪に覆い尽くされた光景です。
この「丸瀬布」駅の手前の「上川」駅でもそうでしたが、特急停車駅として設定されているのだから
多少の乗降があってしかるべきなのが、なぜか降りる人も乗ってくる人も全くいません。
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列車は「遠軽」に到着。さすがにここではかなりの乗客の入れ替えがありました。
ここ「遠軽」は駅の構造が「スイッチバック・スタイル」になっていて、
下り列車・上り列車とも進行方向が逆転します。
車内では全ての乗客が立ち上がり、ガゴンガゴンと座席の向きを回転させる光景は壮観で、
どこか面白くもあります。
単調なスピードと単調な景色が続く石北本線。
ちょっと疲れてきた頃の「遠軽」は4分停車で、外に出てリフレッシュするにはちょうどいいタイミングです。
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「遠軽」でけっこう下車があり、指定席もだいぶ空席が目立つようになりました。
「遠軽」発車後、車内販売で予約しておいた駅弁をツインクルレディさん(車内販売員さん)が届けに来ました。
頼んでおいたのは遠軽名物の「かにめし」。御飯にまぶされた蟹のほぐし身がウマイ!
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実は「遠軽」発車後に、注文しておいたお弁当を受け取ってすぐに自由席へと移動しました。
というのも、自由席のほうはなんと「スーパーおおぞら」タイプのフリーストップリクライニングシート!
こりゃ何のために指定席料金を払って簡易リクライニングシートなんかに座っているのかが分かりませんがな。
(ま、フリー切符なんで無料発券してもらった指定券を利用しているんですが)
JR北海道では混雑に応じて増結を柔軟に行っている反面、車内アコモの統一がなされていない中で
このような現象が多々発生しているようです。
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常紋峠のキツイ道のり。「オホーツク」号はディーゼルエンジンをフル回転させたままの状態で、
精一杯の走りで進んでいきます。
やがて雪原風景の中にポツポツと住宅地が見えてきたと思うや否や、列車は長い長いトンネルに突入。
実はコレが世にも珍しい「単線非電化路線の市街地地下移設計画」の「北見トンネル」。
パッ、と車窓に光が戻ってくると、もうそこは「北見」駅。
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石北本線沿線で随一の大都市「北見」。
「さすがにけっこうな人数が降りるんだろうな」と思いながら降り支度をし始めると、
驚くことに車内のほぼ全員が立ち上がってデッキへゾロゾロ・・・。
指定席・自由席ともここ「北見」でほとんどの乗客が降りたようで、
一気に軽装になった「オホーツク」3号は、「網走」へ向かって走り出していきました。
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