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帰りのロマンスカーの時間まであと1時間半くらい。
あっという間に時間が過ぎてしまったという感じです。
「箱根」まで来たならやっぱり「温泉」に入らなきゃですよね。
箱根湯本駅の近くには、立ち寄り湯のできる旅館や公衆温泉浴場がいくつかあります。
で、駅前から無料送迎バスに乗ってやってきたのは「ひめしゃらの湯」。
箱根に来たことのある方なら、おそらく一度は行ったことがあるのではないでしょうか?
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露天風呂と館内風呂の2つの温泉がありますが、どちらもそんなにお湯の温度が高くないので
「熱いお風呂は苦手・・・」という方にも楽しめる温泉です。
この時期の露天風呂は最高の気分です! 体はポカポカ、でも顔は冷気が沁みるような心地よい痛み。
紅葉した木々の葉がハラハラと舞う中で、しみじみと日本人に生まれた喜びを噛みしめてみたりして・・・
(あ、でも西洋からのお客さんもいたか。さすがは国際観光地「箱根」)
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再び箱根湯本駅に戻ってきました。
ガイドブックによれば、駅から徒歩数分のところに「かっぱ天国」という公衆温泉があるそうで・・・・
「ロマンスカーの発車10分前に出ても間に合うな」と思い、こっちにも行ってみることにしました。
が、そうは簡単にはいきませんでした。ガイドマップの地図からは分からないこの強烈な「坂道」!!
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えっちらほっちら坂を登りきると、そこが「かっぱ天国」
中に入ると、まるで昭和初期の湯治場のような古さを感じさせる佇まい。
番台でお金を払うと、「今、男湯は誰もいないから、お兄ちゃんの貸切だよ」と番台のおばちゃん。
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ミシミシ、ギシギシと歩くたびに音を立てる長い長い廊下を進むと、これまた古めかしい(ボロっちい?)脱衣場!!
錆び錆びのコインロッカーや壁からぶら下がるドライヤーがまるで「場違い」のようで、ちょっと可笑しさが込み上げてきます。
中を見ると・・・・ホントに貸切状態。
貸し切り状態なのいいことにカメラや財布もコインロッカーに入れずに、カバンごと脱衣カゴにポイッ。
服もアンダーウェアもテキトーにカゴにポイッポイッ!
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脱衣場を中心にして、左右に温泉がありますが、ここはどちらも露天風呂。(というか脱衣場も露天か)
まずは洗い場のある、比較的“近代的”な風呂場のほうへ。こちらの温泉はややぬるめで、長〜くゆっくり時間をかけて
温泉を楽しみたい人と向き。
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反対側の温泉は・・・飾り気の全く無い、ある意味本当の「露天風呂」?
こちらの温泉はかなり温度が高めで、滾々と湧き出ているところはかなり熱いです!
私のように熱い風呂で「ウイィー〜」と“オヤジ唸り”をしたい人向け(笑)
ちなみにこの周りを囲っている柵ですが、あまり高くないので身長の高い人が立っていると・・・
多分この温泉の脇の林道から“丸見え”じゃぁないかと思うのですが・・・ご注意を。
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さぁ、帰りのロマンスカーの時間が近づいてきました。
温泉を後に駅へと坂道を下っていくと・・・「一番星、見ぃつけた!」
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箱根湯本駅に戻ってきました。
これから新宿までの戻り道に乗車するのは「はこね」36号。LSEかHiSEの展望席付きロマンスカーが充当される列車です。
入線してきたのは、HiSEロマンスカー。前述のようにこのHiSEロマンスカーは引退が進んでいて、
この電車が最後の1編成となってしまいました。貴重な電車に当たってラッキー!
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現在のロマンスカーフリートの中では「古い」部類になってしまったHiSEロマンスカーですが、
展望席のあるスマートな流線型はやっぱり旅人の心をワクワクさせるものがあります。
先頭部分では、記念撮影の順番待ちがなかなか絶えません。登場から17年目のベテランランナーですが、
まだまだ人気は衰えていないようです。
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HiSEロマンスカーは、展望席を除いて全ての客室がハイデッカー仕様。
ホームに停まっている姿はとても腰高に見え、乗車前から旅へのドキドキ感が高まります。
窓の無い部分には、ロマンスカー伝統の「百合」のエンブレムと「SUPER EXPRESS 10000」のロゴタイトル。
登場当時は、この窓の無い部分に白いストライプ模様が描かれていました。
こちらかというと、昔のストライプ模様のほうがカッコよかったです。
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ホームの先端には謎のアルファベットが書かれています。
ロマンスカーの停車位置目標を示すもので、「V」はVSE、「L」はLSE、そして「H」はHiSE。
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さて、車内清掃が終わったようなので車内に入りましょう。
客室がハイデッカーになっているので、デッキには階段があります。
折り戸のドアというのも、今となっては珍しいですね。
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これから新宿駅まで乗るのは、なんとまたまた展望席です。
ただ、最前列ではなく前から2列目の席。
ロマンスカーの特急券はインターネットで気軽に空席照会や座席指定ができます。
ちょくちょくチェックしていると、昨日見たときは満席だった展望席が空席になっていたりとか、
乗車日の朝に前展望1列目に空席が出ていたりするので、マメにチェックしてみることをお薦めします。
この「前展望・2列目席」も前日の夜に空きが出ているのを発見、すかさず予約を入れてゲットしました。
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展望席にはブルーリボン賞の受賞プレートが誇らしげに掲げられています。
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展望席は後方へ行くにつれて段差が高くなる「シアター形状」。
ただ、その段差は「リゾート21」ほど大きいものではないので、2列目以降はやっぱり前の席の人の頭が邪魔になるかも。
ちなみに床面は「階段状」では、前方に向かって坂のように傾斜したフラットな仕様になっています。
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このHiSEロマンスカー、先代のLSEロマンスカーよりも一足先に引退となってしまった理由に、
「デッキに段差があるために車椅子での乗り降りができない」のが大きな一因になっているようです。
左の画像は展望席直後のデッキです。ここのデッキはホームとの段差がありません。
奥の客室に進むにはやはり階段がありますが、展望席についてはホームからフラットなレベルのまま入ることができます。
で、ちょっと思ったのは、この出入り口を広げて、展望席最後列を車椅子専用席に改造することはできないのかなぁ・・と。
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