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次に目が覚めると・・・外はすっかり夜が明けていました。
窓の外には山深い景色が広がり、瑞々しい田園風景が流れていきます。どうやら列車は「関ヶ原」のあたりを走行中のよう。
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やがて「銀河」号は「米原」駅に到着。
まだ朝の5時30分を回ったばかりの早朝ですが、すでに「銀河」号の朝は始まっているようで、ここ「米原」で何人もの乗客が降りていきました。
「米原」を出ると、車窓左手には「300X」「STAR21」「WIN350」の新幹線高速試験車トリオ揃い踏みが見られます。
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あと1時間ちょっとで終点「大阪」に着くとあっては、さすがに朝寝でウトウトできません。
身支度を整えて朝飯に。下段寝台なら、窓下の折り畳みテーブルを引き出すことができ、けっこう有効に使うことが出来ます。
カーテンを開け放って、大きな窓に映る朝の風景を眺めながら、テーブルで朝ご飯。
些細なことのようですが、旅を快適に感じさせる、なかなか大きな要素です。
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下り「銀河」号なら、最後尾客車のデッキから車窓がダイナミックに流れ去る後ろ展望が楽しめます。
(上り列車は最後尾が電源車になってしまうので、後ろ展望が見えません)
車内は「大津」直前に減灯が解除され、「大津到着」の案内がおはよう放送となります。
「大津」まで来ると、すぐに「京都」。そして「大阪」到着はもう目の前。寝台の乗客も大半が起き始めて、
再び賑やかな車内が戻ってきます。
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A寝台では、「京都」で半分以上の乗客が下車していきました。
あと残すは「新大阪」、そして終点「大阪」。A寝台に残っている乗客はみんな口々に大阪弁でしゃべっていて、
実は東京発車の時点で車内の乗客のほとんどが関西の人だったようです。
「向日町」の電車基地の横を掠めて走る「銀河」号。
基地に横たわる「雷鳥」号や「はるか」号やエーデル気動車が見え、通路向こうでは大阪弁が飛び交っているのを聞くと、
「あぁ〜、もう大阪が近いんだなぁ〜」と。
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「新大阪」駅で多くの乗客を降ろし、さらに身軽になった「銀河」号。
淀川に掛かる鉄橋に入ると、もう終点「大阪」駅は、目と鼻の先です。
下車支度を整えて「大阪」到着を待ちますが、A寝台に残っている関西言葉でしゃべる人たちは
まだ顔を洗ったり、パンを食べたり・・・。大阪の人ってせっかちさんなのかと思ったら、
意外とのんびりな人が多いんですね。
(ちなみに大阪駅に着いてドアが開いてから、みんな降り支度を始めてました。ある意味スゲェ!)
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長躯「東京」から、遥かな鉄路を一晩かけてやって来ました「大阪」。
旅の途中で「大阪」をスルーしてきたことは何度かありますが、「大阪」で下り立つのは久しぶりです。
(数年前に来た時は、たしか夜行バスでUSJに着いて、そこから旅のスタートだったような気が)
大阪駅はすでに月曜日の通勤ラッシュが始まっていました。
次々に押し寄せる普通・快速・新快速。そして電車から吐き出される猛烈な人の波。
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ホームの先端では、夏休みの学生さんや出勤前のスーツ姿の方が「銀河」号をデジカメ撮影していました。
私も数枚パチリパチリと。
数分の停留の後、「銀河」号はすぐに回送列車になって基地へと走り去っていきました。
さて、私もプラプラと「大阪」の街へ出かけることにしましょう。
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