SUPER STYLE in DOMESTIC FLIGHTS
国際線機で行く“異国・長崎”の旅 の続き



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再び電停へ戻ってきました。

石畳の軌道を走ってきたのは、一つ目の路面電車。
シンプルなツートンカラーに単純な開閉式の窓が「ニッポンの路面電車」って顔つきですね。


「大浦海岸通り」から5系統線で「諏訪神社前」へ。

ここで今度は3系統線に乗り換えて別方向へと向かいます。
やって来たのは、さっきに比べると一気に近代的な顔つきの電車です。


車内は立ち客で溢れるほどの大混雑。
この時期は修学旅行で長崎を訪れる学生さんが多いみたいですね。 小学生から高校生まで、修学旅行のしおりと観光マップ、そしてお土産の紙袋を手に持った 学生さんで車内はいっぱいでした。

ふと壁に目をやると・・・「ローレル賞」のプレートが飾ってありました。
鉄道技術協会が開発した路面電車向け「軽快電車」の先駆けで、その開発技術が称えられて同賞が贈られたそうです。


「長崎駅前」電停で一気に車内が空いたので、運転席の後ろの席に座って前展望を楽しむことにしました。

「浜口町」電停から路面電車は道路の真ん中を外れて、専用軌道へ。
途中、超低床電車のリトルダンサー3000形とすれ違い。3000形は2005年のローレル賞受賞車で、路面電車近代化黎明期の功労車と 新世紀路面電車の出会いといったところでしょうか。


電車を「浦上車庫前」電停で下車。
電停のすぐ目の前には長崎電気軌道の車庫が広がっていて、いろんな電車たちが出番を待っています。

画像、一番右のブルーとイエローのツートンの電車は、なんと大正14年製の電車!
東京の王子電気軌道でデビューして東京都電に引き継がれ、 その後に箱根登山鉄道小田原市内線へ譲渡されたあと、昭和32年に長崎へやってきた、まさに流浪の電車です。


遠くからでも「あ、アレの広告電車だ!」とすぐわかるのがコレ。

このストライプは、誰でも知っている、まさに「包装模様そのものが商品のアイデンティティ」という 素晴らしいデザインです。

「あ、ちょっと食べたくなってきたかも」(笑)


浦上車庫には長崎電気軌道の本社建物があり、その中に「電車資料室」があるというので、 見学にやって来ました。
観光ガイドや観光マップには掲載されていないことが多いので、電車マニアじゃないと知っている人は少ないかも。

社員さんに案内されてやってきた資料室には、いきなりドドーンと実物大の電車の顔がお出迎え!


展示品陳列棚には古めかしい物がたくさん、所狭しと並べられていました。
(この展示スペースじゃホントに狭いようで、展示品の下に別の展示品が置かれていたりして・・・)

これは昔の電車の使われていた、先頭の行き先方向表示幕。
なんと「布」に文字が印刷された、本当の意味での「幕」です。電停の名前が、昔も今も全然変わっていないことが分かります。


こちらは昔の長崎の観光マップ。

旧字体で右書きされたタイトルや広告欄の「安心して買へる」という表現から、戦前のものでしょうか?
現在の路線がこの時代にはほぼ完成されたものであるのが分かりますね。


こちらは歴代の「一日乗車券」を一堂に集めた展示。

同じ1年の間でも季節にデザインを変えているのが分かります。
コレクションし始めると、大変なことになりそうですね。ファンにとってはうれしい悲鳴?!


建物の中からは、車庫の様子が一望できます。

電車が目覚める前の朝なんかは、車庫内いっぱいに電車が揃っていて、さぞかし壮観な眺めでしょうね。


そろそろ空港へと戻る時間。帰り道ももちろん長崎駅前まで路面電車です。

電停で電車を待っていると、シンプルなカラーリングの爽やかな電車がやって来ました。 カタチから見ると多分古い部類の電車になるのだと思いますが、塗装によってすいぶんとイメージが変わりますね。

有名保険会社のラッピング電車ですが、英文タイトルがちょこちょこと入っているので一瞬ドーンデザインの電車かと思ってしまいました(^_^ゞ


「長崎駅前」より2つほど手前の電停で降りて、駅前通りを歩いて街並みを見ていくことにしました。

ふっと、路地の入り口を覗いてみると・・・・  まるで山の頂上に向かって家々が積み重なって続いているような風景は「驚き」の一言です。















-SONIC RAIL GARDEN-

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