今回の旅は、お気に入りのアーティストのライブへと向かうのが一番の目的です。
本当は地元から一番近い東京・武道館公演のチケットが取れれば良かったのですが、 発売と同時にSold Out。
で、その次に近い公演地が「新潟」だったのですが、ここもすぐに売り切れてしまってダメでした。

結局、別公演の発売日に先行予約電話でリダイヤルしまくること数十回コール。なんとかチケットをゲッツできました。


さてさて、これから向かうことになったのは、まだその地に足を踏み入れたことのない、初めての街「神戸」。
購入した切符は京都までの往復割引切符。それに組み合わせて「周遊きっぷ・京阪神ゾーン券」を用意しました。
ライブが始まる夕刻まで、「特急自由席乗り放題」な周遊ゾーン券であちこち乗ったり降りたりしようという企てです。

そしてその往復には、「東海道線・寝台列車のA寝台、新旧乗り比べ」をしてみました。
久々に「鉄分」含有量が多め、さらに夜行往復という年甲斐も無い強行軍な旅のはじまり、はじまり−−−− 





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夜も深まってきた頃の東海道線・東京駅。
かつての夜の主役である東海道ブルトレはすっかり姿を消し、ステンレスの通勤電車ばかりが出入りを繰り返しています。

日曜日ということで帰宅ラッシュの波も無く、ホームはけっこう閑散とした雰囲気ですが、 それでも「サンライズ瀬戸・出雲」が入線してくる頃には、旅支度の人々でホームが賑わいます。


今回は「サンライズエクスプレス」を見送って、次の発車となる夜行列車を待ちます。
「サンライズ」が出て行くと、電光発車表示板の文字が「寝台急行 23:00 銀河 大阪」に。 そして隣りの10番線の発車は「ムーンライトながら号」を残すのみ。

ホームには、夏休みの学生さんにバックパックを背負った外国人、家族連れにいまどきの恰好をした若い女の子グループなどなど、 いろんな顔ぶれがホーム集まってきました。 没落激しい夜行列車ですが、レジャーの時期にはまだまだ活況のようです。


10番線に入線してきた「銀河」号は、そのままホームをスルー。 東京駅の神田方にある留置線へと入り、発車時間直前に今度は9番線に入線してきます。

「銀河」号を牽引する機関車は、EF65型1100番台のPF型。残念ながらヘッドマークは付いていませんが、 24系客車を牽いている姿は、昭和50年代後半の「ブルトレブーム」最盛期の雄姿を髣髴させます。
(きっと私と同年代の方のブルトレブームは、EF65のP型ではなくPF型のハズ!)


ヘッドマークは付いていませんが、客車側のテールマークはしっかりあります。

いかにも夜行列車らしい、とってもシンプルなデザインのマーク。こうして見てみるとなかなか秀逸な出来栄えです。 「銀河」っていう愛称も、改めて口に出してみると夜行列車の愛称としてはこの上ない、素晴らしいもののように感じられます。


特急型である24系25型客車で編成を組成している「銀河」号ですが、種別は「急行」。 「寝台特急」すらも貴重な存在となりつつある今、この「銀河」号は「寝台急行」の種別で生き続けてきました。

「特急」に格上げされず「急行」のままで活躍している理由というのはいろいろあるようですが、 やはり「急行なら料金が安いままで据え置ける」というのが一番の理由のよう。 東京−大阪という走行区間は、運賃が安い夜行バスとガチンコ勝負となるのと、 新幹線「のぞみ」を夜間帯に補完する意味合いで新幹線料金との金額差を小さくしておく必要があるため、のようです。


ホームに集まってきた人たち、てっきり「ムーンライトながら」号を待っているのかと思いきや、 続々とこの「銀河」号に乗り込んでいくのでビックリ。

ディズニーリゾートのバッグを抱えた女の子達に、お揃いのジャージとスポーツバッグの学生さんの集団は部活動で地方遠征に行く途中かな?  「銀河」号って、疲れたビジネスマンが乗る「オヤジが主役の『新橋ガード下』チックな夜行列車」なのかと思っていたら、 予想外にも若い人が多い「寝台“ジョイフル”急行」な列車だったのですね。(夏休みという時期的なものもあるかも)
ちなみに開放B寝台は、下段はほぼ満席。上段にポツポツ空きがあるだけという大盛況ぶりでした。


洗面台は、昭和50年代から時の流れが止まってしまったかのような佇まい。
B寝台の洗面台にリフレッシュ工事がなされたものは、見た限りでは皆無でした。 トイレも古めかしい和式個室ばかり。

例えば、今日初めて「銀河」号に乗った若い旅行者が、この「古さ」に不便と不潔感を抱いたら・・・・ きっと次の移動の時に選択肢から「銀河」はハジかれてしまいそうです。


今回用意した寝台券は「A寝台」。「銀河」号のA寝台車は、車輌の真ん中に通路を敷いてその両脇に2段式寝台を配置する、 いわゆる「プルマン式」と呼ばれる、いまや古典車輌の部類に入る寝台客車です。

寝台列車の「A寝台」といえば個室がごく当たり前の時代に、カーテンで仕切った開放型寝台。 パッと見、寝台仕様の583系を思わせる客室全景は、ノスタルジックな雰囲気満点です。


今日の「お宿」は、こちら下段寝台。
寝台マットにちゃんと敷布団が敷かれている辺りが、「A寝台」としての格を感じさせます。 さらにはフカフカの使い捨てスリッパもセットされていて、 ここまできたら「アメニティセット」とタオルまで付けてくれると文句なしなのですが・・・・「寝台急行」という 種別がそれを許してはくれないのでしょうね(残念!)

寝台券を購入する際に、床下からの走行音が直接に響かない上段寝台と、どっちにしようか迷ったのですが・・・・ 結果的に「下段」で正解でした。そのわけは後々に分かります。


こちらは上段寝台。
下段に比べると天地が低く、さらに天井が大きく湾曲しているので、居住性は「下段」のほうが大きくリードしています。 ただ、廊下を行く人の足音や物音が気にならないという点は、 途中停車駅が多くてけっこう深夜早朝でも乗車下車が多い「銀河」号において、「上段寝台」は積極的に選ぶ大きな要素になりそうです。

この独特な、屋根裏チックな雰囲気が好きだという人も多いのではないでしょうか?


「銀河」号は定刻に東京駅を出発。
ドアが閉まってから、ガクン!と動き出すまでに「間」があるのが客車列車らしさ。

先頭を務める機関車のホイッスルが甲高い咆哮を上げて、まだ眠りに就かない東京の街に遠吠えを響かせます。 タタン・・・タタン・・・と響く、軽快な走行音も客車ならでは。
下段寝台なら、大きな窓を独り占めすることが可能。通路側のカーテンを閉めれば、窓に流れる夜景を自分だけのものにできます!


夜遅くに東京を発つ「銀河」号。すぐに寝台に横になってカーテンを引き、早々に眠りに就いてしまう人の姿も多く、 車内では発車前からトイレや洗面台が混雑。

B寝台の洗面台はさきほどのような古めかしい雰囲気のものがほとんどですが、 A寝台の洗面台はしっかりリニューアルがなされています。蛇口は自動給湯。ミラーは三面鏡で、 お手拭用のペーパーもセットされています。 さらにA寝台車では、2つあるトイレの片方が洋式に改造されていて、全体の居住性のアップがなされています。


A寝台の客室はデッキと直結ではなく、画像のような小部屋がワンクッション置かれているので、客室内は大変静か。

A寝台は客室内全面禁煙となっているため、この空間は喫煙スペースとなっています。 向かい合わせのボックスシートはちょっとした「A寝台利用者専用のミニロビー」という趣き。 さらに、ドレッサーミラーも備えた更衣室も設置されています。


東京駅を発車した「銀河」号。東海道の寝台特急だと次の停車駅は「横浜」ですが、 この「銀河」号は「急行列車」らしく「品川」にも停車。 さらに「大船」「小田原」とこまめに停車して乗客を拾っていきます。

今晩のA寝台利用者は「横浜」での乗車が最後のようでした。最終的に「空き寝台」は上段が2区画と下段が1区画だけ。 B寝台共々なかなかの乗車率のようで、休み期間中の「銀河」号は、乗車予定が決まったら早めの寝台券を購入をお薦めします。

車内は「品川」を出ると、次の「横浜」停車を待たずに早々に減灯となります。


「小田原」を出たあたりで寝入ったのですが、キキキーッ!と甲高いブレーキ音とそれに続くガクン!という大きな揺れで目が覚めました。

窓の外を見ると、どうやら「静岡」駅のよう。ここでは5分以上の停車時分となっているので、寝汗を冷やしに外に出てみました。 ・・・・が、深夜だというのに外もム〜ンと蒸し暑い・・・。
「銀河」号が停車している間に、貨物列車が高速で駆け抜けて行きました。 貨物列車の通過を退避しての停車だとはオドロキ。東海道の深夜の主役はブルトレよりも高速貨物運送なんですね。















-SONIC RAIL GARDEN-

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