函館を発車後、再び眠りに就きました。 数時間の熟睡の後、目を覚ましてカーテンを開けると・・・・列車は一面の雪原のド真ん中を快調に 走行中。いよいよ「冬の北海道旅行」らしい雰囲気になり、寝起きながら気分が盛り上がってきました!! |
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ロイヤルでは、発車後のウェルカムドリンクサービスに続いて、 朝にはモーニングコーヒーと朝刊のサービスがあります。 サービスの朝刊は「北海道新聞」。北海道大学のニュースが一面を飾り、中も道内のローカルな話題が満載でけっこう面白かったです。 |
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実は昨日のウェルカムドリンクの時に、朝食のルームサービスもお願いしてみました。 (「錆び鉄」のちゅうさん、ルームサービスの情報ありがとうございました!) 朝食のルームサービスは受け付けてくれる時と断られる時があるようなのですが、今回はOKでした。 (ちなみに和定食のみルームサービスが可能) 和定食は朝食用に10食のみの限定積み込みなので、食堂車のモーニングタイムでは早い者勝ち。 それを確実に食べられるとあっては、このロイヤルの特権を利用しない手はありません! |
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列車は内浦湾と山に挟まれた、狭いわずかな平地部分をトレースするように快走を続けます。 車窓に流れる小さな街や漁村には明かりが徐々に灯り始め、 まだ浅い眠りの銀世界に一日の始まりを告げています。 荒々しく波間を描く海、手付かずに積もった雪、ギラリ光る凍結した道々・・・ 冬の厳しい環境が流れる車窓を見ているだけでも分かるよう。 |
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洞爺、伊達紋別と停車して歩みを進めるごとに、徐々に空も明るくなってきました。 北海道に入って、一番最初にまとまった降車があるのはここ「東室蘭」駅。 道南でも有数の交通の要所ですが、なんとここでは後方の2両がホームに収まりきりません。 実際に降りてどんな様子かと見てみると、1号車は完全にホームの外。2号車も乗降ドアがホームから外れ、 乗降可能な3号車も目の前に除雪で積み上げられた雪の山が出来上がっていて大変なことになっていました。 |
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食堂車グランシャリオでは、朝6:30からモーニングタイムの営業がスタート。 さきほどルームサービスで朝食を済ませたばかりですが、せっかくなので朝の食堂車の雰囲気も味わっておこうと 寄ってみました。 8:00ちょっと前のラストオーダーも近いこの時間、すでに朝食の混雑時間は過ぎたようで、ホールにはのんびりとした 空気が流れていました。さすがにメニューには軽食類はラインナップされていませんでしたが、 定食を頼まなくてもジュースやコーヒーなどはオーダーが可能で、グレープフルーツジュースをオーダー。 赤いランプシェードの食堂車。朝と夜では全く雰囲気が異なります。「北斗星」乗車の際は、朝夜どちらも食堂車を 利用してみることをお薦めします! |
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「北斗星」1号では、朝8:00頃からロビーコーナーでJR北海道の車掌さんが「北斗星オリジナルグッズ」の販売を始めます。 食堂車で売っているJR東日本のグッズがお子様向けなのに対して、JR北海道のそれは革製品を中心とした大人向けのラインナップ。 ルームキーと同じ革製キーホルダーやウォレット、そして驚くべきは8,500円の値がついているエンブレム懐中時計。 もちろん乗車記念のオレンジカードも、乗車証明書台紙付きで。 |
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キーホルダーの刻印が「12 ROYAL」と、ちょうど自分の個室番号と同じだったので記念に1本買おうかと思ったのですが、 在庫を全て買っていかれた方がいたようで、残念ながら品切れ。 (実は前回の北海道旅行で購入しているこのキーホルダー。クルマのキーに付けているのですが、あれから6年・・・ 革のホルダーは大変味わい深い色合いになりました。・・・私事で失礼!) で、今回買ってきたのが革製コースター。しっかりした箱に収められ、中には商品と一緒に製品解説書も入っている凝りようです。 包み紙もJR北海道の北斗星エンブレムが入った特別なもので、「特別なグッズ」って雰囲気があって嬉しいですね。 |
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雪深い風景が続きますが、「北斗星」1号は数分の遅れもなくDD51型に率いられて、順調に北海道の大地を 駆け抜けます。 苫小牧では東室蘭に続いて多くの下車がありました。 続けて車窓に見える苫小牧貨物ターミナル。雪中に佇むのは、関東では見られない耐寒仕様のDD51型に、 “レッドベア・ロコ”ことDF200型。 |
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大きくカーブをして、向きを東から北へと変えるともうまもなく南千歳。 車窓左手には新千歳空港が見え、ANAやエアドゥのエアライナーの姿がありました。 個室車では南千歳到着前にルームキーの回収で車掌さんが回ってきます。 キーを返却してしまうとドアにロックをかけて車内へ出かけることができないので、 あとは終点・札幌に着くまで個室内で大人しくしているしかありません。 |
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南千歳を過ぎ、北広島を通過するあたりから広大な雪原風景は姿を消して住宅やビルが密集する風景が続きます。 いよいよ北海道最大の都市、そして「北斗星」のラストデスティネイション「札幌」へ。 車内放送が札幌到着間近を告げると、個室からは耐寒装備に身を包んだ乗客たちが デッキへと向かってぞろぞろ出てきました。 私もカバンに忍ばせてきた帽子と手袋に、上着を一枚多く着込んで 降りる準備。 さぁ、16時間30分の旅物語はいよいよ終演へ・・・・! |
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雪中走行もなんのその、「北斗星」1号は数分の遅れもなく定刻に札幌駅に到着。 暖かい車内から外に出ると、気温差でメガネが真っ白に(笑) 札幌駅に降り立った人影は思ったよりも多くなく、東室蘭・苫小牧・南千歳で半分くらいの乗客が下車したような感じです。 |
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考え付くだけの防寒装備で札幌へと下り立ちましたが、顔に当たる空気が冷たいッ! 帽子は、いつもかぶり慣れたハンチング帽を持ってきたのですが、耳まで隠れるニット帽を持って来るべきでした。 (ちなみにズボン下にはユ○クロの「ヒートテック」なるタイツを履いておいたのですが、コレは正解でした。 想像以上に保温力があり、このあとの旅行中も大変助かりました。) 札幌駅では先頭の機関車がホームからはみ出してしまうので、その雄姿を拝むことはできません。 反対側の客車最後尾へやってくると・・・・上屋がないホーム先端は、雪が凍結してアイスバーン状態!! |