アーバンライナー、世代交代真っ只中!
2Days 近鉄特急三昧の旅
の続き



全日空 40便  伊丹空港 20:20→羽田空港 21:25

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今回の「近鉄特急三昧」の旅も、ここ「難波」で一通りの行程が終了。
関東へ戻るべく「伊丹空港」へと向います。

どうやって空港まで行こうかと考えて、初日に買った「スルッと関西」カードの残額がまだ残っていたので、 「なんば」から地下鉄御堂筋線で「千里中央」へ。そしてモノレールに乗り換えて空港まで行くことにしました。

地下鉄車両の中ほどにはド派手なラッピング車が1両。これは「女性専用車」で、 「他とは違う車両」というのが一目瞭然。これならさすがに殿方の乗り間違いはないでしょう。


伊丹空港へとやってきました。 日中、降り続いていた雨もだいぶ小降りになったのでターミナル屋上の展望テラスへ行ってみました。

エプロンはライトに照らされて、雨の反射と浅い霧に包まれた幻想的な風景が広がっています。 伊丹空港は1日の最後のラッシュを迎え、地方からの飛行機が次々と着陸。そして地方へと向う 最終便が次々と飛び立って行きます。


夜のしじまに佇むのは「ボーイング747-400D」。

その奥に見える黄色と青色の光りは滑走路とタキシーウェイの誘導灯ですが、さらにその奥に見えるのは 街の夜景です。大阪、そして関西の国内線一大拠点である「伊丹空港」ですが、 その大空港が実は街のド真ん中にあるというのが分かりますね。


帰りは「全日空」の40便で帰路に就きます。

このANA40便は「東京-大阪シャトル便」の伊丹発最終便。(関空発はこのあと何便か続きがある)  そのためか座席はすべて満席で、ほぼ全員の搭乗手続きが確定したのか、 「キャンセル待ち」もほどなくして「キャンセル空席なし」で打ち切られました。

羽田空港と同じく「新幹線」に対抗した施策で、東京線の搭乗口はセキュリティゲートに近い9番と10番に限定アサインされます。


帰りも「ボーイング747-400D」。

行きの「B747」は社名ロゴが「全日空」でしたが、こちらは「ANA」に画き換えられた機材です。


帰りはエコノミークラスを購入しましたが、ただのエコノミークラスでは面白くないなと思い、 「アッパーデッキ」の非常口席を指定して購入しました。

「アッパーデッキ」は天井がほぼ円形の「ドーム型」となり、座席も3+3の6アブレスト。 巨体のB747が誇る巨大な客室空間の中でも、コンパクトで異質な雰囲気があります。 この独特な雰囲気に、意外とここと指名買いするリピーターは多いそうです。

ドリンクサービス、ひざ掛け毛布の配布、キャンディサービスと続くと、 もう「着陸の態勢に入ります。お座席に着いて、シートベルトを・・・・」と機内放送が流れました。
やっぱり飛行機は速いですねぇ。


着陸はスムーズにいきましたが、進入予定のスポットに前の到着着がまだ入ったままだという事で、 タキシーウェイの上で10分ほど待たされました。
着陸してトロトロトロ・・・と飛行機が自走する頃には、早い人はもう立ち上がって降り仕度をしているので ターミナルが目の前に見えているのに降りられないという状況に、「チッ」と舌打ちしたり、「まだかよ?」と 客室乗務員さんに詰め寄る人も。
気持ちは分かるけど、そんなにカッカしなくてもいいのねぇ。


ま、そんなこんなで羽田空港に到着。最後に「B747」の凛々しい横顔を1枚パチリ。







旅行記をご覧頂いていて「こんな広範囲の移動に、いったい何の切符を使っているんだ?  まさか全行程、普通乗車券買っているのか?!」と謎に思われた方もいたのでは・・・?

今回の「乗りまくり」の旅に使ったのは、この「3・3・SUNフリーきっぷ」
利用開始日から3日間、近鉄・南海・名鉄のほぼ全線が乗り放題という、かなり「オイシイ」切符です。 発売額は5,000円。今回のようにとにかく乗って乗って移動距離を稼げば、利用開始の初日目で かるく元は取れます。

特急券は別途購入が必要ですが、「アーバンライナー」「ラピート」「パノラマスーパー」と各社の名物特急を 乗り歩けるワイドさは魅力。いろんな観光施設の割引チケットも付いていますヨ!



関東に「パスネット」があるように、関西には「スルッと関西」があります。 (おそらくこうした“スループリペイドカード”は関西のほうが先発)

大阪に着いた初日は、地下鉄に乗るのにいちいち切符を買っていたのですが、 途中で「スルッと関西」を買いました。

地下鉄、近鉄、南海の窓口でどんな絵柄のカードがあるかな?と探して、気に入ったこれを買いました。  昔懐かしい南海の「初代こうや号」です。下膨れの顔が今の感覚からすると「レトロ〜」ですねぇ。 子供の頃によく読んだ電車の絵本には必ずこの「こうや号」が出ていましたっけ。


財布に「Suica」を忍ばせて、「Suica←→ICOCA」の相互利用を試そうと思っていたのですが、 今回は移動にJR西日本を一度も使わなかったので、関西の駅で「Suica」でピッと入場することはありませんでした。
(今思うと、現地で一度もJRを使ってないってスゲエなと自分でも思う)

ちなみに、これは「相互利用記念」に発行された限定発売のカード。
普段からこのカードを使っているのですが、「こういう限定モノは使わないで大事に保管しとけよ」と 言われます。 自分、そういうところにこだわり無いので。やっぱ使ってナンボではないですか?!

今度、関西へ行くときにはぜひ、「関西でSuica」するぞ!






もし、「アーバンライナー」が生まれていなかったら・・・・

きっと1990年代初頭の「ニュースタンダード」 と呼ばれるスタイルはなかったでしょうし、そこから進化しつづけた現代の鉄道アコモデーションも全く別の ものへと流れていたのかも知れません。

ライバルは「新幹線」。スピードで勝てるはずがなく、空間の制限も比べ物にならない。 こんな過酷な条件に真っ向から立ち向かった彼だからこその賞賛とプライズ。

自らが作り上げた「新時代のスタイル」を今脱ぎ捨て、次の亜流の源となるべくメタモルフォーゼは、 きっと次の「移動のステージ」を豊かなものにしてくれるでしょう。


1つの時代にピリオドを打つ「アーバンライナー」に、乾杯!





      




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