早朝の羽田空港第2ターミナル。 まだ喧騒から目覚める前といった様子で、出発ロビーを行き交う人の姿もまばらです。 ロビーにはケーキを模したクリスマスツリー。 ポケモンキャラクターのぬいぐるみがオーナメントになったツリーです。 これ、実は「羽田空港第2ターミナル開港1周年記念」のイベントにちなんだツリーで、12月24日・25日の 両日にはお子様記念撮影大会や国内線用の新シートの体験コーナーなどがここで催されたそうです。 |
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まずは自動チェックイン機で搭乗手続き。 そして発券されたボーディングチケットを持ってカウンターへ行き、「スーパーシート・プレミアム」に変更します。 今日のANA671便はスーパーシートが2階席であることと機材が「JA8157」であることを念のために確認して、 「できれば通路側の席が空いている列の窓際を・・」とリクエストしました。 「A席とK席、どちらがお好みですか?」とさらに選ばせてくれるあたりは、さすが航空会社。 (鉄道だと、座席の位置指定するだけで面倒くさそうな顔をされたりするし。。。) しかし、すごかったのはさらにこの後の対応。 「今日の671便のスーパーシートはガラガラですね。74K席が空いているのでリクライニング が思い切り倒せるように73K席で発券しますね。お隣の73H席は誰も来ないようにブロックしておきます。」 と、この対応! もちろん「席が埋まってきた時はご了承下さい」の一言付きでしたが、 スーパーフライヤーズでもなければスタアラのタイトル付きメンバーでもないのに、この配慮には感服しました。 |
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旅のスタートから良い気分にさせてくれて、朝早くて眠いのもどこへやら! 足取りも意気揚々と軽く、セキュリティゲートを抜けて搭乗ロビーへと向かいます。 搭乗ロビーには小さなギャラリーコーナーが出ていて、なにやらイラストが展示されています。 「こんなところにギャラリーなんてあったっけ?」と思い、近づいてみると、羽田2タミ1周年記念のイラスト展でした。 2タミを俯瞰して描いたイラスト、かなりのデフォルメなのにすごく緻密に描かれていて、 思わずイラストの隅々まで見入ってしまいました。 |
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このイラストの作者は高山尚道さん。温かみのあるほんわかした画風は、クールなイメージの強い旅客機たちから 不思議な「人間味」と1機1機の「個性」が醸し出しているかのようです。 「このイラスト、どこかで見たことあるぞ?」という方、けっこう多いかもしれません。 羽田空港第2ターミナルが開港した直後に、ボーディングゲートなどで配られていたこのポストカードの イラストも高山さんの作品。さらに、ANKのYS-11が丘珠ベースを最後に完全引退する時、引退記念として機内でごく僅かな期間に配られていた このポストカードも高山さんの作品です。 |
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さらには、旅客機をメインで描いたイラストも数点。 現在の主力機として就航中のB747-400DやB737-400に混ざって、今日これから乗るこちらの機種も! (このイラストの構図、よ〜く覚えておいて下さいネ!) |
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指定された60番ゲートへとやってきました。 まだ朝早いこともあって、ロビーで搭乗手続きの開始を待つ人もまばらです。 すぐにアナウンスがあり、ANA671便の機内への案内は6時50分頃の予定とのこと。 出発便の案内表示はこんな感じ。 (日本語と英語が交互に表示されます) |
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スタンバイ中の「スーパージャンボ」。 冬の朝焼けはまだ始まったばかり。徐々に空が赤く染まるにつれて、スーパージャンボの機体も赤みを帯びていき、 その光景の美しいこと・・・! |
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短いアッパーデッキが、全体のフォルムにスラリとした印象を与えます。 「ジャンボ機なのにスマートに見える」・・・これも私がスーパージャンボを愛して止まない理由の一つです。 現在の主力機である「B747-400/-400D」はアッパーデッキが長いので、どうも私は全体的に重々しい印象を受けるのですが・・・ みなさんはどうでしょう? (「重厚感があるって言ってくれぃ!」というご意見が多いかな?) |
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さてさて、いよいよ機内への案内時間になりました。 SSP(スーパーシート・プレミアム)の優先搭乗を受けたのは私1人でした。 誰もいないボーディングブリッジを1人で進んでいくのって快感ですねぇ!! |
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ブリッジから機内へ。そしてこの階段です。階段の案内には、まだ古い「スーパーシート」のロゴマークが 残されていて、ちょっとノスタルジー。 機内に入ってすぐに座席・・・という他機種のSSPも手軽でいいですが、 やっぱり「お誂えの空間が隔離された別の場所に設定されている」というのが特別席っぽくて、 気分的にも高揚感を煽られるようでステキです。 SSPは、やっぱりスーパージャンボに限ります〜(^-^) 一歩一歩、急勾配の階段を上ってアッパーデッキへ・・・・・。 |
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この「特殊性」全開の空間! 大型のシートに大きく湾曲した天井。そしてルーフ部分には間接照明。 シートのモケットが2世代前の古めかしいのも、いい味わいを放っています。 CAさんに機内の画像を撮らせてもらおうとお願いすると・・・ 「この子はもうすぐ引退してしまうんですよぉ。元気な姿をいっぱい記録してあげてくださいね」 と、“この子”という表現にちょっとビックリ! 以前の旅でも感じたことがあるのですが、ANAのCAさんは自社の機体に愛着を持って可愛がっている方が多いようですね。 飛行機ファンからすると、すごく嬉しいです。 |
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今日はこの飛行機に乗るために来たことを告げると、そこからまたCAさんとお話が弾んで・・・ 出発までの楽しいひとときが過ごせました。 「実は子供の頃に初めて乗った飛行機がこのタイプなんです」と話すと、あ、ちょっと歳がバレたっぽいかも(^_^; 前にB747-200Bに乗った時のCAさんも言ってましたが、テクノジャンボ(B747-400)やトリプルセブン(B777)に比べると、 “この子”は客室温度の設定などがオートセンサーではないため客室管理の面で手間が掛かる子で、 でもそんなちょっとアナログなところが好きだというCAさんもけっこういるとか。 長年、国内線の主力機として活躍した機種ですから、一定年齢のCAさん(失礼!?)には愛着もひとしおなのでしょうね。 で、結局スーパーシートには、ドアクローズの直前に5人ほどの搭乗客が座席に納まりました。 |
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スーパーシートカウンターの方が大いに気を利かせてくれて指定してくれた「73K」席ですが・・・ 前の席の方がリクライニングを大きく倒してきて、オーディオの音量もヘッドホンから漏れんばかりの大音量で、 ちょっと困ってしまいました。 ドアクローズしたことだし、これ以上スーパーシートのお客も入ってこないだろう・・・とCAさんに 座席の移動を申し出てみました。すると胸元から何やらカードを取り出してそれを見て、 「今空いている席は全部空席ですので、どうぞお好きな場所にお移り下さい」とのこと。 客室最後方の「75K」席が空いていたので、そちらへ移動させてもらいました。 いよいよプッシュバックで機体はユルユルと動き出して、B747SR-100「スーパージャンボ」の大空の旅の始まり、始まり〜。 |