しばらく待ち合い用の寝台車で待っていると、「お待たせいたしました。お食事の準備が整いました」と、 パーサーの方が呼びに来てくれました。 食堂車へ入ると・・・キレイにセットされたテーブルがずらりと並んでいて、 それは街中のフレンチレストランと比べても一歩も引かない上品な佇まい。 ホール全体は白が基調になっていて、清潔感が漂います。 |
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ホール入り口からパーサーさんが一人一人を席までエスコートするという徹底振り! ただのイベント営業とはいえ、「北斗星」と「カシオペア」のネームプライドに賭けた、NREのリキの入り方が伝わってきます。 で、私が案内された席は・・・・4人掛けの通路側。「相席なんだろうなぁ」とは覚悟していましたが、 通路側なのにはちょっとガッカリ。 (まぁ、窓際席といっても車窓が流れていくわけではないんですけど) ちなみに各席には「○○様」と書かれたウェルカムカードが置かれていたのですが、私の名前、間違えて書かれてました(^_^; |
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今日のメニューです。食堂車自体は「北斗星」用の車両ですが、今日の料理は「カシオペア」向けのコース料理ということで、 メニューには「CASSIOPEIA」のロゴが入ってます。 メニューは見開きで、 中はこんなカンジ。 メニューの右半分は「カシオペア・懐石御前」の内容になってました(笑) 実際に「カシオペア」の営業運転でもこのメニューが使われていて、言ってみれば「カシオペア」でディナーコースを食べた人しか 手に入らない、レアな「ディナーメニュー」ということになります。 もちろんお持ち帰りOKで、記念にしっかり頂いて来ました。 |
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全員の着席が完了し、パーサーさんから挨拶があったあと、すぐに食事が始まりました。 受付時にオーダーしておいたドリンク・ワイン・アルコールが各席へ次々とサーヴされ、 じきに「前菜」が運ばれてきました。 前菜は「ラタトゥイユと北の幸のサラダ仕立て〜シェリーヴィネガー風味」。 「ラタトゥイユ」とは南フランスのメジャーな家庭料理らしいです。 トマトを煮詰めたものなんですが、私、トマトがダメなんですよね(笑) でも、7,800円です!頑張って食べてきました。 |
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次は「スープ」。「フカヒレ、蟹、真鯛のサフラン風味スープ」です。 魚系のダシが効いていて、そこにサフランとブロッコリーの風味が強烈なパンチが加わった、 見た目よりもかなり濃厚なスープでした。 |
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「フ・カ・ヒ・レ〜〜〜!」 フカヒレを「フカヒレラーメン」でしか食べたこと無い私には、この丸いカタチそのままのフカヒレに大感激! 「うお〜!“美味しんぼ”みてぇだぁ〜!」 ちなみに・・・コースが始まってまだ2品目ですが・・・早くも「箸くれ〜」と心の中で叫んでました。 フォークとナイフとスプーンを悪戦苦闘しながら使っている様は、自分が見てもまるで「なんの工作をしてるんだ、お前は」ってカンジでした。 しかもこのスープで、うっかりデザートスプーンを使ってしまい・・・デザートでティースプーンを使い、最後の紅茶の時に スープ用のデカいスプーンが余っている状況に(笑) |
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「メイン」の前にパンがサーブされました。 カシオペア特製の「胚芽パン」です。外はカリカリ、中はフンワリ。すごく美味しかったです! パン好きの私はもう一個食べたかったのですが・・・フランス料理のコースって、パンは一回だけの配布なのかな? 空いたお皿に「もう一つ、いかがですか?」ということはありませんでした。 ちなみに付け合せのバターがあまり美味しくなかったのは残念。どっちかというとパンそのままで食べたほうが パン自体の風味が口に中に広がって美味しく感じられます。 |
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さぁ、「メイン料理」がやってきました。 「牛フィレ肉のソテー ペリゴール風トリュフソース」だそうで、 「ペリゴール」とはフランスの南西部にあるトリュフの産地で有名な地域の名前。 なんというか・・・デカい皿に「ちまっ」とした、この盛り付けがフランス料理って感じですねぇ。 |
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肉の下にはペースト状の物体が盛り付けられていました。 メニューには出ていないのですが、どうやらこれは「フォアグラ」らしいです。 ということは「トリュフ」と「フォアグラ」という、世界3大珍味の2つが盛られているということで・・・ なんだかこの皿の上ではスゴイことが起こっている模様。 ちなみに牛フィレ肉は想像していたほど柔らかくなく、かなりスジっぽかったです。フォークとナイフで悪戦苦闘!! |